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DAILY ENGLISH

くちばしを折った鳥に、3Dプリンターで上下のくちばしが付きました

オランダ・アムステルダムの動物園で、くちばしの上と下を折ったミナミジサイチョウに、3Dプリンターで作ったチタンのくちばしが付けられました。手術の翌朝には、自分でネズミを拾い上げています。

A New Beak for a Bird

A bird at a zoo in Amsterdam got a new beak.

It is a southern ground hornbill.

These big birds come from Africa.

They hunt for food mostly on the ground.

This bird broke both the top and the bottom of its beak.

It could not pick up harder food from the ground.

So people made two new parts with a 3D printer.

The parts are made of titanium, a strong metal.

They used a CT scan and the saved pieces of the old beak.

The bird started using its new beak on the same day.

The next morning, it picked up a small mouse by itself.

A few days later, it began to clean its feathers.

As far as people know, no bird has had both parts of its beak fixed this way before!

(135 words)

出典:NL Times|World first: Southern ground hornbill gets 3D printed beak prostheses at Artis Zoo(2026年10月15日掲載)

今日の語句

beak くちばし the hard, pointed part of a bird's mouth
hornbill サイチョウ(くちばしの大きな鳥) a large bird of Africa or Asia with a very big beak
titanium チタン(金属の一種) a strong, light, silver-gray metal
by itself 自分だけで without help from anyone
feather 羽根 one of the soft, light parts that cover a bird's body
as far as people know 知られている限り based on what people know now

全文和訳

アムステルダムの動物園にいる1羽の鳥が、新しいくちばしをもらいました。ミナミジサイチョウという鳥です。この大きな鳥は、アフリカの鳥です。えさは、おもに地面の上でとります。この鳥は、くちばしの上と下の両方を折ってしまいました。かたいえさを、地面から拾えなくなりました。そこで人々は、3Dプリンターで新しい部品を2つ作りました。部品は、じょうぶな金属のチタンでできています。CTスキャンと、とっておいた元のくちばしのかけらを使いました。鳥は、手術のその日のうちに、新しいくちばしを使い始めました。次の朝には、小さなネズミを自分で拾い上げました。数日後には、羽の手入れを始めました。知られている限り、くちばしの上と下の両方をこの方法で直してもらった鳥は、これまでいなかったのです!

翌朝には、もうネズミを拾っていた

鳥がいるのは、アムステルダムのアルティス動物園です。ミナミジサイチョウは、アフリカ南部にすむ大きなサイチョウの仲間で、おもに地面の上で獲物をとります(Wikipedia)。

くちばしの上と下を折ったあと、この鳥は残った根もとで、なんとか暮らしていました。それでも、ふだんの行動はかぎられていたそうです(NL Times)。

新しいくちばしの形は、ユトレヒト大学医療センター(UMC Utrecht)のヨエル・マグレさんが、CTスキャンと元のくちばしのかけらから作りました。チタンの部品を作ったのは Amnovis という会社です。手術は、ユトレヒト大学獣医学部の獣医師2人が行いました。

鳥は手術の日から新しいくちばしを使い始め、次の朝には地面の小さなネズミを自分で拾い上げました。数日後には羽の手入れも始めています。うまく働き続けるかどうかは、これからも見守るそうです(NL Times)。

「世界初」と言い切らない英語

動物園の発表は As far as is known, this is the first time in the world both parts of a bird's beak have been restored in this way です。頭に as far as is known(知られている限り)を置いています。

「世界初」は、どこかに前の例があれば、すぐに嘘になります。だから動物園は「いま分かっている範囲では」と、ひとこと添えたのです。本文では as far as people know とやさしく言いかえました。

会話なら as far as I know(私の知る限り)がいちばんよく使う形です。自信がないことを言うときは、文の頭にこの4語を置いてみてください。

動画で見る

Wereldprimeur in ARTIS: zuidelijke hoornraaf krijgt twee 3D-geprinte snavelprotheses (ARTIS) アルティス動物園の公式チャンネルの動画です(オランダ語)。題は「アルティスで世界初:ミナミジサイチョウが3Dプリントのくちばしを2つ受け取る」です。

1問だけ

本文の内容に合うものはどれですか?

よくある質問

新しいくちばしは、何でできていますか?

3Dプリンターで作ったチタンの部品です。CTスキャンと元のくちばしのかけらから形を作り、Amnovis という会社がチタンの部品を作りました(NL Times)。

鳥のくちばしを上下とも人工のものにしたのは、世界で初めてですか?

アルティス動物園は「知られている限り、鳥のくちばしの両方をこの方法で直したのは世界で初めて」と発表しています。言い切ってはいません。

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