食べ歩きは行儀が悪い?海外ではなぜコーヒー片手に歩くんですか?
よく話題になる鎌倉市の条例も、食べ歩きを禁止してはいません。混んだ場所で他の人の服を汚さないように「努める」決まりです。アメリカでは1980年代に、歩きながら熱い飲み物を飲めることが大事になり、飲み口つきのふたが一気に増えました。
海外ドラマを見ていると、みんな紙コップのコーヒーを持って、歩きながら飲んでいます。でも日本では、親に「食べ歩きは行儀が悪い」と言われて育ちました。どうして向こうでは平気なんですか? 日本では禁止されているんですか?
高校2年生さんより
よく話題になる鎌倉市の条例も、食べ歩きを禁止してはいません。混んだ場所で他の人の服を汚さないように「努める」という決まりです。アメリカでは1980年代に、歩きながら熱い飲み物を飲めることが大事になりました。そのころ、飲み口つきのふたが一気に増えています。
鎌倉市の条例は「禁止」ではなく、服を汚さないための「努力」です
鎌倉市は2019年(平成31年)4月1日に、「公共の場所におけるマナーの向上に関する条例」を始めました。条例が「迷惑行為」として挙げたものの1つが、これです。
「狭あいな場所又は混雑した場所で、歩行しながら飲食を行う等他者の衣類を汚損するおそれのある行為」(鎌倉市|条例の本文(PDF))
つまり問題にしているのは、狭い道や人混みで、食べ物がほかの人の服に付いてしまうことです。しかも条例は、市民や観光客に、迷惑行為を「行わないように努める」よう求める形です。罰則の決まりは、本文に書かれていません。
鎌倉市の説明資料には、町なかで食べ歩きなどについて「マナーの呼びかけが必要となってきている」と書かれています(鎌倉市|条例の素案概要(PDF))。
なお、日本で昔から「食べ歩きは行儀が悪い」と言われてきた由来を、はっきり書いた出典は見つけられませんでした。
1980年代、歩きながら飲むための、飲み口つきのふたが増えました
英語版Wikipediaによると、コーヒーカップのふたの特許が初めて出されたのは1967年です。このふたには飲み口が無く、飲む人がふたを破る必要がありました。
1980年代になると、ふたをしたまま飲める「飲み口つきのふた」の特許が大きく増えました。1986年には、Solo Traveler というふたが作られています(Wikipedia|Coffee cup)。
ふたを集めている建築家のルイーズ・ハープマンさんは、飲み口つきのふたが一気に増えたのは1980年代だと話しています。そのころ、歩きながら、運転しながら、通勤しながら熱い飲み物を飲めることが大事になった、という説明です(Edible Geography|The Evolution of Lids)。
Wikipedia によると、アメリカでは使い捨てのコーヒーカップが1年に約1,200億個使われています。
Do you want to grab a coffee to go?
Sure. But it's really crowded today.
Then let's sit on that bench and drink it.
Good idea.
- A コーヒーを持ち帰りで買っていかない?
- B いいよ。でも今日はすごく混んでるね。
- A じゃあ、あのベンチに座って飲もう。
- B いいね。
Can I get this to go?
Let's sit down and eat here.
Is it okay to eat while walking here?
- ① これ、持ち帰りにできますか?
- ② ここに座って食べよう。
- ③ ここでは、歩きながら食べてもいいですか?
よく話題になる鎌倉市の条例も、食べ歩きそのものを禁止してはいません。気にしているのは、人混みでほかの人の服を汚すことでした。明日、テイクアウトを頼むときは、Can I get this to go?(これ、持ち帰りにできますか?)と言ってみてください。
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1問だけ
鎌倉市の条例が「迷惑行為」としたのは、どんな食べ歩きですか?
よくある質問
鎌倉では食べ歩きが禁止されているのですか?
禁止ではありません。2019年4月1日に始まった鎌倉市の条例は、狭い場所や混雑した場所で、ほかの人の服を汚すおそれのある食べ歩きなどを、行わないように努めるよう求めるものです。
コーヒーを持ち帰りで頼むときは、英語で何と言いますか?
Can I get this to go?(これ、持ち帰りにできますか?)と言います。to go が「持ち帰りで」という意味です。