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Dibs!の意味は?|それ、私が先に取った

空いてる席、ピザの最後の1切れ、ゲームの1回目。取り合いになる前に、先にこう叫んだ人のものになります。もとは羊の骨で遊ぶ、300年以上前の子どもの遊びの名前でした。

「学校ではまず教わらない英語」Dibs!(ディブス!)の手描き風イラスト。「それ私の!」「その席取った!」の意味で、先に宣言して自分の権利を確保するときに使う、という説明が上にある。例①空いてる席を見つけたとき。「あ、あそこすいてる!」と指さす女の子の横で、もう1人の女の子が「Dibs!(取った!)」と叫んで椅子に走る。例②買いたいもの・食べたいもの。ピザの箱の前で「ピザだ〜!食べた〜い!」と手を合わせる男の子と、指を1本立てて「Dibs on the last slice!(最後の1切れ、オレの!)」と言う男の子。例③最初に使う・やる権利。「新しいゲームやるぞー!」とコントローラーを持つ男の子の横で、もう1人が手を挙げて「Dibs!(オレが最初!)」と叫ぶ。「Dibs! は口に出した人が最優先になるのが一般的」という注意書きと、椅子・ぬいぐるみ・テレビのリモコンにも使えるという例が並んでいる。

Dibs!

ディブス!

それ、私が先に取った(先に言った人のものになる)

a shout that claims something before anyone else can take it

こんなときに使います

誰かが欲しがりそうなものを、自分が先に見つけた瞬間に使います。空いている席、ピザの最後の1切れ、新しいゲームの1回目。

Dibs! とひと言叫ぶだけです。文にする必要はありません。

大事なのは、取り合いが始まる前に言うこと。手を伸ばしてから言っても遅いのです。声のほうが手より速い、という遊びだと思ってください。

言われた側は、たいてい素直に譲ります。「先に言われたなら仕方ない」という感覚を、英語圏では子どもも大人も共有しているからです。

会話で見る
A

Whoa, there's one slice of pizza left.

B

Dibs!

A

You always do that.

B

Fine, you get first dibs next time.

和訳
  • A うわ、ピザ最後の1切れ残ってる。
  • B それ、私!
  • A 毎回それだよね。
  • B 分かった、次はそっちが先に選んでいいよ。

この言い方の、裏側

絵には「昔アメリカの子どもたちが『先に見つけた物は自分のもの』とルール化したことから広まった」と書かれています。辞書をあたると、その手前にもう一段、話がありました。

dibs のもとは dibstones(ディブストーンズ)という子どもの遊びの名前です。Etymonline には1690年代の記録があります。小石や羊のひざの骨を放り上げて、手のひらと手の甲で交互に受け止める遊びでした。日本のお手玉に近いものだと思ってください。

その遊びの名前が短くなって dibs になり、1800年代には「分け前」「小銭」という意味で使われるようになります。そして「それは自分のものだ」と先に宣言するいまの意味で記録に出てくるのは、1915年のアメリカ。やはり子どもの言葉としてでした。

遊びの名前 → 分け前 → 先取りの宣言。300年かけて、意味がここまで移ってきたわけです。

⚠ ただし、年代の見方は辞書によって違いますDictionary.comdibs の成立を1720〜30年代としています。はっきり決着はついていません。

使ってみる

I call dibs on the window seat.

Who has dibs on the last doughnut?

It was your idea, so you get first dibs.

和訳
  • 窓側の席、私が先に取った。
  • 最後のドーナツ、誰が先に取ったの?
  • 君のアイデアだから、先に選んでいいよ。

dibs は、いつも s が付いた形で使います。a dib とは言いません。文にするなら call dibs on 〜(〜を先に取る)と have dibs on 〜(〜を先に取ってある)の2つ。「最初に選ぶ権利」は first dibs です。

Also

  • Not it! 逆に「その役はやらない」と先に宣言する言い方
  • Shotgun! 車の助手席を取るときの言い方
  • Finders keepers. 見つけた人のもの、という言い方

原田先生のひとこと

日本語にも「あ、これ私の!」はあります。でも、1語で、しかも全員が従う言い方は思いつきません。

面白いのは、dibs が取り合いを、取り合いにしないための道具だということです。手が伸びる前に、声で決める。じゃんけんより速い。

そして、これはもめたあとには使えません。両方が手を伸ばしてから言っても、もう効かない。だから子どもたちは、部屋に入った瞬間から周りを見ています。

先に言った人が勝つ、というルールを全員が信じているから成り立つ。信用で回っている遊びなんです。

海外ドラマで誰かが急に Dibs! と叫んだら、その人はいま、何かを取りにいっています。何を取ったのかを探してみてください。

1問だけ

「最後の1切れ、私が先に取ったからね」を英語で言うと?

よくある質問

Dibs! とはどういう意味ですか?

「それは自分のものだ」と先に宣言するときのかけ声です。席・食べ物・順番など、取り合いになりそうなものに対して、いちばん先に Dibs! と言った人のものになります。文にするときは call dibs on 〜、have dibs on 〜 の形を使い、「最初に選ぶ権利」は first dibs と言います。

dibs の語源は何ですか?

はっきり決着はしていません。Etymonline は、1690年代に記録のある dibstones という子どもの遊び(小石や羊のひざの骨を放り上げて受け止める遊び)の名前が縮まったものだろうとしています。「自分のものだと先に宣言する」意味で記録に出てくるのは1915年のアメリカで、子どもの言葉としてでした。ただし Dictionary.com は成立を1720〜30年代としており、辞書によって年代の見方が違います。

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