発言の含意問題の解き方|本音は合図語のあとに来る
会話文の中で、話者が本当は何を言おうとしているかを選ぶ含意問題。額面通りに訳すだけでは解けません。『well』『actually』のような口調が変わる合図語と、実は疑問ではない疑問文の見分け方を解説します。
たぶん、こう解いています
含意問題では、多くの生徒が発言をそのまま日本語に訳して、その直訳を選択肢と照らし合わせようとします。ですが、この形式の問題は、字面どおりの意味と、話者が本当に言いたいことがずれていることを前提に作られています。
特にひっかかりやすいのが2つあります。「well」「actually」「I guess」のような、話者の気持ちが変わる合図語を素通りしてしまうこと。そして、疑問文の形をしていても、実は答えを求めていない『修辞疑問文』を、ふつうの質問だと思い込んでしまうことです。直訳が合っているのに不正解になるのは、たいていこの2つが原因です。
原田英語式手順
- 発言を
いったん直訳して、 額面通りの 意味を 確認する まず、発言をそのまま日本語にします。これは前提として必要な作業です。ただし、この直訳がそのまま答えになるとは限らない、ということを頭に入れて先へ進みます。
- 『well』
『actually』 『to be honest』 『I guess』を 探す 発言の中に、口調が変わる合図語が無いか探します。これらの語の直後には、話者が言いにくいことや、額面とは違う本音が来ることがほとんどです。合図語を見つけたら、そこから先を特に注意して読みます。
- 疑問文の
形をした発言が、 実は疑問文ではないと 疑う "Are you really surprised?"(本当に驚いてる?)のような発言は、答えを求める質問ではなく、『驚いていないでしょう』という主張です。すでに分かりきったことを聞く形の疑問文は、たいてい逆の内容を強く言うための言い方だと考えてください。
- 選択肢を
『額面通り』と 『本音』に 仕分けて、 本音の 側を選ぶ 4つの選択肢を、直訳に近いものと、話者の本当の意図に近いものに分けます。含意問題の正解は、ほぼ必ず『本音』の側にあります。直訳とそっくりな選択肢ほど、疑ってかかってください。
やってみる
次の会話は、この記事のために書き下ろした練習用の対話です。
Can you believe he showed up an hour late again and didn't even apologize?
Well, are you really surprised?
Bの発言が伝えている本当の内容として、最も近いものはどれか。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ②
英文の意味
彼、また1時間も遅刻してきて、しかも謝りもしないなんて、信じられる?えっと、そんなに驚くこと?
まず合図語です。Bの発言は "Well" から始まっています。ここで、Aの発言にそのまま同意するのではなく、少し違う角度の反応が来ると身構えます。
続く "Are you really surprised?" は、形は疑問文ですが、答えを求めていません。「本当に驚いてる?」と聞くことで、「驚くようなことじゃないでしょう」と逆の内容を伝えています。つまりBは、彼が遅刻して謝らないのは、今回に限ったことではなく、いつものことだと思っているわけです。
①は直訳に引っぱられた誤りです。"really"という語だけを見て「本当に驚いている」と取ってしまうと、修辞疑問文の仕組みを見落とします。③と④は、本文のどこにも根拠がありません。謝罪を求める発言も、話題を変える様子も出てきていません。残るのは②だけです。
含意問題で見るべきものは、いつも同じ2つです。口調が変わる合図語と、答えを求めていない疑問文です。会話文を読むときは、"well" "actually" のうしろと、疑問文の形をした発言に、まず注目してください。
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含意問題の正解の選択肢について、記事で説明されているのはどれか?
よくある質問
含意問題で、直訳どおりに訳しても不正解になるのはなぜですか?
含意問題は、発言の字面どおりの意味と、話者が本当に言いたいことがずれていることを前提に作られているからです。『well』『actually』のような合図語の直後や、答えを求めていない疑問文(修辞疑問文)に、本当の意図が隠れています。
修辞疑問文とは何ですか?
"Are you really surprised?"のように、形は疑問文でも、答えを求めていない発言のことです。すでに分かりきったことをあえて聞く形で、逆の内容を強く伝えます。