Chris HadfieldのTED英語|宇宙で目が見えなくなった話を聞く
Chris Hadfield はカナダの宇宙飛行士です。このトークでは、宇宙遊泳の最中に両目が見えなくなった話をします。そこから、クモの巣の話に飛び、「危険」と「怖さ」は別ものだと話します。冒頭の質問が、途中でもう一度出てくるところが聞きどころです。
What I learned from going blind in space
宇宙で目が見えなくなって学んだこと/Chris Hadfield(カナダの宇宙飛行士。国際宇宙ステーションの船長を務めた)・2014年・約18分 字幕つきで見る ↗
なぜ、これほど届いたのか
話しはじめは「What's the scariest thing you've ever done?(今までにやったいちばん怖いことは何ですか)」という質問です。話し手はこの質問に、スペースシャトルの打ち上げの話で答えます。
宇宙遊泳の最中に左目が見えなくなり、やがて右目も見えなくなったところで、同じ質問がもう一度出てきます。2回目のあとは、宇宙の話ではなく、会場の人の身近な話です。「Maybe it's spiders.(クモかもしれませんね)」と続けます。
クモの話では、数字を並べます。話し手によると、世界のクモは約5万種で、毒があるのは「two dozen(2ダース)」ほどです。カナダでは720〜730種のうち、毒があるのは1種だけだと言います。数字で「怖さ」と「本当の危険」の差を見せてから、「The danger is entirely different than the fear.」と言い切ります。
そのあとで、宇宙遊泳の話に戻ります。目に入ったのは、くもり止めの液(油と石けんを混ぜたもの)だったと分かります。最後は歌を1曲歌い、「Fear not.(恐れるな)」の2語で終わります。
名台詞
There is no problem so bad that you can't make it worse.
But unfortunately, without gravity, tears don't fall.
The danger is entirely different than the fear.
和訳 どんなにひどい問題でも、もっと悪くすることはできる。ところが困ったことに、重力が無いと、涙は落ちません。危険と怖さは、まったく別のものです。
ここが聞き取れない
- fear versus danger
- 「How do you deal with fear versus danger?」の形で出てきます。versus は「〜対〜」で、2つを並べて比べるときの語です。fear と danger の2語を聞き分けると、トークの話の筋がつかめます。
- goosh
- 涙の玉が鼻の上を越えて、もう片方の目に入るところで出てくる音です。辞書の語ではなく、話し手がその様子を音で言ったものです。「goes "goosh" into your other eye」と言ったあと、両目とも見えなくなります。
この1本の使い方
- 字幕なしで最後まで見て、冒頭の「What's the scariest thing you've ever done?」がもう一度出てくる場所を探す。2回目のすぐあとに何の話が始まるかをノートに書く。
- クモの話のところを英語字幕つきで見て、50,000、two dozen、720、one の4つの数字が何の数かを、それぞれ日本語で書く。
- 「But unfortunately, without gravity, tears don't fall.」を3回聞いてから、まねして5回言う。
約18分のトークです。まず、左目が見えなくなるところから、クモの話に移るところまでを字幕なしで聞いてみてください。そのあと「The danger is entirely different than the fear.」を声に出して、自分が怖いと思っているものを1つ英語で書いてみましょう。
よくある質問
Chris Hadfield の TED トークはどれくらいの長さですか?
約18分です。2014年3月に収録されたトークです。宇宙遊泳の最中に目が見えなくなった話から、危険と怖さの違いを話します。
Chris Hadfield は、なぜ宇宙で目が見えなくなったのですか?
トークによると、くもり止めの液(油と石けんを混ぜたもの)が左目に入ったためです。重力が無いので涙が落ちず、目の上で玉になりました。その玉が鼻の上を越えて右目にも入り、両目とも見えなくなったと話しています。