Do-overの意味は?|「今のなし、もう一回」の合言葉
遊びの途中で失敗したとき、アメリカの子どもは「Do-over!」と言って、今の一回をナシにしてもう一度やり直します。ゴルフの『マリガン』にも通じる、失敗をその場で消してしまう考え方です。
Do-over!
ドゥ・オーバー
失敗したときに「今のはナシ、もう一度」とやり直しを求めるときの掛け声
a call used to ask for another try after a mistake, treating the last attempt as if it never happened
こんなときに使います
積み木が倒れた、けん玉が決まらなかった、じゃんけんの掛け声がずれた。そんなとき、アメリカの子どもは遊びの最中でも、すぐに「Do-over!」と口にします。言った本人が失敗した側でもかまいません。相手の同意をとる間もなく、ほぼその場の空気だけで「今の一回はナシ」が成立し、何ごともなかったかのように同じ場面からやり直します。友達同士の気軽な遊びだからこそ通用する、ゆるいルールです。
Wait, do-over! My foot slipped right as I threw it.
Fine, but only because it's the first round.
Deal. Okay, here's my real throw.
No more do-overs after this one!
- A 待って、Do-over!投げた瞬間に足が滑ったの。
- B いいよ、でも最初のラウンドだからね。
- A 決まり。じゃあ、これが本当の一投ね。
- B これで最後、もうDo-overはナシだよ!
この言い方の、裏側
ゴルフには「マリガン」という、悪いショットを打ったあとに罰なしでもう一度打ち直せる非公式のルールがあります。Do-over!も、失敗をその場で無かったことにするという点では同じ考え方です。ただし、片方がもう片方から生まれたという記録はありませんし、do-overを誰がいつ最初に使い始めたのかも、はっきりとは分かっていません。面白いのは、jinx(ジンクス)やshotgun(助手席の早い者勝ち)のように「言った者勝ち」を競う遊び言葉と違い、Do-over!は失敗した本人が自分から言い出せるという点です。相手が納得すれば、それだけでやり直しが認められます。ただし正式な試合やスポーツの公式ルールの中では、Do-over!は通用しません。あくまで友達同士の、その場限りの合意なのです。
Can I get a do-over? That one definitely doesn't count.
She asked for a do-over after tripping right at the starting line.
In casual games, most kids agree to a do-over without much argument.
- ① Do-overしてもいい?あれは絶対にノーカンだから。
- ② 彼女はスタートラインでつまずいた直後、Do-overを求めた。
- ③ 気軽な遊びでは、たいていの子どもは大した口論もなくDo-overに同意する。
日本語の「今のなし」「ノーカン」も、その場の一回を無かったことにするという点でDo-over!とよく似ています。違うのは、Do-over!は失敗した本人のほうから言い出すことが多い点です。
Also
- mulligan ゴルフ発祥の、悪いショットを罰なしで打ち直せる非公式のルール
- take two 撮影現場の「もう一回」が転じて、日常会話でも「じゃあやり直し」の意味で使われる
- second chance 失敗した人に与えられる、もう一度だけのチャンス
原田先生のひとこと
英語の授業で生徒が言い間違えたとき、私はよく「じゃあ今のはDo-over ね」と言って、もう一度同じ文を言わせています。間違いをその場で笑い話にして、すぐに言い直させると、生徒の顔から緊張が抜けるのが分かります。正しく言えるまで責めるより、「今のはナシ、もう一回」の空気を先に作ってしまうほうが、結局は身につくのが早いと感じています。子どもの遊び場で生まれた掛け声ですが、教室にもそのまま持ち込める考え方だと思います。
動画で見る
1問だけ
Do-over!の使い方について、本文の説明として正しいものはどれですか?
よくある質問
Do-over!とはどういう意味ですか?
遊びやスポーツの最中に失敗したとき、「今の一回はナシ、もう一度」とやり直しを求める掛け声です。失敗した本人からでも言い出すことができ、相手が同意すればその場でやり直しが認められます。
正式なスポーツの試合でも使えますか?
使えません。Do-over!はあくまで友達同士の気軽な遊びの中だけで通用する、その場限りの合意です。公式な試合の判定には使われません。