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原田英語の沼 Harada Eigo no Numa

NOT IN TEXTBOOKS

Not my circus, not my monkeysの意味は?よそのゴタゴタお断り

「それ、私の問題じゃない」と、他人のいざこざに巻き込まれたくないときに使うくだけた言い方です。直訳は「私のサーカスでも、私の猿でもない」。ポーランド生まれと言われる、ちょっと不思議な響きの表現です。

「学校ではまず教わらない英語」Not my circus, not my monkeysの手描き風イラスト。見出しの下に「それ、私の問題じゃない。他人のゴタゴタに、巻き込まれたくないときのひと言。」という説明がある。3コマの構成。1コマ目は、書類とノートパソコンを前にした男性と女性が、指を差し合って言い争っている様子(「よそのゴタゴタ…」)。2コマ目は、その隣で別の男性が両手を前に出し「私まで巻き込まないで…」と困った顔をしている。3コマ目は、その男性が資料を抱えて鼻歌交じりに立ち去りながら「Not my circus, not my monkeys.」とつぶやいている様子。下部には吹き出しで「自分の責任じゃないし、関わらない。」という決め台詞があり、ポイント欄には「直訳は『私のサーカスでも、私の猿でもない』。『自分の問題ではない』という、くだけた表現。相手に直接言うと、突き放した響きになることも。」という説明がある。右下の囲みには、テントの前のステージで玉乗りをする2匹の猿が描かれ、「よそのサーカスはよその担当!」という吹き出しが添えられている。

Not my circus, not my monkeys

ノット・マイ・サーカス、ノット・マイ・モンキーズ

「それは私の問題じゃない」と、他人のゴタゴタに巻き込まれたくないときに使うくだけた言い方

a phrase used to say that a chaotic or troublesome situation is not one's own responsibility

こんなときに使います

職場の会議中に、自分とは関係のない二人が言い争いを始めたときや、友達グループの中でモメ事が起きたときに、心の中で(あるいは信頼できる相手にだけ)線を引くひと言として使います。直接本人たちに向かって言うと突き放した感じになるので、その場を離れながら独り言のようにつぶやくのがいちばん角が立ちません。

会話で見る
A

Did you hear? The marketing team and sales are fighting over the budget again.

B

Yeah, I heard. Not my circus, not my monkeys, though.

A

Lucky you. I got pulled into three meetings about it already.

B

That sounds exhausting. I'd just quietly back away.

和訳
  • A 聞いた?マーケティング部と営業部、また予算のことでモメてるって。
  • B うん、聞いた。でも、私には関係ないことだから。
  • A いいなあ。私はもう3回も会議に呼ばれたよ。
  • B それは疲れそう。私だったら、そっと離れるけどな。

この言い方の、裏側

この言い方は、英語で生まれたことわざではありません。ポーランド語の "nie mój cyrk, nie moje małpy"(私のサーカスでも、私の猿でもない)を、そのまま英語に訳した言い回しだとされています(Wiktionary|nie mój cyrk, nie moje małpy)。英語の辞書にも「その問題は自分の責任ではない、と言うときに使う」という意味で載っています(Cambridge Dictionary|not my circus, not my monkeys)。

面白いのは、「大昔からのことわざ」と言われがちなわりに、実はそこまで古くないという点です。ポーランド語でこの形が使われた記録がさかのぼれるのは1988年の雑誌で、1979年には「あなたのサーカス、あなたの猿」という言い方も見つかっています。英語圏で使われるようになったのは、インターネットを通じて広まってからだと言われています。少なくとも記録をたどれる範囲では、「昔ながらの言い伝え」ではなく「ここ数十年で育った表現」です。

使ってみる

My roommates keep arguing about whose turn it is to clean. Not my circus, not my monkeys.

I just smiled and said, "Not my circus, not my monkeys," and walked away from the drama.

和訳
  • ルームメイトたちが掃除の順番でずっと言い争ってる。私には関係ないけど。
  • 私はただ笑って「私には関係ないので」と言って、そのゴタゴタから離れた。

サーカスと猿という、にぎやかで収拾のつかないイメージがそのまま「面倒ごと」を表しています。自分がサーカスの座長(責任者)ではない、というたとえです。

Also

  • None of my business 私には関係のないこと
  • I'm staying out of it 私はそれには関わらないでおく
  • Not my problem 私の問題じゃない

原田先生のひとこと

「自分には関係ない」と思うことを、日本語ではあまり口に出しません。言うと冷たい人だと思われそうで、たいてい心の中にしまっておきます。英語にはそれをそのまま言葉にする決まり文句があって、しかもサーカスと猿というユーモラスな絵をつけている。突き放しているようで、どこかクスッと笑えるのがこの表現のいいところです。本気で怒っているときより、ちょっとした距離を置きたいときに使うのがちょうどいい温度感だと思います。

動画で見る

Not My Circus Not My Monkeys - Idioms (1022) Origin - English Tutor Nick P (Tutor Nick P) 英語の決まり文句を1本ずつ解説しているチャンネルが、この表現を取り上げた回です。

1問だけ

"Not my circus, not my monkeys."の使い方として、最も適切なものはどれですか?

よくある質問

"Not my circus, not my monkeys."はどんな意味ですか?

直訳は「私のサーカスでも、私の猿でもない」。そこから「それは私の問題じゃない」という意味で、他人のゴタゴタに巻き込まれたくないときに使うくだけた言い方です。

この表現はどこで生まれたのですか?

ポーランド語の「nie mój cyrk, nie moje małpy」を英語に訳した言い回しだとされています。ポーランド語でこの形が使われた記録は1988年の雑誌までさかのぼれ、英語圏で使われるようになったのは、インターネットを通じて広まってからだと言われています。

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