主張・反論識別問題の解き方|howeverの位置を先に探す
本文中で筆者自身の主張と、いったん認める反対意見を見分ける問題。多くの生徒は本文の最初に出てくる、それらしい意見をそのまま筆者の主張だと思い込みます。プロはhoweverなどの逆接語を先に探し、その直後にある文だけを主張として拾います。
たぶん、こう解いています
筆者の主張を問う問題で、多くの生徒は本文の最初のほうに出てきた、それらしい意見を答えに選んでしまいます。しかし、その文は筆者がいったん認めてから否定するための『譲歩』であることが少なくありません。譲歩の文と、筆者自身の主張の文は、どちらも自信を持った言い方で書かれているため、内容を読むだけでは区別しにくいのです。
原田英語式手順
- 本文中の
逆接の 合図語 (however, but, yet, in factなど)に 印をつける 精読する前に、まず逆接の語だけを機械的に探します。これが、譲歩と主張の境目になります。
- 逆接語の
直前の 文を、 『譲歩 (いったん 認める 意見)』と して保留する "Some say" "It is often believed" "Many people think"のような書き出しがあれば、その文はほぼ確実に譲歩です。ここを筆者の主張だと早合点しないようにします。
- 逆接語の
直後の 文を、 『筆者の 本当の 主張』と して拾う 逆接語のすぐあとに続く文こそ、筆者がいちばん伝えたい内容です。この文の内容を、選択肢と照らし合わせます。
- 選択肢の
うち、 譲歩の 内容と 一致する ものを 消す 譲歩の文とそっくりな内容の選択肢は、本文に書いてあるとおりに見えても不正解です。消去法ではなく、『どちらの立場の文と一致するか』で選びます。
やってみる
次の英文は、この記事のために書き下ろした練習用の文章です。本文の筆者の主張として最も適切なものを選んでください。
Some people argue that social media helps friends stay close even when they live far apart.
However, several studies have found that people who spend more time on social media often feel lonelier, not less.
本文の筆者の主張として最も適切なものはどれか。
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ①
英文の意味
SNSは、遠く離れて暮らす友人同士のつながりを保つのに役立つと主張する人もいる。しかし、いくつかの研究によると、SNSを長時間使う人ほど、かえって孤独を感じやすいことが分かっている。
まず逆接語を探すと、2文目の"However"が見つかります。これが譲歩と主張の境目です。1文目"Some people argue that..."は、"Some people"という書き出しからも分かるとおり、筆者がいったん認める『譲歩』の内容です。これをそのまま筆者の主張だと考えると、②を選んでしまいます。"However"の直後にある2文目こそ、筆者が本当に伝えたい内容です。"people who spend more time on social media often feel lonelier"(SNSを長く使う人ほど孤独を感じやすい)が、その主張にあたります。②は譲歩の内容と一致するので消え、③はどちらの文にも書かれていない内容なので消えます。残るのは①だけで、これが2文目の内容と一致します。したがって正解は①です。
筆者の主張を問う問題は、本文の最初に出てくる意見をそのまま選ぶ問題ではありません。逆接の合図語を先に探し、その直後にある文を筆者の本当の主張として読む問題です。明日、この形式の問題に出会ったら、howeverの位置を先に探すという手順を試してみてください。
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1問だけ
主張・反論識別問題を解くとき、本文で紹介された読み方はどれですか?
よくある質問
筆者の主張を選ぶ問題で、なぜ最初に出てくる意見を選ぶと間違えるのですか?
最初に出てくる意見は、筆者がいったん認めてから否定するための『譲歩』であることが多いためです。譲歩の文も自信を持った言い方で書かれているので、読むだけでは区別しにくく、however などの逆接語の位置を先に探す必要があります。
譲歩の文を見分ける目印はありますか?
"Some people argue that"や"It is often believed that"のような書き出しは、譲歩の合図であることが多いです。こうした書き出しのあとに逆接語が続いていないか確認すると、筆者の本当の主張を見つけやすくなります。