推論問題の解き方|started と only の裏にある文を先に書く
「本文から推測できることは?」と聞かれて、本文に合いそうな選択肢を選んでいませんか。推論問題の正解は想像ではなく、本文に書いていないのに必ずそう言えることです。そういう文を自動で生む語が、英語にはあります。
たぶん、こう解いています
推論問題では、本文を読んで「ありそうな話」を選ぶ人が多いでしょう。
でも、推論問題の「推測」は、想像して話を広げることではありません。本文には書いていないのに、本文から必ずそう言えることを選ぶ問題です。
ありそうな話で選ぶと、本文に無い理由や比べっこを足した選択肢に引っかかります。そこで、選択肢を読む前に、正解の形を自分で作っておきます。
原田英語式手順
- started・stopped・again・no longer・only に
丸をつける 本文を読みながら、変化を表す語と only に丸をつけます。
- ① started / began(始めた)、stopped(やめた)
- ② again(また)、no longer / anymore(もう〜ない)
- ③ only(〜だけ)
これらの語は、書かれていない情報を1つ連れてきます。ここが推論問題の材料です。
- 丸をつけた
語ごとに、 書かれていない 文を日本語で 1つ書く started lending games(ゲームを貸し始めた)なら、「それまでは貸していなかった」と書きます。only books(本だけ)なら、「本のほかは貸していなかった」です。
not が付いても、この裏の情報は消えません。I don't want to do it again.(もう二度としたくない)も、「前に1回はした」ことを含んでいます。
started や again が連れてくる情報を、言語学では「前提(presupposition)」と呼びます。
- 書いた文と
同じことを 言う選択肢を、 最初に 確かめる 4つを順に読む前に、ステップ2で書いた文と同じ内容の選択肢を探します。
見つかったら、それを本文の2つの文と照らします。たとえば「最初は本だけ」と「あとで貸し始めた」の2文です。2文を合わせて必ずそう言えるなら、正解の候補です。
- 残りは、
本文に 無い「理由」 「比べっこ」 「全員」が 足されていないかで 切る まちがいの選択肢には、本文に無いものが1つ足されていることがあります。
- ① 理由(〜なので、〜したため)
- ② 比べっこ(〜より多い、いちばん)
- ③ 数の言い切り(みんな、いつも)
足されたものに線を引き、本文のどの文がそれを言っているかを探します。どの文にも無ければ、その選択肢は切れます。
やってみる
次の英文は、この記事のために書き下ろした練習用の文章です。設問に答えてください。
When the library in our town first opened, it lent only books.
About ten years ago, it started lending board games, too.
At first, some people worried that the games would make the library noisy.
Now, game nights are held there every Friday, and many teenagers come.
The librarian says that some of them now borrow books, too.
本文から推測できることとして、最も適切なものはどれですか。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ①
英文の意味
私たちの町の図書館が開館したとき、貸し出していたのは本だけだった。10年ほど前、図書館はボードゲームも貸し出し始めた。最初は、ゲームのせいで図書館が騒がしくなるのではと心配する人もいた。今では毎週金曜日にゲームの夜が開かれ、多くの10代が来ている。司書によると、その中には今では本も借りていく人がいるという。
ステップ1で、1文目の only と、2文目の started に丸をつけます。
ステップ2で、only books から「本のほかは貸していなかった」と書きます。started lending board games からは「それまでゲームは貸していなかった」と書けます。
ステップ3で、この2つと同じことを言う①を確かめます。1文目と2文目を合わせると、開館したころにゲームは借りられません。本文に直接は書いていませんが、必ずそう言えます。
- ②は「本よりも多く」という比べっこが足されています。貸し出しの数を比べた文は、本文のどこにもありません。
- ③は「心配の声が出たので」という理由が足されています。3文目は心配の話、4文目は金曜日の話で、2つを結ぶ文はありません。
- ④は「みんな」が足されています。5文目は some of them(その中の何人か)なので、切れます。
推論問題で、ありそうな話を選ぶのはやめましょう。正解は、本文の語が隠している文の中にあります。
明日この形式の問題を解くときは、まず started・again・only に丸をつけてください。その横に、書かれていない文を日本語で1つ書いてから、選択肢を読みます。
1問だけ
次の3つの英文のうち、「Emi は以前テニスをしていた」と必ず言えるのはどれですか。
よくある質問
英語の推論問題は、想像して答えてもいいのですか?
想像で答えてはいけません。推論問題で選ぶのは、本文に直接は書いていないけれど、本文から必ずそう言えることです。本文に無い理由や比べっこが足された選択肢は、まちがいです。
推論問題で、まず何を探せばいいですか?
started・stopped・again・no longer・only のような語です。たとえば started は「それまではしていなかった」という、書かれていない情報を連れてきます。その情報を先に日本語で書いてから、選択肢を読みます。