文整序問題の解き方|代名詞で半分決まる
バラバラの5文を正しい順に並べる問題。意味で並べようとすると迷います。先に見るべきは、代名詞と「時を表す語」だけです。
たぶん、こう解いています
たいていの人は、こう解いています。
①全部の文を訳す → ②話の流れを想像する → ③いちばん自然な順番を選ぶ
これで解けることもあります。ただ、5文もあると「自然な順番」の候補が何通りもできてしまうのが厄介なところです。
しかも「自然さ」は人によって違います。本文を書いた人にとっての自然さと、読者が思う自然さが、そもそもずれることがあります。
でも文整序は、筆者の感覚を当てるゲームではありません。
英語には、前の文を受けて次の文を書くときに使う道具が決まっています。代名詞とつなぎ言葉です。この2つを先に拾えば、順番はほとんど1通りに絞れます。
原田英語式手順
- 固有名詞と
時を表す語が ある文を、 最初の 候補に する 各文の主語を見ます。Mia のような固有名詞、Last month のような時を表す語があり、しかも she や it のような代名詞を使っていない文。これが最初の文の有力候補です。
代名詞は、前の文で出てきた人やものを指すためだけの道具です。だから代名詞で始まる文は、必ずどれかの後ろに来ます。最初には来られません。
- 代名詞・指示語に
丸をつけ、 指す相手を 前の文の中に探す she it this the old photo のような語に丸をつけます。次に、その相手がすでに出てきた文を探します。
it が指せるものが2つの文にまたがって出てくることもあります。そのときは、より近くで、より詳しく説明している文を先に置きます。
- So / However / A week later のような
語に丸をつける So(だから)は理由の後ろに、However(しかし)は逆の内容の後ろに、A week later(1週間後)のような時の語は、話が一段先に進んだことを示します。
これらの語がある文は、直前に何が起きていたかを教えてくれます。単独では順番が決まらない2文も、この語のおかげでどちらが先か分かることがあります。
- 見つけた
ペアを 鎖のように つなげる 「Aの後にB」「Bの後にC」と、2文ずつのペアがいくつかできます。同じ文が2回出てくるペアどうしをつなげると、全体の順番が1本の鎖になります。
最後に、できた順番を頭から声に出して読みます。意味が通っていれば、それが答えです。
やってみる
実際にやってみます。(自作の練習問題です。A〜Eの文は、わざとバラバラの順に並べてあります)
C. She had no idea who the boy in the old photo was.
A. Last month, Mia bought a secondhand book at a small shop in Kyoto.
E. A week later, a stranger messaged her and said the boy was her own father.
B. When she opened it at home, an old photograph fell out from between the pages.
D. So she posted a picture of it online, hoping someone would recognize the boy.
A〜Eを、意味が通るように正しい順に並べ替えなさい。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ①
英文の意味
C.彼女には、その古い写真に写っている少年が誰なのか見当もつかなかった。A.先月、ミアは京都の小さな店で古本を1冊買った。E.1週間後、見知らぬ女性からメッセージが届き、その少年は自分の父親だと書かれていた。B.家でその本を開くと、ページの間から古い写真が落ちてきた。D.そこで彼女は、その写真をネットに載せた。少年に見覚えのある人が現れることを願って。
①最初の文を決める
Aは Last month(先月)という時の語と、Mia という固有名詞。代名詞なし。最初の文の候補はAだけです。20秒。
②代名詞の相手を探す
Bの she と it は、Aの Mia と a secondhand book を指します → A→B。
Cの the old photo は、Bで初めて出てきた an old photograph を指します → B→C。
Dの it は写真、そして So(だから)はCの「誰か分からなかった」を受けた行動です → C→D。
Eの A week later(1週間後)は、Dの「ネットに載せた」から時間が進んだことを示します → D→E。
③選択肢とぶつける
- ▼① A→B→C→D→E ②で作った鎖とすべて一致します。これが正解です。
- ▼② A→C→B→E→D CがBより先に来ていますが、Cの the old photo はBで初めて出てくるので、Cより前にBが要ります。
- ▼③ B→A→D→C→E Bが最初に来ていますが、Bの she と it が誰・何を指すか、まだ何も出てきていません。
- ▼④ A→B→D→C→E DがCより先に来ていますが、Dの So(だから)はCの「誰だか分からなかった」という気持ちを受けています。Cより後でないと、理由がつながりません。
この解き方を教えると、「代名詞なんて全部の文にあるのでは」と言われます。
確かにあります。ただ、最初の文にだけは絶対にないというのが使いどころです。5択が4択に、4択が3択に減っていく。全部を一気に決めようとしなくて大丈夫です。
まずは丸をつける20秒から。代名詞と時を表す語、この2つだけ探してみてください。
1問だけ
文整序で、最初の文を見分ける目印は?
よくある質問
文整序問題は、全文訳さないと解けませんか?
訳さなくても解けます。代名詞(it, she, this など)が前のどの文を指すか、So や However のようなつなぎ言葉が話をどうつなげているかを追えば、意味の細部が分からなくても順番は決まります。
代名詞の指す相手が2つの文にまたがって考えられるときは、どうすればいいですか?
より近くで、より詳しくその名詞を説明している文を先に置いてください。それでも決まらないときは、So や However、A week later のような時を表す語を手がかりに、話がどちらの方向に進んでいるかで判断します。