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原田英語の沼 Harada Eigo no Numa

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s'moreの意味は?1927年生まれ説は俗説でした

たき火で焼いたマシュマロとチョコをグラハムクラッカーで挟む、アメリカのキャンプの定番おやつ s'more。「1927年のガールスカウトの本で生まれた」という話が広く伝わっていますが、その出典とされてきた人物は、実は誰も記録を見つけられていません。

「学校ではまず教わらない英語」s'more(スモア)の手描き風イラスト。上部の見出し帯に「学校ではまず教わらない英語」とあり、中央に大きく s'more、その下に(スモア)という読み方、続けて「焼いたマシュマロとチョコを、グラハムクラッカーで挟む、キャンプの定番おやつ!」という説明がある。3コマの絵が矢印でつながっている。1コマ目はたき火の前で棒に刺したマシュマロを焼いている男の子で、下に「マシュマロを焼いて…」という説明。2コマ目は両手でグラハムクラッカー・マシュマロ・チョコのサンドイッチを挟んでいる様子で、下に「チョコと一緒に挟む!」という説明。3コマ目はテントと木を背景に男の子と女の子がそれぞれスモアを食べており、「とろ〜り、おいしい!」という吹き出しがある。その下に「Let's make s'mores! スモアを作ろう!」という一文。左下には豆電球マークとともに「ポイント!」の見出しで「ひとつなら s'more、複数なら s'mores。外はサクッ、中はとろ〜り。焼いたマシュマロの熱で、チョコも少しやわらかくなるよ。」という説明。右下には点線の枠の中に、グラハムクラッカー・マシュマロ・チョコ・グラハムクラッカーの順に重なった断面図が描かれている。

s'more

スモア

たき火で焼いたマシュマロとチョコを、グラハムクラッカーで挟んで食べる、アメリカのキャンプの定番おやつ

a campfire treat made by toasting a marshmallow and sandwiching it with chocolate between two graham crackers

こんなときに使います

アメリカでキャンプやバーベキューに行くと、たき火を囲んでこの単語が飛び交います。長い枝の先にマシュマロを刺して火であぶり、とろけたところをグラハムクラッカーとチョコで挟んで食べる、キャンプの定番おやつです。1つ食べ終わった子どもが、間を置かずに "Can I have another s'more?"(もう1個スモアもらっていい?)とねだる場面がよく出てきます。ここで地味に間違えやすいのが数え方で、1つなら a s'more、2つ以上なら s'mores と、単数と複数で形が変わる名詞です。

会話で見る
A

Should we make s'mores tonight?

B

Yes! I'll get the marshmallows and chocolate.

A

I already had two. Can I have one more s'more?

B

Of course. That's basically what the name means.

和訳
  • A 今夜はスモアを作らない?
  • B いいね!マシュマロとチョコ持ってくる。
  • A もう2つ食べちゃった。もう1つスモアもらっていい?
  • B もちろん。だってそれが、この名前の意味みたいなものだからね。

この言い方の、裏側

多くの記事は「1927年のガールスカウトの本 Tramping and Trailing with the Girl Scouts に、Loretta Scott Crewというリーダーが Some More という名前でレシピを載せた」と紹介しています。ところが2025年、ナショナル ジオグラフィックがこの説を調べ直したところ、Loretta Scott Crewという人物は、当時の記録のどこにも見つかりませんでした。

確認できるいちばん古い記録は、その2年前にあります。1925年5月号の『The Girl Scout Leader』誌です。イギリス出身の指導者ドロシー・クリスチャン「クッキー」ムーアが、"Somemore" という名前でレシピを載せました。マシュマロを薄い茶色になるまで焼き、クラッカー2枚とチョコレート半分ではさむ。いまとまったく同じ作り方です。

同じ1925年の夏には、全国のガールスカウトが「Somemoreを作った」と報告しています。アラバマ州バーミンガムの隊は「ひとつ食べると、必ずもうひとつ取りに戻ってしまう」と書き残しました。短く s'more と書いた記録も、この年のうちに出てきます。ただし、なぜ「もう少し(Some More)」という名前にしたのか、本人の説明そのものは残っておらず、いまもはっきり分かっていません。

使ってみる

We stayed up late making s'mores around the campfire.

I'll just have one s'more, not two.

The kids kept asking for more s'mores.

和訳
  • たき火を囲んで、夜遅くまでスモアを作っていた。
  • スモアは1つだけにしておくよ、2つはやめておく。
  • 子どもたちはスモアをもっとねだり続けた。

書くときはアポストロフィ(')を忘れずに。smore ではなく s'more です。

Also

  • campfire たき火。キャンプファイヤー
  • toast (火であぶって)こんがり焼く。マシュマロを焼くときによく使う動詞

原田先生のひとこと

この話、ネットで調べるとほぼ全部「1927年、ガールスカウトの本」としか出てきません。正直、私も最初はそのまま書きかけました。でも出典をたどると、その本にレシピを載せたとされる人物が、記録のどこにも見つかりませんでした。本当の記録は、その2年前の1925年。実在のイギリス人指導者クッキー・ムーアさんのレシピでした。よく知られた話ほど、誰も出典を確かめていないことがあります。英語で何かを調べるときは、まとめ記事ではなく、いちばん古い記録まで戻ってみてください。

動画で見る

The Origin of the S'more(スモアの起源) (Sci NC) アメリカの公共放送PBSノースカロライナの科学番組が、スモアの起源を英語で取り上げた回です。

1問だけ

s'more(スモア)という名前が、確認できる記録として最初に活字になったのはどれですか?

よくある質問

s'moreとはどういう意味ですか?

たき火で焼いたマシュマロとチョコを、グラハムクラッカーで挟んで食べるアメリカのキャンプの定番おやつです。1つなら a s'more、2つ以上なら s'mores と数えます。

s'moreの名前は1927年のガールスカウトの本が由来ですか?

その説は広く伝わっていますが、俗説です。確認できる最初の記録は1925年の『The Girl Scout Leader』誌で、指導者ドロシー・クリスチャン「クッキー」ムーアが Somemore という名前でレシピを発表しました。

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