段落整序問題の解き方|つなぎ言葉を4種に仕分ける
バラバラの4段落を正しい順に並べる問題。『自然に読めるかどうか』で何度も読み返していませんか。各段落の先頭にあるつなぎ言葉を『対比・具体例・結果・追加』に仕分けると、パズルのピースのようにはまる場所が決まります。
たぶん、こう解いています
段落整序問題の多くの参考書は「文章全体が自然に読めるように並べましょう」と説明します。間違ってはいませんが、これも確かめ方であって、探し方ではありません。
多くの生徒は、4つの段落を何度も読み返して、しっくりくる順番を『感覚』で探そうとします。しかし内容が似た段落どうしは、入れ替えても一見自然に読めてしまうことがあり、感覚だけに頼ると時間切れになりやすいのです。
段落整序で本当に見るべきは、内容の自然さではありません。各段落の先頭にある「つなぎ言葉」が、直前にどんな段落を要求しているかです。
原田英語式手順
- 各段落の
1文目に ある、 つなぎ言葉を 4種に 仕分ける "However"(対比)"For example"(具体例)"As a result"(結果)"In addition"(追加)を、まず見分けます。つなぎ言葉が無い段落は、いったん『導入』の候補として脇に置きます。
- つなぎ言葉も
代名詞も 無い段落を、 最初の 段落に 決める 最初に来る段落は、対比や具体例を示す言葉で始まっていません。また this these のような代名詞・指示語も使っていません。まだ何も紹介されていない時点では、指せる相手が無いからです。
- つなぎ言葉が
『直前に 何を要求するか』で 当ては める "For example" の直前には、具体例が必要になるような一般的な主張が来ます。"However" の直前には、それと対立する内容が来ます。"As a result" の直前には、原因となる出来事や発見が来ます。この対応がずれている組み合わせは、その場で消してください。
- 代名詞・指示語が
指す相手を、 直前の 段落の 中に確認する "these open spaces" のような指示語が、直前の段落で紹介されたものと一致するかを最後に確かめます。ここまでで残った並びが、正解です。
やってみる
次の4段落は、この記事のために書き下ろした練習用の英文です。わざとバラバラの順に並べてあります。
A. In the 2010s, many companies tore down the walls between desks and switched to open-plan offices, hoping it would help employees talk to each other more easily.
B. For example, one company found that face-to-face conversations dropped by more than half after the walls came down, while messages sent through chat apps increased instead.
C. However, several later studies found that these open spaces actually made it harder for employees to concentrate, not easier for them to talk.
D. As a result, some companies have begun rebuilding small private rooms and quiet corners inside their open offices.
A〜Dを、意味が通るように正しい順に並べ替えなさい。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ③
英文の意味
A.2010年代、多くの企業が机の間の壁を取り払い、オープンオフィスに切り替えた。社員どうしがもっと気軽に話せるようになると期待してのことだった。B.例えば、ある企業では壁を取り払ったあと、対面での会話が半分以下に減り、代わりにチャットアプリでのメッセージが増えたことが分かった。C.しかし、その後の複数の研究では、こうしたオープンな空間はむしろ社員の集中を妨げており、会話をしやすくしてはいなかったことが分かった。D.その結果、一部の企業はオープンオフィスの中に、小さな個室や静かなコーナーを作り直し始めている。
①最初の段落を決める
Aには "However" のような対比の語も、代名詞・指示語も出てきません。オープンオフィスという話題を、そこで初めて紹介しているので、最初の段落の候補はAだけです。
②つなぎ言葉を仕分ける
Cは "However"(対比)。Aで語られた『社員どうしが話しやすくなるはず』という期待と対立する内容が直前に来る必要があります。Aの内容とちょうど対立するので、A→Cが決まります。
Bは "For example"(具体例)。Cで語られた『集中しづらくなった』という主張の、具体的なデータになっているので、C→Bです。
Dは "As a result"(結果)。BまたはCで語られた『集中できない』という発見の結果として、個室を作り直したという話なので、B・Cのあとに来ます。
③選択肢とぶつける
- ▼① A→B→C→D Bの "For example" が、Aの直後に来ています。Aはまだ『期待』を述べただけで、具体例が必要な主張をしていません。
- ▼② C→A→D→B Cの "However" が最初に来ていますが、何と対比しているのかが、文章の中に何もありません。
- ▼③ A→C→B→D ②で作ったつながりと、すべて一致します。これが正解です。
- ▼④ A→C→D→B Dの "As a result" がBより前に来ていますが、Dの『個室を作り直した』という結果は、Bの具体的なデータを受けたものです。Bより前には来られません。
段落整序で見るべきものは、いつも同じ2つです。つなぎ言葉が『直前に何を要求するか』と、代名詞・指示語が『何を指すか』です。段落をまるごと読んで『自然さ』で判断する前に、まず1文目のつなぎ言葉だけを4つ拾ってみてください。
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段落整序問題で、最初の段落を見分ける目印は?
よくある質問
段落整序問題は、全部の段落を訳さないと解けませんか?
訳さなくても解けます。各段落の1文目にあるHowever・For example・As a resultのようなつなぎ言葉が、直前の段落にどんな内容を要求しているかを仕分ければ、内容の細部が分からなくても順番が絞れます。
つなぎ言葉が無い段落が2つあるときは、どうすればいいですか?
代名詞・指示語を使っていないほうを最初の段落にしてください。それでも決まらないときは、固有名詞や一般的な話題を最初に紹介しているかどうかで判断します。