資料読み取り問題の解き方|「全部」「半数」を疑う
アンケートやグラフを読ませる問題で、本文を頭から全部読んでいませんか。選択肢が何を比べさせようとしているかを先に見抜けば、拾う数字は1つか2つで済みます。
たぶん、こう解いています
この形式の対策として、参考書には『グラフと本文を照らし合わせて、正確に読み取りましょう』と書いてあります。間違ってはいませんが、これも確かめ方であって探し方ではありません。
本文を頭から全部読んで、それから4つの選択肢を1つずつ照合していく生徒がほとんどです。これでは、本文中の数字をすべて覚えておく必要があり、時間がかかるうえにミスも増えます。
必要なのは、本文を読む前に、選択肢のどこを疑えばいいかを決めておくことです。
原田英語式手順
- 選択肢を
先に読み、 比べている 軸に印をつける 4つの選択肢を見て、それぞれが『数値の大小』『増減の向き』『範囲の広さ(全員か一部か)』のどれを主張しているかに印をつけます。本文はまだ読みません。
- その軸に対応する
数字だけを、 本文から ひろう 印をつけた軸ごとに、対応する数字が出てくる文だけを本文から探します。関係のない文は読み飛ばしてかまいません。
- 「全部」
「半数以上」 「必ず」を 疑う all・every・majority・alwaysのような、範囲を断定する語を含む選択肢は、本文中にたった1つの例外があるだけで誤りになります。断定が強い選択肢ほど、例外を探すつもりで本文を読むと早く切れます。
- 怪しい
1つに 絞れたら、 その文だけ一字一句照らす 候補が1つか2つに絞れたら、その選択肢に対応する本文の1文だけを、主語・数字・向きの3点で照らし合わせます。ここまで来て初めて、本文全体を読み直す必要がなくなります。
やってみる
次の英文は、ある高校で行われた読書についてのアンケート結果を説明したものです。内容と一致する選択肢を選びましょう。
In a survey of 200 students, 45 percent said they read for pleasure at least once a week.
Among first-year students, this figure was 38 percent, and it rose to 52 percent among third-year students.
However, when asked whether they read more than they did before high school, only 22 percent of all students answered yes.
Interestingly, the students who read most often were not always the ones who said they enjoyed it the most.
本文の内容と一致するのはどれか。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ①
英文の意味
200人の生徒を対象にした調査で、45%が週に1回以上、趣味で読書をすると答えた。1年生ではこの割合は38%で、3年生では52%に上がった。しかし、高校入学前より読書量が増えたかを聞くと、『はい』と答えた生徒は全体のわずか22%だった。興味深いことに、最も頻繁に読書をする生徒が、必ずしも読書を最も楽しんでいると答えたわけではなかった。
- ①は『増減の向き』を主張する選択肢です。2文目に1年生38%→3年生52%と、学年が上がるにつれ割合が上がっているとあり、これと一致します。
- ②は『範囲の広さ』を主張する選択肢です。半数以上(over half)と言っていますが、3文目にはわずか22%(only 22 percent)とあるので誤りです。
- ③はalwaysに近い断定(必ず)をしています。しかし4文目にはnot always(必ずしも〜ない)とはっきり書かれているので誤りです。
- ④は②と逆で、1文目・2文目の数字と比べると1年生38%は3年生52%より低いので誤りです。
したがって、本文の数字の向きとそのまま一致する①が正解です。
資料読み取り問題で見るべきは、本文の細かい数字より『選択肢が何を比べさせようとしているか』です。数値の大小・増減の向き・範囲の広さという3つの軸を先に見抜けば、本文から拾う数字は1つか2つで済みます。
明日、この形式の問題を解くときは、本文を読む前に選択肢だけを先に読み、それぞれの軸に印をつけるところから始めてみてください。
1問だけ
資料読み取り問題で、まず先にやるべきことは?
よくある質問
資料読み取り問題で、本文を全部読むのは非効率なのですか?
非効率です。本文中のすべての数字を覚えておく必要があり、時間がかかるうえにミスも増えます。先に選択肢を読み、比べさせている軸(数値の大小・増減の向き・範囲の広さ)を見抜いてから、対応する数字だけを本文から拾うほうが速く正確です。
選択肢を切るときのコツはありますか?
all・every・majority・alwaysのように範囲を断定する語を含む選択肢は、本文中の1つの例外だけで誤りになります。断定が強い選択肢ほど、例外を探すつもりで本文を読むと早く切れます。