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the 800-pound gorillaの意味は?|誰も逆らえない圧倒的存在

「800ポンド(約360kg)のゴリラ」という直訳から生まれた、ビジネス英語の定番表現。あまりに強すぎて、誰も文句を言えない存在を指します。もとは「800ポンドのゴリラはどこに座る?」というなぞなぞから生まれた言い方です。

「学校ではまず教わらない英語」the 800-pound gorillaの手描き風イラスト。見出しの下に「誰も逆らえない圧倒的存在。」という説明がある。左側では、スーツ姿の男性が「この業界のトップ企業は?」と尋ね、隣の男女が「A社も強いけど…」「B社もすごいし…」と困った顔で言い合っている。中央には王冠をかぶった巨大なゴリラが腕組みをして立ち、「業界の王者」という札の上で「やっぱりうちは最強です。」と話している。右側では、男女が驚いた顔で「800-pound gorillaだ…」とつぶやいている。下の囲みには「とてつもない力や影響力を持ち、誰もかなわない存在のこと」「直訳は『800ポンド(約360kg)のゴリラ』」「『でかくて強いゴリラ=勝てない相手』というイメージから」という説明と、「Googleはインターネット業界の800-pound gorillaだ」「彼のチームは、その分野での800-pound gorillaだよ」という例文が書かれている。

the 800-pound gorilla

ジ・エイトハンドレッド・パウンド・ゴリラ

強すぎて誰も逆らえない、その業界やその場を支配する存在

a person, group, or company so powerful that no one can challenge or control it

こんなときに使います

会議で「この業界でいちばん強いのはどこか」という話になったとき、名前を1つ挙げるだけで議論が止まってしまう会社があります。そういう、あまりに規模も影響力も大きくて、誰も逆らえない存在を指すときに使います。野生のゴリラは、ニシローランドゴリラのオスで平均170キロほどなので(SeaWorld|Gorilla Characteristics)、800ポンド(約360kg)はその倍以上で、かなりの誇張です。その誇張ぶりが、そのまま「手加減なしの強さ」を表しています。

会話で見る
A

So who's the biggest player in the streaming market right now?

B

Honestly? Netflix is the 800-pound gorilla. Everyone else is just fighting for second place.

A

That bad, huh?

B

Yeah. They can set the rules, and everyone else just has to follow.

和訳
  • A いまストリーミング市場で一番強いのはどこ?
  • B 正直、Netflixが800-pound gorillaだよ。他はみんな2位争いをしてるだけ。
  • A そんなにひどいの?
  • B うん。あそこがルールを決めて、他は従うしかないんだ。

この言い方の、裏側

この表現は、あるなぞなぞがもとになっています。「800ポンドのゴリラはどこに座る?」「どこでも、好きな場所に」。答えを聞くと当たり前に思えますが、それだけの体格差があれば、座る場所を誰にも文句を言われないという発想が、そのまま比喩になりました(Wikipedia|800-pound gorilla)。いつごろ生まれた言い方なのかは、はっきり分かっていません。辞書のMerriam-Websterは、大きさや力があまりに大きいために抑えがきかない存在、と説明しています。ビジネスの記事では、市場を独占的に支配する大企業を指して使われることが多い表現です。

使ってみる

In the search engine business, Google is still the 800-pound gorilla.

Our startup can't compete directly with the 800-pound gorilla in this space.

Once Amazon enters a market, it usually becomes the 800-pound gorilla within a few years.

和訳
  • 検索エンジン業界では、いまもGoogleが800-pound gorillaだ。
  • うちのようなスタートアップは、この分野の800-pound gorillaと直接は戦えない。
  • Amazonがある市場に参入すると、たいてい数年で800-pound gorillaになる。

似た響きの "the elephant in the room"(部屋の中の象)とは、意味がまったく違います。あちらは「誰もが気づいているのに、あえて話題にしない問題」のこと。強さの話ではありません。混同しないよう注意してください。

Also

  • the top dog その分野でいちばん強い人・組織
  • the big kahuna いちばん偉い人、大物(くだけた言い方)
  • call the shots 物事を決める権限を持っている

原田先生のひとこと

この表現、初めて聞いたときは「え、ゴリラ?」と拍子抜けする人が多いんです。でもなぞなぞの答えを知ると、一気に腑に落ちます。「どこに座る?」「好きな場所に」。体格差がありすぎると、ルールそのものが通用しなくなる、という感覚です。ニュースサイトの経済面を読んでいると、ハイテク企業の話でわりと頻繁に出てきます。次に見かけたら、どの会社を指しているか、想像してみてください。

動画で見る

取り違えやすい英語表現|elephant in the roomとの違い (Essential English and Idioms) この記事の最後で注意した、the 800-pound gorilla と the elephant in the room の取り違えを、まとめて扱っている回です。

1問だけ

"the 800-pound gorilla" が指すのはどんな存在?

よくある質問

the 800-pound gorillaとはどういう意味ですか?

強すぎて誰も逆らえない、その業界や場を支配する存在のことです。800ポンド(約360kg)という誇張された体格の巨大ゴリラのイメージから生まれた、ビジネス英語でよく使われる表現です。

the elephant in the roomと同じ意味ですか?

違います。the 800-pound gorillaは『圧倒的に強い存在』を指しますが、the elephant in the roomは『誰もが気づいているのに、あえて話題にしない問題』を指します。強さの話ではありません。

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