Joshua FoerのTED英語|記憶の宮殿で、話の順番を覚える
Joshua Foer は科学ライターです。記憶力の大会を取材し、1年後に自分で出て優勝してしまいました。トークの最初に、聞き手に目を閉じさせて、変な場面を思い浮かべさせます。その場面が、じつはトークの目次だったと、途中で明かされます。
Feats of memory anyone can do
誰にでもできる記憶術/Joshua Foer(科学ライター(全米記憶力選手権の優勝者))・2012年・約20分 字幕つきで見る ↗
なぜ、これほど届いたのか
話しはじめは、「I'd like to invite you to close your eyes.」(目を閉じてください)です。そのあと、自分の家の玄関から台所まで、頭の中で歩かせます。廊下には馬に乗ったクッキーモンスター、居間では歌手のブリトニー・スピアーズが踊っています。
途中で、この場面がトークの話す順番そのものだったと明かされます。玄関は大会の話、クッキーモンスターと馬(Mister Ed)は友人の Ed Cook さん、という具合です。これが「記憶の宮殿(memory palace)」という覚え方です。
もう1つ面白いのは、Baker と baker の話です。同じ音でも、人の名前の Baker より、職業の baker(パン屋)のほうが覚えやすいと話します。パン屋なら、白い帽子や小麦粉の手が思い浮かぶからです。
覚え方を、まず聞き手に頭の中で体験させてから説明します。だから、英語が全部聞き取れなくても、話についていきやすくなります。
名台詞
Great memories are learned.
Same word, different amount of remembering; that's weird.
If you want to live a memorable life, you have to be the kind of person who remembers to remember.
和訳 すぐれた記憶力は、身につけるものです。同じ単語なのに、覚えている量が違う。おかしいですよね。記憶に残る人生を送りたいなら、覚えることを忘れない人でいなければなりません。
ここが聞き取れない
- I'd like to invite you to close your eyes.
- I'd は I would の短い形です。d の音は弱くなりやすく、「アイ(ド)ライク」のように聞こえることがあります。トークの最初の1文なので、ここで聞き手に目を閉じさせています。
- the phrase "topic sentence" -- that comes from the Greek word "topos," which means "place."
- Foer さんは、topic sentence(段落の中心になる文)という言い方が、ギリシャ語の topos(場所)から来たと話しています。which means は「それは〜という意味です」と、直前の語を説明する形です。続けて、in the first place も「記憶の宮殿の最初の場所で」のようなものだ、と話します。
この1本の使い方
- 字幕なしで、最初の「Okay. Open your eyes.」までを聞き、思い浮かべた場面を順番に3つ、日本語でノートに書く。
- 英語字幕をつけて、Baker と baker の話の場面を探し、「Same word, different amount of remembering」の前後を3回聞く。
- 最後の「you have to be the kind of person who remembers to remember」を3回聞き、声のすぐあとについて5回まねして言う。
約20分のトークです。まずは目を閉じて、「Open your eyes.」と言われるまでを英語のまま聞いてみてください。明日、覚えたい英単語が1つあったら、自分の家の玄関にその絵を置いてみましょう。
よくある質問
Joshua Foer の TED トークは、どんな内容ですか?
記憶力の大会を取材した科学ライターが、自分も練習して大会で優勝するまでの話です。2500年前のギリシャから伝わる「記憶の宮殿」という覚え方を、聞き手に実際に体験させながら紹介します。
記憶の宮殿(memory palace)とは何ですか?
よく知っている建物を頭の中に思い浮かべ、覚えたいものの絵を部屋ごとに置いていく覚え方です。トークでは、変で面白い絵ほど忘れにくい、と話しています。