アメリカのレストランで、なぜレジに行かず席で会計するんですか?
アメリカにホームステイ中の生徒から届いた質問に回答。アメリカの多くのレストランでは、会計はレジに並ばず、店員が伝票を運んでくる『席会計』が基本です。背景には、チップを客が自分で決めて書き込むアメリカ独特の会計の流れがあります。
アメリカにホームステイ中、レストランで食事をしたら、食べ終わってもレジに案内されませんでした。座ったまま待っていたら、店員さんが小さいフォルダーを持ってきて、そのままお会計になりました。日本だとレジに並んで払うのに、なぜアメリカでは席で全部終わるんですか?
アメリカにホームステイ中の高校2年生さんより
アメリカの一般的なテーブルサービスのレストランでは、会計はレジに行かず、最初から最後まで席で完結するのが基本です。店員が伝票を挟んだ小さなフォルダーを運んできて、客がその中にカードや現金を入れる、という昔ながらの流れが、いまも標準になっています。
会計は、フォルダーが行ったり来たりして終わる
決済サービスSquareの解説によると、アメリカのレストランの会計は長いあいだ同じ手順をたどってきました。『客が店員を呼ぶ。伝票が運ばれてくる。カードか現金がテーブルを離れる。みんなで待つ』という流れです(Square|Restaurant Pay-at-Table Technology)。客は最後まで席を立たず、店員が伝票とカードを運ぶ役目を引き受けます。日本のようにレジへ歩いていく場面が、そもそも登場しません。
チップの欄を、客が最後に自分で書き込むから
この流れが残っている大きな理由の1つが、チップです。チップの金額は、客が伝票に自分で書き込みます。だから伝票は、どこかで必ず一度、客の手元に戻ってこなければなりません。決済の解説サイトCardfellowによると、アメリカの店は以前、カードをいったん預かって先に読み取り、あとからチップ込みの金額に直していました(Cardfellow|Chip credit cards mean changes for tipping)。いまは、読み取ったあとで金額を直せる端末と、直せない端末とに分かれているそうです。テーブルにカード端末を置く店も増えていますが、昔ながらのフォルダー方式を続けている店もあります。
Excuse me, could we get the check whenever you have a moment?
Of course, I'll bring it right over. Just let me know when you're ready.
- A すみません、お手すきのときでいいのでお会計をお願いできますか。
- B かしこまりました、すぐお持ちします。準備ができたら教えてくださいね。
Could we get the check, please?
I left my card in the folder for the waiter to pick up.
Don't forget to fill in the tip line before you sign.
- ① お会計をお願いできますか。
- ② 店員さんが取りに来られるよう、カードをフォルダーに入れておいた。
- ③ サインする前に、チップの欄への記入を忘れないでください。
次にアメリカのレストランで食事を終えたら、レジを探さずに、席に座ったまま店員さんを呼んでみてください。"Could we get the check, please?"(お会計をお願いできますか)の一言で伝わります。運ばれてくるフォルダーの中の伝票には、チップの金額を書き込む欄が空いたまま残っています。そこに自分で金額を書き、カードか現金と一緒に戻せば、会計は終わりです。レジに向かって歩き出す必要は、どこにもありません。
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よくある質問
なぜアメリカのレストランでは、レジに並ばず席で会計するのですか?
昔から、店員が伝票を挟んだフォルダーをテーブルまで運び、客がカードや現金を入れて渡す、という流れが標準になっているためです。チップの金額を客がその場で決めて書き込む必要があることも、席で完結する理由の1つです。
アメリカでもレジで会計する店はありますか?
あります。ファストフード店やカフェなど、注文と同時に会計をするお店ではレジに並びます。テーブルサービスのレストランで、座って食事をする場合に、席での会計が基本になります。