Nose goes!の意味は?|最後に鼻を触った人が負け
誰かがやらなければいけない、嫌な仕事。英語圏の子どもは、そこでじゃんけんをしません。全員がいっせいに鼻を触って、いちばん遅かった人が担当です。
Nose goes!
ノーズ・ゴーズ
鼻を触るのがいちばん遅かった人が、その仕事をやる
a quick way to decide who gets stuck with a job: the last person to touch their nose loses
こんなときに使います
誰かがやらなければいけない、けれど誰もやりたくない仕事が発生した瞬間に飛び出します。ゴミ出し、皿洗い、大家さんへの電話、先生への報告。
言い出しっぺが Nose goes! と叫びながら、自分の鼻に指を当てます。その声を聞いた全員が、いっせいに同じことをします。
いちばん遅かった1人が担当。それだけです。相談もしません。抗議も受け付けません。
Okay, somebody has to call the landlord about the heater.
Nose goes!
Hey, I wasn't even looking! Fine, I'll call him.
- A ねえ、暖房のことで誰かが大家さんに電話しないと。
- B ノーズ・ゴーズ!
- A ちょっと、こっち見てなかったんだけど! もう、私がかけるよ。
この言い方の、裏側
この遊びの起源は、はっきり分かっていません。Wikipedia の項目にも、いつどこで始まったのかは書かれていません。アメリカの子どもたちのあいだで自然に広まった、という以上のことは分かっていないのです。
近い遊びに Not it! があります。こちらは「やらない!」と声に出して宣言する版で、最後まで言えなかった人が担当。Nose goes は、その黙ってやる版だと考えると分かりやすいと思います。
面白いのは、同じ発想の遊びが国ごとに違う形で存在していることです。オランダでは鼻ではなく、頭の上で指を組んで屋根の形を作ります。オーストラリアとニュージーランドでは Bags not!(バッグズ・ノット)と言いながら、親指を額に当てます。
鼻、屋根、額。やっていることは同じなのに、体のどこを使うかだけが違う。誰も決めていないのに、それぞれの国で形が固まっているわけです。
We played nose goes to see who would clean the kitchen.
I lost at nose goes, so I'm on dish duty tonight.
- ① キッチンを誰が掃除するか、ノーズ・ゴーズで決めました。
- ② ノーズ・ゴーズで負けたので、今夜は皿洗い担当です。
絵には「子どものゲーム」とありますが、大人もふつうに使います。ルームメイト同士、職場の同僚同士でも飛び出します。むしろ「言い出したら止まらない」ぶん、大人がやるほうが笑えます。
Also
- Not it! 「やらない!」と声に出して先に宣言する版
- Bags not! オーストラリア・ニュージーランドの言い方
- Dibs! 逆に「これは自分のもの」と先に取る言い方
原田先生のひとこと
日本なら、ここはじゃんけんです。手を出すだけで決まる、あの完璧な仕組み。
じゃんけんの強いところは、勝ち負けが誰の目にも同時に分かることだと思います。だから揉めません。ところが Nose goes は、「誰がいちばん遅かったか」を人間の目で判定します。当然、揉めます。「見てなかった」「今のは同時だった」。
そしてその揉めるところまでが、たぶんこの遊びの本体なんですよね。決めたいのではなく、騒ぎたい。
覚えておくと、海外ドラマで急にみんなが鼻を押さえ始めたとき、ひとりだけ意味が分かります。
1問だけ
Nose goes! で「担当」になるのは誰?
よくある質問
Nose goes とはどういう意味ですか?
誰がやりたくない仕事を引き受けるかを決めるための、英語圏のかけ声です。誰かが Nose goes! と言って自分の鼻に指を当て、それを見た全員が同じことをします。いちばん遅かった人がその仕事の担当になります。
Not it! とは何が違いますか?
決め方は同じで、合図が違います。Not it! は「やらない!」と声に出して宣言する版で、言うのが最後になった人が担当。Nose goes! は声ではなく鼻を触る動作で競う版です。オーストラリアやニュージーランドでは Bags not! と言って親指を額に当てます。