Karen Thompson WalkerのTED英語|「恐怖は物語」の約11分を聞き取る
小説家の Karen Thompson Walker が、こわさを「物語」として読み直すトークです。1819年、クジラに船を沈められた捕鯨船エセックス号の船員20人が、どこを目指すかを決める話が軸になっています。ハロウィン前の今週、こわい話を英語で聞いてみましょう。長さは約11分です。
What fear can teach us
恐怖が教えてくれること/Karen Thompson Walker(小説家。最初の小説『The Age of Miracles』では、地球の自転が急に遅くなり始めたら何が起きるかを書いた人)・2012年・約11分 字幕つきで見る ↗
なぜ、これほど届いたのか
出だしは One day in 1819(1819年のある日)です。舞台は、チリの海岸から約3,000マイル沖の太平洋です。20人のアメリカ人の船員が、マッコウクジラに穴を開けられた船が沈むのを見ています。
船員たちには、行き先が3つありました。①いちばん近いマルケサス諸島(人食いの住む島だといううわさがあった)、②ハワイ(嵐が心配だった)、③南へ1,500マイル進んで南米を目指す、いちばん長い道です。
ここで話し手は、答えを言わずに話を止めます。「こわさにも、物語と同じように登場人物と筋書きと、はらはらする続きがある」という話に移り、聞き手に「船員はどうなったのか」を待たせます。
結末が明かされるのは後半です。こわさの話をしながら、トークそのものが「続きが気になる物語」の形になっているので、最後まで聞き続けられます。
名台詞
In English, fear is something we conquer.
What if instead of calling them fears, we called them stories?
In fear, just like in fiction, one thing always leads to another.
和訳 英語では、恐怖は打ち勝つものです。それを恐怖と呼ぶかわりに、物語と呼んでみたらどうでしょう?恐怖の中では、小説の中とまったく同じで、1つのことがいつも次のことにつながります。
ここが聞き取れない
- whaleship Essex
- 捕鯨船エセックス号のことです。話し手は、この船の話がのちに『Moby Dick(白鯨)』の一部のもとになった、と紹介しています。トークの中で何度も出てくるので、最初に音を覚えてください。
- the Big One
- 子どものころのカリフォルニアの話で出てきます。ここでは「いつか来る大地震」のことです。そのすぐ前に minor earthquake(小さな地震)が出てくるので、それと比べて聞いてください。
- productive paranoia
- 成功した起業家の研究の話で出てくる言い方で、「役に立つ心配性」くらいの意味です。こわさを無視せず、よく読んで準備と行動に変える、と説明が続きます。
この1本の使い方
- 字幕なしで、最初の One day in 1819 から、3つの行き先の話が終わるところまで聞く。cannibals(人食い)と storms(嵐)の2語が聞こえたら合格。
- 英語字幕つきで、What if が出てくるところに印をつけ、そのあとの数語をメモする。
- 上の2本目の名台詞を、What if のあとで一度区切って、声に出して3回言う。
ハロウィンが近いので、今週はこわい話を英語で聞いてみてください。まず字幕なしで前半を聞き、船員がどの道を選んだと思うかを予想してから、後半で答えを確かめましょう。そのあと、自分がこわいものを1つ、英語で I'm afraid of ~. と書いてみてください。
よくある質問
Karen Thompson Walker の TED トーク「What fear can teach us」はどれくらいの長さですか?
約11分です。TED のページでは、TEDGlobal 2012 のトークとして紹介されています。
エセックス号の船員は、どの道を選びましたか?
人食いのうわさがある近くの島をおそれて、南米を目指すいちばん長い道を選びました。トークによると、2か月以上たって食べ物が尽き、助けられたときに生き残っていたのは半分に満たなかったそうです。