アメリカの家に行くと、なぜ家じゅう案内されるんですか?
アメリカでは、家に招いた客に寝室や浴室まで案内する習慣がよくあります。日本ならリビングだけで済むところを、なぜ家じゅう見せて回るのか。理由は「遠慮せず過ごしてほしい」という、境界線の伝え方にありました。
ホームステイ先のお母さんに、着いてすぐ寝室からバスルームまで家じゅうを案内されました。日本なら通されるのはリビングくらいなのに、なぜアメリカでは家じゅう見せてくれるんですか?
アメリカにホームステイ中の高校生さんより
アメリカでは、家に招いた客に「家じゅうを案内する」のがよくある習慣です。寝室や浴室まで見せて回ることで、「ここは自由に使っていいですよ」と、境界線をはっきり伝えているのです。
案内するのは、遠慮なく過ごしてほしいから
アメリカでは、招いた客に家の中を案内するのがよくある習慣です。異文化を紹介するサイトibunka.jpは、「アメリカでは、開放的で友好的な気持ちを示すために、客はふつう家の中を案内される」と説明しています(ibunka.jp|Having Guests in Your Home)。つまり案内は、家を見せびらかすためのものではありません。「あなたを歓迎しています」という気持ちを、言葉より先に行動で見せているのです。だから、着いてすぐ始まります。
この話の動画
『どこまで自由にしていいか』を、言葉で伝える文化
同じibunka.jpの記事には、アメリカ人ホストの実際の声も紹介されています。「本当にくつろいでほしいんです。だいたいの部屋と、物の場所を一通り案内してしまえば、あとは客が自分で食べ物や飲み物を自由に取れます」(同記事)。つまり、どこまで自由にしていいかを、あとで気をつかわせないよう、あらかじめ言葉で示しておくという考え方です。同じ記事は、正反対の例としてフランスを挙げていて、フランスでは新居披露のような特別な機会を除き、家じゅうを案内することは『考えられない』とされ、寝室や浴室は客に見せないとも紹介しています(同記事)。「アメリカ=家じゅう見せる」がどこでも当たり前とは限らない、というところも面白い違いです。
Let me give you a quick tour of the house.
Feel free to look around — this is the guest bathroom.
Wow, thanks for showing me around. Your house is huge!
- ① 家の中をちょっと案内するね。
- ② 遠慮なく見て回っていいよ。ここがお客さん用のバスルームね。
- ③ わあ、案内してくれてありがとう。すごく広い家だね!
家に着いてすぐ寝室まで見せられても、驚かなくて大丈夫です。それは「遠慮せず過ごしてほしい」という、アメリカ流のもてなし方です。明日、誰かの家に招かれて案内をしてもらったら、"Thanks for showing me around!"(案内してくれてありがとう)のひと言を返してみてください。
このコーナーは、いただいた質問でできています。どんなに小さな疑問でも お問い合わせフォーム からお送りください。
1問だけ
アメリカで客に家じゅうを案内する習慣について、記事で説明されている理由に近いものは?
よくある質問
アメリカで家じゅうを案内されるのはなぜですか?
客に遠慮せず過ごしてほしいという気持ちから、寝室や浴室まで見せて『ここは自由に使っていい』という境界線を、あらかじめ言葉と案内で伝える習慣があるためです。
この習慣は英語圏ならどこでも共通ですか?
そうとは限りません。紹介した記事では、正反対の例としてフランスが挙げられており、フランスでは新居披露のような特別な機会を除き、家じゅうを案内することは『考えられない』とされ、寝室や浴室は客に見せないとされています。