英文要約問題の解き方|However の前の一般論を、半文だけ残す
英文の内容を「◯字以内の日本語で要約せよ」。大事そうな文を順に訳して、字数におさまるまで削っていませんか。要約の骨は、However の前と後ろの対比です。例は全部捨て、筆者が打ち消した一般論は「〜が、」の半文にして頭に置きます。
たぶん、こう解いています
要約の問題では、大事そうな文を前から順に訳し、字数におさまるまで削っていく人が多いでしょう。
このやり方だと、削るたびに、どこを残すかを毎回その場で決めることになります。気づくと、具体例ばかり残った答案になりがちです。具体例は、日本語にしやすいからです。
もう1つの落とし穴は、冒頭の Some people say の文を「筆者の考えではないから」とまるごと消すことです。消すと、筆者がなぜ今それを言うのかが答案から抜けます。
原田英語式手順
- For example の
文と、 数字だけの 文に×をつける 本文を読みながら、For example・for instance で始まる文に×をつけます。数字や人の名前が並ぶだけの文にも×をつけます。For example が無くても、人や場面を例に挙げるだけの文は同じく×です。
×をつけた文は、答案に1文字も入れません。具体例は、主張を分かってもらうための材料です。要約は、その材料を取りのぞいた残りです。
- However の
文と、 最後の 結論の 文に線を引く 次に、However・But・Yet で始まる文に線を引きます。そして、最後の段落の For these reasons・So・In short のあとの文にも線を引きます。
答案の骨は、この2本の線の文です。ほかの文は、この2本を説明するために置かれています。
- 冒頭の
Some people say の 文を、 「〜が、 」の半文に して頭に 置く Some people say・Many people think で始まる文は、筆者が打ち消す側の考えです。ここを捨てる人が多いのですが、まるごと捨ててはいけません。
「〜と言われるが、」「〜だが、」の半文にして、答案の頭に置きます。打ち消す相手があるから、筆者の主張が立ちます。ただし半文までです。理由や具体例まで書くと、字数がそちらに取られます。
- 結論の
文の述語を、 答案の 文末に そのまま 使う 最後に、線を引いた結論の文の述語を見ます。is important・should 〜 のような部分です。これを日本語にして、答案の文末にします。
比べる言葉(more 〜 than before・today)が付いていたら、落とさないこと。「今こそ」「以前より」の一言が、筆者のいちばん言いたいところです。
字数が余ったら、However の後ろの文から理由を1つだけ足します。具体例は、余っても足しません。
やってみる
次の英文は、この記事のために書き下ろした練習用の文章です。設問に答えてください。
Some people say that we no longer need public libraries.
They point out that we can now find almost any information online.
For example, with a smartphone, you can read the news and look up words in seconds.
However, a library is not just a place to find information.
It is one of the few places in town where anyone can stay for free, without buying anything.
Students can study there after school, and older people can meet their neighbors.
For these reasons, I believe libraries are even more important today than before.
この文章の要旨を、40字以内の日本語でまとめた答案として、最も適切なものはどれですか。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ③
英文の意味
公立の図書館はもう要らない、と言う人がいる。今ではたいていの情報がネットで見つかる、というのがその理由だ。たとえばスマートフォンがあれば、ニュースを読むのも単語を調べるのも数秒でできる。しかし、図書館は情報を探すためだけの場所ではない。町の中で、誰でも何も買わずに、無料でいられる数少ない場所の1つなのだ。生徒は放課後にそこで勉強でき、お年寄りは近所の人と会うことができる。こうした理由から、図書館は以前よりも今のほうがいっそう大切だと私は考える。
ステップ1で、3文目(For example)に×をつけます。6文目は For example で始まりませんが、生徒とお年寄りという例を挙げるだけの文なので、これも×です。
ステップ2で、4文目(However)と7文目(For these reasons)に線を引きます。骨はこの2本です。
- ①は、×をつけた3文目と、筆者が打ち消した1文目だけでできています。結論が本文と逆です。
- ②は、5文目の理由と7文目の結論は入っています。でも、1文目と2文目の「ネットで情報は得られる」が抜けています。これでは、筆者が何に反対しているのかが答案から消えます。
- ③は、1文目と2文目を「情報はネットで得られるが、」の半文にして頭に置いています。この「〜が、」の対比で、4文目の「情報を探すためだけの場所ではない」も伝わります。そのあとに5文目の理由と、7文目の述語(今こそ大切だ)が続きます。ステップ3と4のとおりです。
- ④は、×をつけた6文目を訳しただけです。
要約は、本文を短く訳すことではありません。×をつけた文を捨てて、残った骨を1本の文につなぐことです。
明日、要約の問題を解くときは、まず For example の文に×をつけてください。それから However の文と最後の文に線を引き、冒頭の一般論を「〜が、」で頭に置きます。
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1問だけ
英文の要約を書くとき、本文の冒頭の Many people think that homework is a waste of time. という文は、どう扱うのがよいですか。
よくある質問
英文を日本語で要約するとき、具体例は入れますか?
入れません。For example で始まる文は、主張を分かってもらうための材料です。字数が余ったときも、具体例ではなく、However の後ろの文から理由を1つ足します。
冒頭の Some people say の文は、要約に入れますか?
筆者が打ち消す考えなので、まるごと書く必要はありません。でも消してしまうと、筆者が何に反対しているのかが抜けます。「〜と言われるが、」の半文にして、答案の頭に置きます。