funny boneの意味は?|肘の激痛スポットの正体
肘の内側をぶつけると、ビリッと電気が走ってしびれるあの場所。英語では funny bone、直訳すると「愉快な骨」です。ちっとも愉快じゃないのに、なぜこの名前なのか。説は2つに分かれます。
funny bone
ファニー・ボーン
肘の内側をぶつけたときに、ビリッと電気が走ったようにしびれる場所
the spot near the inside of the elbow that causes a tingling, electric-shock-like feeling when bumped
こんなときに使います
肘の内側をどこかにぶつけて、腕全体にビリッとしびれが走った瞬間に使います。「痛っ!」と叫んだあとに出てくる一言です。
英語圏の友達や家族の前でやってしまうと、高確率で "Oh no, your funny bone!" と声をかけられます。
名前に funny(愉快な)とついていますが、ぶつけた本人にとっては少しも愉快ではありません。むしろこの「名前と中身のズレ」自体が、話のきっかけになります。
Ow! I just hit my funny bone on the desk.
Are you okay? That looks like it really hurts.
Yeah… there's nothing funny about it, though.
- A 痛っ!机の角で肘の内側をぶつけた。
- B 大丈夫? すごく痛そうだけど。
- A うん…でも、ちっとも funny(愉快)じゃないんだけどね。
この言い方の、裏側
この名前の由来として広く知られているのが、骨の名前を使ったダジャレ説です。肘のこの部分にある腕の骨は、正式には humerus(上腕骨)といいます。英語で発音すると、「おかしい・愉快な」を意味する humorous とほとんど同じ音になります。
この言い方が記録に現れるのは1826年からです(Etymonline|funny)。Wikipediaも「humerus と humorous の音が似ていることによる駄洒落だと考えられている」と書いています。
ただし、これで決まりではありません。Oxford English Dictionary は別の説明を挙げていて、funny は駄洒落ではなく「ぶつけたときの、あの妙な感じ」の funny(おかしな、変な)だとしています(Wikipedia|Funny bone)。Etymonline も同じ立場です。どちらが本当かは、はっきりしていません。
面白いのは、しびれの正体は骨ではなく、肘の裏を通る尺骨神経(ulnar nerve)だという点。骨をぶつけたわけではないのに "bone" と呼ばれ続けているわけです。アメリカ英語には、同じ場所を指す crazy bone という言い方もあります。
I hit my funny bone and it hurt so much.
Careful, that corner always gets my funny bone.
My funny bone is still tingling.
- ① 肘の内側をぶつけて、ものすごく痛かった。
- ② 気をつけて、その角、いつも肘の内側にぶつかるんだよね。
- ③ まだ肘の内側がジンジンしてる。
funny bone は数えられる名詞として使うので、hit one's funny bone(〜の funny bone をぶつける)という形で覚えておけば十分です。
Also
- elbow 肘そのものを指す、いちばん基本の単語
- pins and needles しびれて針で刺されるような感覚を表す言い方
- crazy bone アメリカ英語で使われる、funny bone と同じ意味の言い方
原田先生のひとこと
この骨、いや神経には、私も何度も痛い思いをさせられてきました。「痛いのに funny とはこれいかに」と思ったことのある人は、あなただけではありません。1820年代のイギリス人も、同じことを考えてダジャレにしてしまったわけです。
次にどこかで肘をぶつけたら、痛がる前に "There's nothing funny about my funny bone." とつぶやいてみてください。ちょっとだけ痛みが紛れるかもしれません。
1問だけ
「funny bone」の名前の由来として、よく挙げられるのはどれ?
よくある質問
funny boneとはどういう意味ですか?
肘の内側をぶつけたときに、ビリッと電気が走ったようにしびれる場所を指す英語表現です。正式には尺骨神経が通る場所で、骨そのものではありません。
なぜ funny(愉快な)という名前がついているのですか?
上腕骨を意味するhumerusと、愉快なという意味のhumorousが似た音であることを使った駄洒落が由来とする説が、いちばんよく紹介されます。ただしOxford English Dictionaryは、ぶつけたときの妙な感覚を指すfunny(おかしな、変な)だと説明しており、どちらとも決着はついていません。この言い方が記録に現れるのは1826年からです。