北欧の赤ちゃんは外で昼寝するって本当ですか?寒くないの?
SNSで見た『氷点下の路上に赤ちゃんカーが並ぶ』動画への質問に回答。フィンランドなど北欧では、赤ちゃんを厚着させてベビーカーごと外で昼寝させる習慣が本当にあり、研究者も『屋外のほうが長く眠る』と報告しています。
SNSで、フィンランドの町なかに赤ちゃんの乗ったベビーカーが何台も並んでいて、親の姿がどこにも見当たらない動画を見ました。氷点下なのに赤ちゃんを置いて外で昼寝させているらしいのですが、本当にそんな習慣があるんですか?
SNSで見た動画に驚いた高校生さんより
本当です。フィンランドをはじめとする北欧の国々には、厚着させた赤ちゃんをベビーカーに乗せ、氷点下の屋外で昼寝させる習慣が実際にあります。英語では『Nordic nap(北欧式の昼寝)』と呼ばれます。親がすぐそばのカフェや店の中にいることが多く、赤ちゃんを完全に放置しているわけではありません。
きっかけは、フィンランドの研究者の調査
フィンランド・オウル大学の研究者マルヨ・トゥルラさんが2008年に発表した調査によると、地元オウル市の親の95%が、生後数週間から赤ちゃんを屋外で昼寝させていました。親たちが『理想的』と考える気温はセ氏マイナス6度前後で、マイナス15度でも外に置き続けたと答えた親もいたそうです(Rain or Shine Mamma|Why Scandinavians Leave Their Babies Out In The Cold)。トゥルラさんはBBCの取材に対し、『赤ちゃんは屋内より屋外のほうが長く眠った』と語っています。屋内の昼寝が1〜2時間ほどだったのに対し、屋外では1時間半から3時間続いたといいます(BBC News|The babies who nap in sub-zero temperatures)。
毛糸の服とベビーカーの中の防寒が前提
もちろん、ただ寒空の下に赤ちゃんを置いているわけではありません。毛糸の肌着に防寒スーツ、帽子と厚手の寝袋を重ね、風の当たらない場所にベビーカーを止め、ベビーモニターで様子を確認する、といった対策が前提になっています。ただし、屋外の昼寝に医学的な効果が本当にあるのかどうかは、専門家の間でも意見が分かれており、はっきりと証明されたわけではありません。少なくとも『放置』ではなく『防寒したうえでの習慣』だということは、覚えておいてください。
Wait, is that baby really sleeping outside by itself? It's freezing!
Yeah, it's a Nordic thing. The parents are probably just inside that café.
- A ちょっと、あの赤ちゃん本当に外で一人で寝てるの?めちゃくちゃ寒いのに!
- B うん、北欧ではよくあることだよ。たぶん親はあのカフェの中にいるんじゃないかな。
In Finland, it's common for babies to nap outside in a stroller, even in freezing weather.
Parents say their babies sleep longer and better outdoors than indoors.
The baby is dressed in warm wool clothes before being left outside.
- ① フィンランドでは、赤ちゃんが氷点下の中でもベビーカーで外に昼寝させられるのが普通です。
- ② 親たちは、赤ちゃんが屋内より屋外のほうがよく眠る、と話しています。
- ③ 外に出す前に、赤ちゃんには暖かい毛糸の服が着せられます。
次に海外の友達と天気や子育ての話になったら、"Is it true that babies nap outside in the cold in your country?"(あなたの国では、赤ちゃんが寒い中で外に昼寝するって本当?)と聞いてみてください。国によって『普通』の基準がこれほど違うことを実感できるはずです。
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北欧の『赤ちゃんを外で昼寝させる習慣』について、本文の説明として正しいものはどれですか?
よくある質問
北欧で赤ちゃんを外で昼寝させるのは、本当に安全なのですか?
毛糸の服や防寒スーツを重ね着させ、風の当たらない場所にベビーカーを置き、ベビーモニターで様子を確認するといった対策が前提になっています。ただし医学的な効果がはっきり証明されているわけではなく、専門家の間でも意見が分かれています。
この習慣はフィンランドだけのものですか?
特によく知られているのはフィンランドですが、デンマークやノルウェー、スウェーデンなど北欧各国で同じような習慣が見られます。