実証済み🔬 実証済み(論文)
多読
やさしい本を大量に読む
辞書を引かずに読める本で、読解力は伸びる。
- カテゴリ
- 日本の定番・多読・多聴・インプット
- ありえへん度
- ★☆☆☆☆
⚖️判定の根拠 研究の結論
実証済み =論文(多くはメタ分析)で効果が確かめられた方法です。
多読の研究49本(71サンプル、1980〜2014年に発表)をまとめた分析で、読解力が伸びることが確かめられました(Jeon & Day, 2016)。多読をしたクラスとしなかったクラスを比べても、同じ人の多読の前と後を比べても、効果は小〜中くらいでした。その大きさは、学習者の年齢やプログラムの形によって変わります。
📚 根拠論文・メモ(1本)
- Jeon, Day (2016) The effectiveness of ER on reading proficiency: A meta-analysisReading in a Foreign Languagehdl.handle.net/10125/66901
🎓原田先生の使いこなし講義
👀 目から鱗ポイント
- このたくさんの研究の結果を集めて、全体として効果があるか、どれくらい効くかを数字でまとめる分析。1本の研究より信頼しやすい。では、子どもや中高生より大人のほうが効果が大きく出ました。「多読は子ども向け」は思い込みです。
- 英語を日常で使う環境(ESL)より、日本のように教室の外で英語に触れにくい環境(EFL)のほうが、効果は大きめでした。
- 授業のおまけではなく、カリキュラムの一部として組み込んだ多読で、平均効果が最も大きくなりました。
🙅 よくある誤解
「簡単な本を読んでも力はつかない」は誤解。辞書なしで楽に読める本を大量に読むことこそ、読解力を伸ばす多読の中身です。
💡 効かせるコツ
- 迷ったら一段やさしい本を。つっかえずに読めることが多読の条件
- 紙の本にこだわらず、Web上の段階別読み物も活用する
- 精読とは別物と割り切り、読み終えたら感想を一言だけ書く
今日やること段階別読み物(グレーデッド・リーダー)を1冊選び、辞書を使わずに10分だけ読んでみましょう。
📝 多読の取り入れ方
- 1ページに知らない語がほとんどない本を選ぶ
- わからない所は飛ばし、つまらなければ別の本に替える
- 毎日15分など、読む時間を先に決めておく
- 読んだ本の名前と語数を記録する
🔬 多読、研究ではどうなの?
このメタ分析は、「多読をしないグループとの比較」と「多読の前後の比較」を分けて集計しています。前後の比較は比べる相手がいないぶん数字が大きく出やすく、そのまま「多読の効果」とは読めません。また、測ったのは読む力で、話す・書く力への効果は別の問題です。
🤔 なぜ見落とされがち?
「難しい英文と格闘してこそ勉強」という感覚が強く、やさしい本は遠回りに見えがちです。効果が出るまでにまとまった量が要るため、途中でやめてしまう人も少なくありません。
英語学習あるある多読用の本を、辞書片手に精読してしまう。
原田先生のひとこと 先生の感想
「簡単な本じゃ意味ない」は誤解。辞書を引かずにスイスイ読める本こそ、多読の主役なんです。
📎出典
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最終確認日 2026-10-11/判定基準・出典
