cootiesの意味は?|触ったらうつる、空想のバイ菌
異性に触られると感染るとされる、アメリカの子どものあいだだけに存在するバイ菌です。実在しないのに、予防接種のおまじないまで用意されています。
cooties
クーティーズ
触られると感染るとされる、実在しない空想のバイ菌
an imaginary germ that kids believe you catch when someone of the opposite sex touches you
こんなときに使います
アメリカの小学校の休み時間、男の子が近づいてきた瞬間に飛び出します。「触らないで、cootiesがうつる!」女の子はそう叫んで、パッと後ろに下がります。触られてしまったら、もうアウト。その子にもcootiesがうつったことになり、今度はその子が「バイ菌役」になって周りを追いかけ回します。
Ew, get away! Boys have cooties!
I do not! That's not even real.
Too late, you got too close. Now you have cooties too!
- A やだ、近づかないで!男の子はcootiesを持ってるの!
- B 持ってないよ!そんなのウソだし。
- A もう遅い、近づきすぎ。あなたにもcootiesがうつった!
この言い方の、裏側
cootiesという語そのものは、第一次世界大戦の塹壕から生まれました。1910年代、兵士たちは体にわいたシラミ(body lice)をcootyと呼び、ほどなく名詞のcootiesになって、1917年には印刷物にも登場しています。
語源は確定していません。有力なのは、フィリピンに駐留した兵士が持ち帰ったという説です。マレー語やタガログ語で「シラミ」を意味するkutuがもとになったと言われています。一方で、シラミがわきやすい水鳥coot(オオバン)にちなむイギリス方言だったという説もあり、どちらも「これで確定」とまでは言い切れていません。
子どもの遊びとしての意味は、また別の話です。1948年、アメリカの郵便配達員William Schaperが虫の形のおもちゃを作り、翌年Cootieという名前のボードゲームとして売り出すと大ヒットしました。cootieという言葉が一気に家庭に広まったのは、このゲームのおかげです。「異性に触られるとうつる、見えないバイ菌」という校庭の遊び方は、この後1950年代あたりから子どもたちのあいだで自然に広まったもので、誰が最初に言い出したのかは分かっていません。
Don't sit next to him, he has cooties!
She gave herself a cootie shot before recess.
- ① 彼の隣に座っちゃダメ、cootiesがうつるよ!
- ② 休み時間の前に、彼女は自分でcootiesの予防接種をした。
1970年代ごろから、意味が少し広がりました。「異性から」に限らず、なんとなく苦手な人からうつる、あの感じ全般を指すようにもなっています。
Also
- cootie shot 腕に丸と点を描いて唱える、cooties除けのおまじない
- girl germs / boy germs 性別を名指しした、cootiesの言い換え
- cootie catcher 紙を折って作る占いのおもちゃ。名前だけの遠い親戚
原田先生のひとこと
日本の子どもも「ばい菌!」と言って追いかけっこをしますが、正体を突き詰めないところが日本っぽいと思います。アメリカの子は、cootiesにちゃんと名前をつけて、しかも予防接種(cootie shot)まで用意している。「ばい菌ごっこ」を、ここまで制度にするかと毎回感心します。
大人になってからも、なんとなく苦手な人の近くに行きたくないとき、頭の中でcootiesという言葉を思い出すと、ちょっと笑えます。
1問だけ
cootiesの正体は?
よくある質問
cootiesとはどういう意味ですか?
アメリカの子どもが使う、異性に触られるとうつるとされる架空のバイ菌のことです。実在する病気ではなく、鬼ごっこのような遊びの中の設定です。
cootie shotとは何ですか?
cootiesがうつらないようにする、おまじないです。友達の腕に指で丸と点を描きながら「Circle, circle, dot, dot, now you've got the cootie shot」と唱えます。