John McWhorterのTED英語|LOLの本当の使われ方を聞き取る
John McWhorter は言語学者です。このトークでは「携帯のメッセージのせいで、若者は文章が書けなくなる」という声に、言語学の目で答えます。LOL が「大笑い」の意味では使われなくなっている例が、実際のやりとりで出てきます。
Txtng is killing language. JK!!!
メッセージの文は言葉をダメにしている。なんてね!/John McWhorter(言語学者)・2013年・約14分 字幕つきで見る ↗
なぜ、これほど届いたのか
話しはじめは「We always hear that texting is a scourge.」です。scourge は「災い、悩みの種」という意味です。最初に、聞き手がよく耳にする意見を置き、すぐあとで「it just isn't true(それは正しくない)」と打ち消します。何に反対する話なのかが、冒頭の数文で分かります。
次に、texting(携帯電話でメッセージを打つこと)を言い直します。「texting is not writing at all(そもそも書き言葉ではない)」と言い、「fingered speech(指で話す言葉)」と名前を付けます。この名前が、トークの残りを聞くときの手がかりになります。
例は、実際のメッセージのやりとりです。「lol thanks gmail is being slow right now」のように、だれも笑っていない場面で lol が使われています。短いやりとりなので、聞き手は話の筋を追いやすくなります。
終わり近くでは、年号が新しいほうから古いほうへ、さかのぼります。1956年、1917年、1871年、1841年、そして紀元63年です。どの時代にも「近ごろの言葉づかいは乱れている」と嘆く人がいたことを、年号だけで見せています。
名台詞
What texting is, despite the fact that it involves the brute mechanics of something that we call writing, is fingered speech.
LOL is being used in a very particular way. It's a marker of empathy.
There are always people worrying about these things and the planet somehow seems to keep spinning.
和訳 メッセージを打つことは、形のうえでは「書く」作業です。それでも、その正体は「指で話す言葉」なのです。LOL は、ある決まった使われ方をしています。相手の気持ちに寄りそっているという印なのです。こういうことを心配する人はいつの時代にもいます。それでも、地球はなぜか回り続けているようです。
ここが聞き取れない
- The fact of the matter is
- 「実のところは」という意味です。トークの中で何度か出てきます。このあとに話し手の本当の考えが来ます。聞こえたら、次の文に耳を集中させてください。
- fingered speech
- 「指で話す言葉」という意味で、このトークの中心になる言い方です。finger(指)に -ed が付いて、「指を使った」という意味になっているので、語の終わりの -ed まで聞き取ってください。
この1本の使い方
- 字幕なしで最後まで見て、話し手が「メッセージを打つことの正体」として言い直した言葉を英語で1つ、ノートに書く。
- 英語字幕をつけて「The fact of the matter is」が出てくる場所を探し、そのあとに続く文をそれぞれノートに書く。
- 「LOL is being used in a very particular way.」を3回聞いてから、まねして5回言う。
約14分のトークです。まず、自分のスマホのメッセージを見返して、だれも笑っていないのに「笑」や「w」を付けている文を1つ探してください。そのあと、「It's a marker of ~」を使って、それが何の印なのかを英語で1文書いてみましょう。
よくある質問
John McWhorter の TED トーク「Txtng is killing language. JK!!!」はどれくらいの長さですか?
約14分です。2013年に収録されたトークです。携帯のメッセージは書き言葉ではなく「指で話す言葉」だ、という考えを、実際のやりとりの例で説明します。
このトークでは LOL はどういう意味だと言っていますか?
もとは laughing out loud(声を出して笑う)の意味でした。いまは笑っていない場面でも使われ、相手に寄りそう印になっていると話しています。日本語の文末の「ね」と同じ種類の言葉だ、という説明もあります。