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blow a raspberryの意味は?|舌で鳴らす茶化しの

舌を上下の唇の間から出して「ブーッ」と鳴らす、からかいや不満を表す仕草。raspberry(木苺)とは無関係で、実はロンドン下町の言葉遊びコックニー・ライミング・スラングから生まれた表現です。

「学校ではまず教わらない英語」blow a raspberryの手描き風イラスト。見出しの下に、男の子と女の子が向かい合い、男の子が腕を組んで「ずるーい!ムカつくー!」と言っている。女の子が舌を出して「ブーッ!!」と鳴らし、男の子が「うわっ!やられたー!」と驚いている絵がある。下の囲みには、子ども同士のふざけあいやからかうときに使うカジュアルな表現であること、舌を巻いて唇のすき間から息を出すとブーッと鳴ることが説明されている。

blow a raspberry

ブロウ・ア・ラズベリー

舌を上下の唇の間から出して、勢いよく息を吹いて「ブーッ」と鳴らす、からかいや不満を表す仕草

to stick your tongue out between your lips and blow air through them to make a rude buzzing sound, to tease someone or show you are unimpressed

こんなときに使います

友達に自慢されてムカついたときや、つまらないジョークに「うわー」と返したいとき、言葉より先に舌が動く場面でよく使われます。相手の言い分に本気で怒っているわけではなく、からかい半分で「はいはい」と受け流すような空気のときにぴったりです。赤ちゃんのお腹に「ブーッ」とやってあやすときにも使う、意外と幅の広い仕草です。

会話で見る
A

I found the last cookie, and I'm eating it right in front of you.

B

Pbbbt!

A

Ha, are you mad?

B

Whatever. I didn't even want it anyway.

和訳
  • A 最後のクッキー見つけた。目の前で食べちゃうよ。
  • B ブーッ!(舌を鳴らして抗議)
  • A はは、怒った?
  • B 別に。そんなに欲しくなかったし。

この言い方の、裏側

実はこの「ラズベリー」、果物とは何の関係もありません。由来はロンドン下町の言葉遊び、コックニー・ライミング・スラングです。特定の単語を、それと韻を踏む別の言い回しに置き換えて隠語にする遊びです。「raspberry tart(ラズベリータルト)」が、下品な言葉「fart(おなら)」と韻を踏んでいたため、その代わりとして使われるようになりましたCockney Rhyming Slang|Raspberry Tart)。この音を指す "raspberry" は、少なくとも1890年には使われていたことが確認されていますWikipedia|Blowing a raspberry)。やがて「tart」の部分が省かれ、「raspberry」という単語だけで、あの「ブーッ」という音そのものを指すようになりました。舌と唇で作る「ブーッ」が、隠語のもとになった fart(おなら)の音に似ている、というつながりです。

使ってみる

The kids blew raspberries at each other until their mom told them to stop.

The comedian's joke was so bad that someone in the crowd blew a raspberry.

She blew a raspberry on the baby's tummy, and he burst out laughing.

和訳
  • 母親に止められるまで、子どもたちはお互いにブーッと舌を鳴らし合っていた。
  • そのコメディアンのジョークがあまりに滑っていたので、観客の誰かがブーッと茶化した。
  • 彼女が赤ちゃんのお腹にブーッとやると、赤ちゃんは大笑いした。

"raspberry" は単独で、この音や仕草そのものを指す名詞にもなります。"He got the raspberry from the crowd."(彼は観客にブーイングされた)のように使います。

Also

  • Bronx cheer 同じ「ブーッ」を指すアメリカ英語の言い方。少なくとも1920年代初めから使われている
  • boo 「ブー」というやじ、不満の声
  • stick your tongue out 舌を出す(からかいや反抗の仕草)

原田先生のひとこと

「ラズベリー」と聞くと、真っ赤な木苺を思い浮かべますが、英語圏でこの言葉を使うのは、たいてい果物とは正反対の場面です。ロンドンの下町生まれの言葉遊びが、時代と場所を超えて、赤ちゃんをあやす仕草にまでつながっているのが面白いところです。同じ「ブーッ」という音でも、使う場面ひとつで「からかい」にも「愛情表現」にもなるというのが、この表現のいちばんの魅力だと思います。次に誰かに「ブーッ」とやられたときは、それがコックニーの言葉遊びの生き残りだと思い出してみてください。

動画で見る

Blowing a raspberry... has nothing to do with fruit (Storied) 「ブーッ」という音が、なぜ果物のraspberryと呼ばれるのかを取り上げた回です。

1問だけ

"blow a raspberry" の意味として正しいものは?

よくある質問

"blow a raspberry" とはどういう意味ですか?

舌を上下の唇の間から出し、息を吹いて「ブーッ」と鳴らす仕草のことです。相手をからかったり、不満や「別に」という気持ちを表したりするときに使われます。

なぜ木苺(raspberry)という言葉が使われるのですか?

ロンドンの下町の言葉遊び、コックニー・ライミング・スラングが由来です。「raspberry tart」が「fart(おなら)」と韻を踏んでいたことから、遠回しな言い方として「raspberry」だけが残りました。

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