five o'clock shadowの意味は?|夕方に出てくる無精ひげ
朝きれいに剃ったはずのひげが、夕方5時ごろになるとうっすら顔に浮き出てくる現象。実は1937年、カミソリ会社の広告コピーとして生まれた言葉でした。
five o'clock shadow
ファイブ・オクロック・シャドウ
朝ひげを剃った男性の顔に、夕方5時ごろになると影のようにうっすら浮き出てくる無精ひげ
the stubble that becomes faintly visible on a man's face in the late afternoon, hours after he shaved that morning
こんなときに使います
夕方の職場や、仕事終わりに人と会う場面で、朝は剃っていたはずなのに顔がうっすら黒っぽく見えるときによく話題になります。本人が鏡を見て気にすることもあれば、周りの人が「あ、もうそんな時間か」と時計代わりに使うこともある表現です。ワイルドな印象を出すためにわざと伸ばしたままにする人もいて、必ずしも悪い意味だけではありません。
You look different. Did you grow a beard?
No, I shaved this morning. This is just my five o'clock shadow.
Already? It's only 4 p.m.
My beard doesn't check the clock.
- A なんか雰囲気違うね。ひげ生やしたの?
- B いや、今朝剃ったよ。これはただのfive o'clock shadowだって。
- A もう?まだ4時だよ。
- B 俺のひげは時計なんて見てくれないんだよ。
この言い方の、裏側
"five o'clock shadow" という言い方は、実は自然に生まれた表現ではありません。1937年9月6日、アメリカの雑誌Lifeに載った、Gem Micromatic剃刀の広告が最初に使った言葉だとされています(Wordhistories|'five o'clock shadow': meaning and origin)。広告のコピーは "DON'T LET '5 O'clock Shadow' START A WHISPERING CAMPAIGN"(「5時の影」に陰口を叩かせるな)というもので、切れ味の悪い剃刀のせいで夕方には無精ひげが浮き出てしまう、という不安をあおって新しい剃刀を売り込む戦略でした(同記事)。なぜ「5時」だったのかは、この出典では説明されていません。広告そのものには「午後5時ごろに早くも出てくる、見苦しいひげの伸び」と書かれているだけです(同記事)。理由ははっきり分かっていませんが、この言い方は広告を離れて広まり、いまでは「夕方になると生えてくるうっすらしたひげ」を指す、ごく普通の英語表現として辞書にも載っています。
He always has a five o'clock shadow by the end of his shift.
The actor was told to keep his five o'clock shadow for the role.
I have such thick hair that I get a five o'clock shadow by noon.
- ① 彼はいつも、勤務が終わるころにはうっすら無精ひげが出ている。
- ② その俳優は、役のためにうっすらとした無精ひげを残しておくよう言われた。
- ③ ひげが濃すぎて、正午にはもう無精ひげが出てくる。
「5時」という名前がついていますが、実際に目立ち始める時刻は人によって違います。3つ目の例文のように、正午にはもう出てくるという人もいます。
Also
- stubble 無精ひげ、生えかけの短いひげ全般を指す一般的な語
- clean-shaven ひげをきれいに剃った状態
- designer stubble わざと整えて伸ばした、おしゃれな無精ひげ
原田先生のひとこと
この表現のいちばん面白いところは、自然現象につけられた名前ではなく、剃刀を売るための広告コピーだったという点だと思います。「効率の悪い剃刀のせいで恥をかきますよ」という、ちょっと意地悪な売り文句が、90年近くたったいまも普通に使われているわけです。広告の言葉が辞書に載るくらい定着するというのも、英語の面白いところです。次に誰かの顔にうっすらひげが見えたら、時計を見なくても「あ、そろそろ夕方だな」と分かるかもしれません。
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"five o'clock shadow" の意味として正しいものは?
よくある質問
"five o'clock shadow" とはどういう意味ですか?
朝ひげを剃った男性の顔に、夕方5時ごろになると影のようにうっすら浮き出てくる無精ひげのことです。ひげが濃い人ほど早く出てきます。
なぜ「5時」という表現なのですか?
1937年、Gem Micromatic剃刀の広告がこの言葉を使ったのが最初の記録とされています。広告には「午後5時ごろに早くも出てくる、見苦しいひげの伸び」と書かれていました。なぜ5時なのかについては、はっきりした説明が残っていません。