文章の目的を問う問題の解き方|選択肢の動詞から見る
「この文章の目的は何か」と聞かれて、本文の中身に合う選択肢を選んでいませんか。目的の問題は、中身ではなく、書き手が読み手に何をさせたいかで決まります。だから先に見るのは、選択肢の最後の動詞と、本文の最後の段落です。
たぶん、こう解いています
目的の問題では、本文を頭から読み、内容が合っている選択肢を選ぶ人が多いでしょう。
でも、ここに落とし穴があります。まちがいの選択肢にも、本文に書いてある中身が使われていることがあります。本文の前半の話を、そのまま持ってきた選択肢です。
「何が書いてあるか」を聞くのは、要旨の問題です。目的の問題が聞いているのは、「なぜ書いたのか」です。答えは、中身ではなく動詞の側にあります。
原田英語式手順
- 選択肢の
最後の 動詞に 丸をつけ、 仲間分けする 本文より先に、4つの選択肢の「〜すること」の部分だけを見ます。
- ① 説明する・紹介する(explain / describe)
- ② 知らせる・報告する(inform / report)
- ③ 呼びかける・頼む・勧める(ask / encourage / invite)
- ④ 注意する・警告する(warn)
中身はまだ読みません。4つが別々の仲間に分かれていれば、本文の側で決める材料は1つで足ります。
- 本文の
最後の 段落から 読み、 読み手に 向けた 文を探す 次に本文を、最後の段落から読みます。探すのは、次のような文です。
- ① Please で始まる文や、命令文(Join us. / Bring 〜.)
- ② you を主語や目的語にした文(we need your help など)
- ③ 日時・場所・連絡先・締め切り
こういう文は、書き手が読み手に何かをしてほしいときに出てきます。見つかったら、その文が目的の答えの材料です。
- 見つけた
文が「何を しているか」を 日本語で 一言書く Please join us. なら「誘っている」、Do not swim here. なら「注意している」と書きます。
そして、ステップ1で丸をつけた動詞のうち、この一言と同じ仲間の選択肢を残します。
読み手に向けた文が1つも無ければ、その文章はたぶん「説明する」か「知らせる」側です。そのときは、最初の段落と最後の段落を比べて決めます。
- 中身が
合うだけの 選択肢は 「話題」と して切る 残らなかった選択肢の中身を、最後に本文と照らします。
本文の前半の説明と同じことを言っている選択肢は、よく見ると本文の一部しか言っていません。それは文章の話題であって、目的ではありません。
目的は、文章全体が向かっている先です。前半の説明は、そこへ読み手を連れていくための材料です。
やってみる
次の英文は、この記事のために書き下ろした練習用の文章です。設問に答えてください。
Every year, a lot of plastic ends up in the river near our school.
Bottles and bags can hurt the fish and birds that live there.
Last spring, thirty volunteers picked up more than 200 bags of trash in one morning.
This year, we want to clean an even longer part of the river, but we need your help.
Please meet us at the bridge at nine o'clock this Saturday.
Bring gloves and a hat, and we will give you trash bags.
この文章が書かれた主な目的として、最も適切なものはどれですか。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ②
英文の意味
毎年、私たちの学校の近くの川には、たくさんのプラスチックが流れつく。ボトルや袋は、そこにすむ魚や鳥を傷つけることがある。去年の春には、30人のボランティアが、ひと朝で200袋以上のごみを拾った。今年は、川のもっと長い区間をきれいにしたいが、そのためにはあなたの助けが必要だ。今週の土曜日、9時に橋のところへ来てほしい。手袋と帽子を持ってきてくれれば、ごみ袋はこちらで用意する。
ステップ1で、選択肢の動詞に丸をつけます。①は説明する、②は呼びかける、③は報告する、④は注意する。4つとも別の仲間です。
ステップ2で、最後から読みます。6文目は Bring で始まる命令文、5文目は Please で始まる文です。4文目には we need your help があります。5文目には、日時と場所(土曜日の9時、橋)も出ています。
ステップ3で、5文目に「来てほしいと誘っている」と書きます。同じ仲間は、②の「呼びかける」だけです。
ステップ4で残りを確かめます。①は2文目の中身です。本文の一部しか言っていないので、話題であって目的ではありません。
- ③も3文目の中身です。去年の数字は、今年も来てもらうための材料として出ています。
- ④の「泳がないよう注意する」は、本文のどの文にもありません。
目的の問題で、中身が合っている選択肢に飛びつくのはやめましょう。中身が本文に合っていても、目的とはかぎりません。
明日この形式の問題を解くときは、まず選択肢の最後の動詞に丸をつけてください。そのあと本文の最後の段落で、Please・命令文・you を探します。
動画で見る
1問だけ
ある英文の最後の文が Please sign up at the front desk by Friday. でした。この文章の目的として、最も近いのはどれですか。
よくある質問
英語の「文章の目的」の問題と「要旨」の問題は、何がちがいますか?
要旨の問題は「何が書いてあるか」を聞きます。目的の問題は「なぜ書いたのか」、つまり書き手が読み手に何をしてほしいかを聞きます。だから目的の問題では、選択肢の最後の動詞が決め手になります。
文章の目的の問題で、本文のどこを先に読めばいいですか?
最後の段落から読みます。Please で始まる文、命令文、you に向けた文、日時や連絡先を探します。見つかったら、その文が「誘う」「頼む」「注意する」のどれをしているかを一言で書き、同じ動詞の選択肢を残します。