Mark BezosのTED英語|4分で聞ける、靴を取りに行った消防士の話
ボランティアの消防士が、火事の現場で頼まれたのは「犬を助けること」ではなく「靴を取ってくること」でした。約4分の短いトークで、話の落ちと英語のくり返しがきれいにかみ合っています。
A life lesson from a volunteer firefighter
ボランティアの消防士から学んだ、人生の教え/Mark Bezos(非営利団体 Robin Hood の職員/ボランティアの消防士)・2011年・約4分 字幕つきで見る ↗
なぜ、これほど届いたのか
このトークは、大半が、初めて火事の現場に出た夜の話です。ライバルのボランティアは家の犬を助けに行かされ、自分は家の人の靴を取りに行かされます。聞いている人は、ここで一度笑います。
落ちは、数週間後に届いた1通の手紙です。家の人が手紙の中でとくに書いていた親切は、「誰かが靴まで取ってきてくれた」ことでした。ここでもう一度笑いが起き、そのまま「大きな親切も小さな親切も、どれも大事だ」という話につながります。
英語の作りでは、隊長のせりふのI need you toが3回くり返されます。1回目と2回目で「家に入れ」「火のそばを通って2階へ」と大きな任務を思わせ、3回目で「靴を取ってこい」と落とす形です。
締めのSave the shoes.は、この靴の話を3語で呼び戻す一言です。前半の話を聞いた人にだけ意味が通じるので、最後の1行で話の始まりと終わりが結びつきます。
名台詞
Bezos, I need you to go into the house. I need you to go upstairs, past the fire, and I need you to get this woman a pair of shoes.
Not every day is going to offer us a chance to save somebody's life, but every day offers us an opportunity to affect one.
So get in the game. Save the shoes.
和訳 ベゾス、家の中に入ってくれ。火のそばを通って2階へ上がり、この女性に靴を1足持ってきてくれ。人の命を救う機会は、毎日あるわけではない。でも、人の人生に影響を与える機会なら、毎日ある。だから、自分から動こう。靴を救おう。
ここが聞き取れない
- I need you to がつながる
- need の d と you がくっつき、「ニージュー」に近い音になります。3回くり返されるので、2回目以降は聞き取りやすくなります。
- a pair of shoes の of
- of は弱く読まれ、pair とつながって「ペアラヴ」のように聞こえます。「オブ」とはっきり言わないのが英語の自然な読み方です。
- vocation と avocation
- In both my vocation ... and my avocation ... と、1文字違いの語が並びます。vocation は本業、avocation は本業とは別にやっていること(辞書の説明では hobby とも)です。頭の a の有る無しを聞き分けてください。
この1本の使い方
- 字幕なしで、最初から手紙の場面(someone had even gotten her a pair of shoes)まで聞く。会場が何回笑ったかを数えてください。
- 隊長のせりふ(Bezos, I need you to...)を、音に重ねて5回声に出す。3回目の I need you to の前で少しためると、落ちが伝わる読み方になります。
- 英語字幕で通しで1回見て、vocation と avocation の文を見つける。自分の本業と avocation を英語で1文ずつ書いてみてください。
約4分のトークですが、前半の靴の話と最後の Save the shoes. が、きれいに1つにつながっています。まずは字幕なしで1回聞いて、どこで会場が笑うかを確かめてください。笑うところが分かれば、話の筋は聞き取れています。
よくある質問
Mark Bezos の TED トークはどれくらいの長さですか?
約4分です(TEDの記録では230秒)。2011年のTED2011で話された「A life lesson from a volunteer firefighter」というトークで、ボランティアの消防士として初めて火事の現場に出た日の話をしています。
トークの最後の Save the shoes. はどういう意味ですか?
トークの中で、家の人から届いた手紙がとくに書いていた親切は、靴を取ってきたことでした。その話を受けた締めの言葉です。その少し前に「don't wait」「If you have something to give, give it now.」と話しているように、小さな親切でも待たずにすぐやろう、という呼びかけとして使われています。