Kathryn SchulzのTED英語|くり返される1文を手がかりに、最後まで聞き通す
Kathryn Schulz は、「間違えること」について本を書いた記者です。このトークのテーマは、人はなぜ自分の間違いに気づけないのか、です。アニメの場面や病院の出来事を例に話します。同じ1文が何度もくり返されるので、そこを手がかりに話を追えます。
On being wrong
間違えることについて/Kathryn Schulz(『Being Wrong』を書いた、ニューヨーカー誌の記者)・2011年・約18分 字幕つきで見る ↗
なぜ、これほど届いたのか
話しはじめは「So it's 1995, I'm in college」です。昔の話なのに、現在形で語り始めます。聞き手は、その場に一緒にいるような気分で話に入れます。
次に、話の予定を先に言います。「first of all(まず)」「And second(次に)」「And finally(最後に)」の3つです。3つの合図の語が聞こえれば、いまどこを話しているかが分かります。
難しい考えは、アニメの場面にたとえます。崖から飛び出したコヨーテ(Coyote)は、下を見るまで落ちません。間違えている間は、正しいと感じているという話を、この場面で見せています。
終わり近くでは「And something else happened instead.」を4回くり返します。同じ1文が戻ってくるので、途中の語が聞き取れなくても、話の区切りが分かります。
名台詞
It does feel like something to be wrong; it feels like being right.
We think this one thing is going to happen and something else happens instead.
The miracle of your mind isn't that you can see the world as it is. It's that you can see the world as it isn't.
和訳 間違えているときにも、感じるものはあります。それは、正しいと感じることなのです。人は、あることが起きると思っています。そして、代わりに別のことが起きるのです。心のすごいところは、世界をありのままに見られることではありません。ありのままではない世界を思い描けることなのです。
ここが聞き取れない
- error blindness
- 話し手が、自分の間違いに気づけない状態に付けた名前です。「I call this error blindness.」と1回出てきます。blindness は「目が見えないこと」で、合わせて「間違いが見えない状態」という意味になります。
- something else happened instead
- 終わり近くで何度も出てくる言い方です。ラジオ番組の司会者の言葉として1回、そのあと例を挙げながら4回出てきます。happened の -ed は、「ハプンド」と短く聞こえます。同じ形なので、2回目からは待ち構えて聞けます。
この1本の使い方
- 字幕なしで最後の5分を見て、「something else happened instead」が何回聞こえたかを数える。
- 英語字幕をつけて、コヨーテ(coyote)の話の部分を探し、「it feels like being right」の前後の文をノートに書く。
- 「It does feel like something to be wrong; it feels like being right.」を3回聞いてから、まねして5回言う。
約18分のトークです。まず、最後の5分だけを字幕なしで見てください。そのあと、「I thought ~ and something else happened instead.」の形で、自分の予想が外れた話を1文書いてみましょう。
よくある質問
Kathryn Schulz の TED トーク「On being wrong」はどれくらいの長さですか?
約18分です。2011年3月の TED2011 で話されたトークです。人はなぜ自分の間違いに気づきにくいのかを、例を挙げながら話します。
「error blindness」とはどういう意味ですか?
Kathryn Schulz がこのトークで使った言葉です。間違えていても、それを知らせる合図が自分の中にありません。そのため、手遅れになるまで気づけない状態を指しています。