世界一静かな部屋は、元レコーディングスタジオでした
世界一静かな部屋は、もとはボブ・ディランやプリンスが録音した音楽スタジオでした。いまはマイナス24.9デシベルという、人間の耳の限界より静かな空間になっています。
The Quietest Room That Used to Be a Recording Studio
The quietest room on Earth used to be a recording studio.
In the 1970s, it was called Sound 80, in Minneapolis.
Bob Dylan recorded part of "Blood on the Tracks" there in 1974.
A young musician named Prince later recorded a demo tape there, too.
That tape helped him land his first record deal.
In 1990, researcher Steven Orfield bought the building.
In 1994, he installed an anechoic chamber built to remove every echo.
Today, that anechoic chamber measures negative 24.9 decibels.
Guinness World Records calls it the quietest place on Earth.
Visitors say they can hear their own heartbeat and stomach growling.
Visitors sit in a chair, because the silence affects their balance.
Companies now use the room to test how quiet their products are.
The walls that once caught Prince's voice now catch nothing at all.
(138 words)
今日の語句
全文和訳
地球上でいちばん静かな部屋は、もとはレコーディングスタジオでした。1970年代、それはミネアポリスにある「サウンド80」というスタジオでした。ボブ・ディランは1974年、そこで『血の轍』の一部を録音しました。その後、プリンスという若いミュージシャンも、そこでデモテープを録音しました。そのテープが、彼の最初のレコード契約につながりました。1990年、研究者のスティーブン・オーフィールドがこの建物を買い取りました。1994年、彼はそこに、あらゆる反響を消すために作られた無響室を設置しました。いまその無響室は、マイナス24.9デシベルを記録しています。ギネス世界記録は、これを地球上でいちばん静かな場所と認定しています。訪れた人は、自分の心臓の音やお腹の鳴る音まで聞こえると言います。静かすぎるとバランスが取りにくくなるので、訪れた人はいすに座って過ごします。いまは企業が、自社製品がどれだけ静かかを試す場所として使っています。かつてプリンスの声を捉えていた壁は、いまは何の音も捉えません。
同じ壁が、音楽と無音の両方を録ってきた
同じ建物が、ディランとプリンスの声を録音した場所から、いっさいの音を消す実験室に変わったというのが、この話のいちばんの見どころです。1990年に研究者のオーフィールドがこの建物を買い取ったとき、彼が目指したのは「音を残す部屋」ではなく「音を消す部屋」でした。音楽の歴史の話と、無響室の話。まったく別々に語られがちな2つが、1つの建物の中でつながっているのがおもしろいところです。
静かすぎると、人は自分の体の音を聞く
この部屋には、反響がまったくありません。そこに入ると、人間の耳がふだんどれだけ周りの音に頼ってバランスを取っているかが分かります。物音が無くなると、耳は自分の心臓の音やお腹の鳴る音まで拾い始め、まっすぐ立っていられなくなる人もいます。だからこそ企業は、製品の音がどれだけ静かかを確かめるために、この部屋を使ってきました。
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地球上でいちばん静かな部屋は、もともと何に使われていた建物?
よくある質問
世界一静かな部屋はどこにありますか?
アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスにあるOrfield Laboratoriesの無響室です。Guinness World Recordsによって、マイナス24.9デシベルという地球上でいちばん静かな場所に認定されています。
この部屋はもともと何だったのですか?
1970年代に「Sound 80」という名前のレコーディングスタジオでした。ボブ・ディランが『Blood on the Tracks』の一部を、プリンスがレコード契約につながるデモテープを録音した場所です。1990年に研究者のSteven Orfieldがこの建物を買い取り、1994年に無響室を設置しました。