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原田英語の沼 Harada Eigo no Numa

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the five-second rule|落としても5秒以内ならセーフ、を英語ではこう言う

日本は「3秒ルール」。英語圏は「5秒ルール」。2秒も甘いんです。しかも研究者が本気で実験して、イグ・ノーベル賞まで出ています。

「学校ではまず教わらない英語」the five-second rule(落とした食べ物、5秒以内ならセーフ!)の手描きイラスト。ピザを落とした女の子と、1秒・2秒・3秒・4秒と時計が進み、5秒以内なら「セーフ!食べても大丈夫!」となる流れ

the five-second rule

ザ・ファイブ・セカンド・ルール

5秒ルール。落とした食べ物も5秒以内に拾えばセーフ、という決まり

the idea that dropped food is still OK to eat if you grab it within five seconds

こんなときに使います

床に食べ物を落とした、その瞬間に使います。

落とした本人が、拾いながら Five-second rule! と叫ぶ。これが基本形です。文にはしません。

見ていた人が That was way more than five seconds.(どう見ても5秒超えてたって)と突っ込む。ここまでが一連の流れ。

面白いのは、誰も本気で信じていないことです。信じていないのに全員が知っていて、全員が使う。だから秒数も伸び縮みします。お気に入りのお菓子なら ten-second rule。床がきれいなら thirty-second rule。言った者勝ちです。

会話で見る
A

Ah! My cookie!

B

Five-second rule! Pick it up!

A

Too late. That was like ten seconds.

B

Then it's the ten-second rule. Problem solved.

和訳 A: あー! クッキーが! B: 5秒ルール! 早く拾って! A: もう無理。いまの10秒はあった。 B: じゃあ10秒ルールってことで。はい解決。

この言い方の、裏側

この5秒、科学者が本気で調べています

最初にやったのは、2003年、イリノイ大学でインターンをしていた高校生でした。床に菌をまいてクッキーとグミを落とす。結果は「5秒以内でも移る」。この研究は翌年、イグ・ノーベル賞を受けました。

2016年にはラトガース大学が本格的に実験します。スイカ、パン、バターつきパン、グミを、ステンレス・タイル・木・カーペットに落として比べました。

分かったのは3つ。①1秒未満でも、もう菌は移っている。②でも長く置くほど増える。③いちばん効くのは時間より水分。

つまり 5秒ルールは嘘。でも「早く拾え」は正しい。ちなみに、いちばん菌が移らなかったのは——カーペットでした。

使ってみる

Five-second rule! It's still good.

Do you believe in the five-second rule?

In Japan, it's three seconds, not five.

和訳 5秒ルール! まだいけるって。 5秒ルールって信じてる? 日本では5秒じゃなくて3秒なんだよ。

five seconds rule とは言いません。five-second rule です。ハイフンでつなぐと s が消えます(a ten-minute walk も同じ)。

Also

  • It's still good. まだ食べられるよ
  • Don't eat that! それ食べちゃだめ!
  • Ew, gross. うわ、きたな

原田先生のひとこと

この話を授業でやると、必ず教室が騒がしくなります。「日本は3秒です!」「うちは5秒」「10秒でもいける」。

面白いのは、答えを持っていない生徒が1人もいないことです。英語の授業でこれは、なかなか起きません。

そして「日本は3秒なんだよ」と英語で言えると、海外の人はほぼ確実に食いつきます。「2秒も厳しいの!?」と。

文化の話って、こういう数字が1つ違うだけのところがいちばん盛り上がるんですよね。ちなみに私は3秒派です。床がきれいなら5秒。

動画で見る

Is the Five-Second Rule Real? (SciShow) 英語の科学解説チャンネル。字幕を出せば、上の研究の話がそのまま英語で聞けます

1問だけ

落としたお菓子を拾いながら言う一言。いちばん自然なのは?

よくある質問

日本の「3秒ルール」は英語で通じますか?

three-second rule と言えば通じます。英語圏では five-second rule が定着しているので、「日本は3秒」と伝えると、たいてい驚かれて会話が広がります。

5秒以内なら本当に安全なのですか?

安全ではありません。2016年のラトガース大学の研究では、1秒未満でも細菌が食品に移ることが確認されています。ただし置く時間が長いほど菌は増えるので、「早く拾うほどまし」という点だけは正しいことになります。

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