英語の空所補充の解き方|つなぎ言葉は読まずに解ける
however か for example かで迷うのは、意味で選んでいるからです。前後の文に+と−を書き込むだけで、意味が分からなくても答えが1つに決まります。
たぶん、こう解いています
この形の設問、こう解いていませんか。
①空所の前を訳す → ②空所の後ろを訳す → ③意味が合いそうな語を選ぶ
これで正解できる日もあります。ただ、訳せない日には手も足も出ません。そして本番は、たいてい訳せない日です。
しかも、訳した人ほどひっかかります。前の文に出てきた単語が後ろの文にもう一度出てくると、それだけで for example(たとえば)に見えてしまうからです。
作問者は、そこを狙って同じ単語を置いています。
でも、考えてみてください。つなぎ言葉が示しているのは、内容ではなく「向き」だけです。話が続くのか、ひっくり返るのか、そこから何が言えるのか。向きだけなら、全部訳さなくても分かります。
原田英語式手順
- 空所の
前の文と後ろの 文に、 +か−を 書き込む 読むのは前後1文ずつだけです。良い話・うまくいっている話なら+、悪い話・うまくいかない話なら−。問題用紙の余白に、記号だけ書きます。
判断は単語1つでかまいません。works well(うまくいく)popular(人気だ)は+。costs(費用がかかる)stopped(やめた)problem(問題)は−。
全部の単語が分からなくてよいのがこの手順の要です。1文につき3秒。
- 符号が
入れかわっていたら、 逆接を 選んで 終わり +から−、または−から+。この形になったら、選ぶのは however / but / yet / nevertheless(しかし)のどれかです。ここで迷う必要はありません。
逆接の語は、どの選択肢にもたいてい1つしか入っていません。符号が反転していると分かった時点で、その1つに決まります。
逆接は、筆者が話をひっくり返す場所です。主張が出てくるのはたいていその後ろなので、作問者は好んでここに空所を置きます。
- 符号が
同じときは、 後ろの 文が「狭い」か どうかを 見る +から+、−から−なら、残るのは3種類です。
- ▼ 後ろの文に固有名詞・数字・1つの事例が出てきたら、for example(たとえば)。前の文より話が狭くなっています。
- ▼ 後ろの文が、前の文から当然そうなると言える内容なら、therefore / so(だから)。
- ▼ どちらでもなく、同じ強さの話がもう1つ並んでいるだけなら、in addition / also(そのうえ)。
- 選んだ語を
入れて、 前の文から 後ろの 文まで 声に出す 確かめは10秒で終わります。前の文、選んだ語、後ろの文。この順で小声で読むだけです。
つなぎ言葉は、耳のほうが目より正確です。日本語でも「しかし」の位置がおかしい文は、読んだ瞬間に気持ち悪い。英語でも同じことが起きます。
気持ち悪くなければ、それが答えです。
やってみる
実際にやってみます。(自作の練習問題です)
City libraries in Canada now lend much more than books.
With a single card, you can borrow a guitar, a telescope, or a sewing machine.
This works well for things that people need only once or twice a year.
Repairing a broken telescope costs far more than replacing a lost book.
A few libraries have already stopped lending their most delicate tools.
Most still say the tool shelves bring in visitors who had never used the library.
4文目(Repairing で始まる文)の頭に入れるのに、最も適切なものを1つ選びなさい。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ②
英文の意味
カナダの市立図書館は、いまや本よりずっと多くのものを貸し出している。カード1枚で、ギターも望遠鏡もミシンも借りられる。年に1、2回しか使わないものには、このやり方がうまくはまる。壊れた望遠鏡の修理には、なくなった本を買い直すよりはるかに費用がかかる。いくつかの図書館は、いちばん壊れやすい道具の貸し出しをすでにやめている。それでも大半の図書館は、道具の棚が、図書館を使ったことのない人を連れてくると言う。
①符号を書き込む
前の文(3文目)は works well(うまくいく)なので+。後ろの文(4文目)は costs far more(はるかに費用がかかる)なので−。
②入れかわっている
+から−。この時点で逆接です。選択肢の中で逆接は②の However だけなので、ここで終わります。所要15秒。英文は1文も訳していません。
③なぜ他が切れるのか
- ▼ ①For example ここが罠です。3文目にも4文目にも telescope(望遠鏡)が出てきます。同じ単語が続くと、具体例に見える。でも4文目は、3文目の例ではありません。逆のことを言っています。単語のかぶりは、向きの証拠になりません。
- ▼ ③Therefore 「年に1、2回しか使わないものに向く」から「修理費が高い」は出てきません。+から−へは、原因と結果でつなげない。
- ▼ ④In addition 同じ向きの話をもう1つ足すときの語です。ここは向きが反対なので入りません。
④読み返す
5文目が stopped(やめた)で−、6文目が Most still say(それでも大半は言う)で+。
+++−−+。この符号の並びを見るだけで、この文章の筋が読めます。良い話が続き、費用でひっくり返り、最後にもう一度持ち直す。
この列がそのまま、内容一致でも主題選択でも使えます。
つなぎ言葉は、筆者が読者のために置いた道路標識です。標識は、景色を全部見なくても読めるように作られています。
今日から、長文を読むときに余白へ+と−を書き込んでみてください。1文3秒、ページの端に記号が並ぶだけです。
それだけで、空所補充が15秒で終わり、しかも本文の筋まで手に入ります。
1問だけ
空所の前が+、後ろも+。後ろの文に、ある会社の名前と「2024年」という数字が出てきました。入るのは?
よくある質問
+と−が、どちらとも言えない文はどうしますか?
そのときは記号を書かず、次の文に進んでください。つなぎ言葉の設問は、空所のすぐ前後どちらかが必ずはっきりした向きを持っています。片方だけでも符号が出れば、選択肢は半分に減ります。
however と but は、どう使い分ければいいですか?
向きは同じで、置く場所が違います。but は文と文をつなぐ接続詞なので前の文の続きに置き、however は副詞なので、ピリオドで切ったあとの文頭にコンマつきで置きます。空所が文頭でコンマがついていれば、but ではなく however です。