空飛ぶロボットが海に潜水、MITとスイスの研究チームが開発
MITとEPFLのエンジニアが、パフィンのような潜水鳥をまねて、空も飛べて海にも潜れるロボットを作りました。重さは300グラムに満たず、氷山やクジラの調査に使える可能性があります。
The Robot That Flies and Dives Like a Puffin
Diving birds like puffins can fly through the air and swim underwater.
Engineers at MIT and EPFL built a small robot that does the same.
It is called the FAAV, and it weighs less than 300 grams.
The robot has two flexible wings and a steerable tail.
Underwater, it flaps slowly and swims at about one meter per second.
Then it pitches up at seventy degrees and bursts from the water.
In the air, it flaps faster and flies at six meters per second.
On a full charge, it should fly six kilometers or swim two kilometers, but the team has not tested this yet.
About a hundred kinds of birds can both fly and swim, such as loons, gulls, and puffins.
Researcher Raphael Zufferey leads the project at MIT.
He hopes scientists could someday use it to check on whales or icebergs.
He says it could cost far less than sending out a boat.
(155 words)
出典:MIT News|New flapping robot swims and flies like a diving bird
今日の語句
全文和訳
パフィンのような潜水鳥は、空を飛ぶことも、水の中を泳ぐこともできる。MITとEPFL(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)のエンジニアたちが、同じことをする小さなロボットを作った。その名はFAAV。重さは300グラムに満たない。このロボットには、しなやかな2枚の翼と、方向を変えられる尾がある。水中では、ゆっくり羽ばたき、秒速およそ1メートルで泳ぐ。それから機体を70度に傾け、水面から飛び出す。空中では、羽ばたきを速め、秒速およそ6メートルで飛ぶ。フル充電なら6キロメートル飛ぶか、2キロメートル泳げる計算だが、まだ実際には試されていない。空を飛ぶことも泳ぐこともできる鳥は、アビやカモメ、パフィンなど、およそ100種いる。研究者ラファエル・ズフレイが、このプロジェクトをMITで率いている。彼は、いつか科学者たちがクジラや氷山の様子を確かめるのに、このロボットを使えたらと考えている。彼によれば、船を出すよりもずっと安く済む可能性がある。
水中と空中、まったく違う羽ばたき方を、同じ2枚の翼でこなす
水は空気よりもずっと重く、同じ翼で同じように羽ばたいても、水中と空中ではまったく違う動きになってしまいます。開発チームは、しなやかな膜でできた翼を使いました。水中では翼がしなって、翼の先が動く幅が最大90パーセント小さくなるので、モーターへの負担が減ります。空中に出ると、翼は押される力が無くなって元の硬さに戻り、機体を持ち上げられます。羽ばたく速さも切り替えられます。水中では秒速0.1回から6回まで、空中では秒速5.2回から11回までの幅で動きます(MIT News|New flapping robot swims and flies like a diving bird)。
船を出さなくても、海の調査ができるようになるかもしれない
研究チームがこのロボットに期待しているのは、海の調査を今よりずっと手軽にすることです。開発を率いるラファエル・ズフレイは、こう話しています。「私たちが夢に描いているのは、海洋学者や海の生き物の研究者、海辺の町の人たちが、船や岸からこのロボットを飛ばすことです。氷山や港の施設、クジラの群れのそばまで飛んで行き、水に潜って測ったり水を汲んだりして、飛んで帰ってデータを届ける。これまでのやり方よりずっと安く済みます」(MIT News|New flapping robot swims and flies like a diving bird)。有害な藻類の発生、魚がどれだけ残っているかの調査、海岸が削られていないかの見張りにも役立つと見込まれています。1台でこなせるなら、調査にかかるお金は大きく下がります。
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1問だけ
FAAVが水中から空中へ飛び出すとき、機体をどのくらいの角度に傾けますか?
よくある質問
FAAVとはどんなロボットですか?
MITとEPFLが共同開発した、重さ300グラム未満のロボットです。パフィンなどの潜水鳥をまねて、水中を泳ぐことも、空を飛ぶこともできます。2026年7月にScience誌で発表されました。
このロボットは何に使われる予定ですか?
氷山や港の施設、クジラの群れの観測、有害な藻類の発生や、魚がどれだけ残っているかの調査などに使われる可能性があります。船を出すやり方より、ずっと安く済むとズフレイは話しています。