実証済み🔬 実証済み(論文)
多読(語彙)
多読による語彙習得
単語帳の単語に、本の中で“再会”させる方法です。
- カテゴリ
- 日本の定番・多読・多聴・インプット
- ありえへん度
- ★☆☆☆☆
⚖️判定の根拠 研究の結論
実証済み =論文(多くはメタ分析)で効果が確かめられた方法です。
多読の研究34本をまとめたのが、Nakanishiのたくさんの研究の結果を集めて、全体として効果があるか、どれくらい効くかを数字でまとめる分析。1本の研究より信頼しやすい。です。多読をしたグループは、しなかったグループを平均して上回りました(「どれくらい効いたか」の大きさを表す数字。d や g で表す。一般的な目安は 0.2 で小さめ、0.5 で中くらい、0.8 で大きめ。外国語学習の研究では、もう少し厳しく 0.4・0.7・1.0 を目安にすることも多い。 d=0.46)。Sangers ほか(2025)のメタ分析でも、語彙を含むいろいろな力に、短期的には小〜中くらいの効果が見られています。多読が語彙の伸びにつながることは、研究で支持されています。
📚 根拠論文・メモ(1本)
- Nakanishi (2015) A Meta-Analysis of Extensive Reading ResearchTESOL Quarterlydoi.org/10.1002/tesq.157
🎓原田先生の使いこなし講義
👀 目から鱗ポイント
- 同じ分析で、多読の前と後を比べた効果は d=0.71。しなかったグループと比べた d=0.46 より大きく出ます。「伸びた」の数字は比べ方しだいです。
- 1回出会っただけの単語は残りにくいもの。同じ語に何度も出会える“量”こそが、多読で語彙が育つ理由と考えられます。
- 単語帳と多読はライバルではなく相棒。覚えた語に本で再会すると、それ自体が復習になります。
🙅 よくある誤解
「多読は読解の練習、単語は単語帳で」は半分だけ正解。多読は、覚えた単語に何度も出会い直して意味や使い方を深める場でもあります。
💡 効かせるコツ
- シリーズ物を続けて読むと、同じ語に自然と何度も出会える
- 読みながら辞書は引かず、何度も出てきた語だけ後で調べる
- 単語帳の語を本で見つけたら、その文ごとノートに写す
今日やること今日読む英文の中で、単語帳で覚えた語を3つ探して印をつけてみましょう。
📝 多読(語彙)の取り入れ方
- 知らない語がほとんどない、やさしめの本を選ぶ
- 同じシリーズや同じ作者の本を続けて読む
- 気になった語は、読み終えてからまとめて確かめる
- 単語帳で覚えた語に出会ったら、印をつけておく
🔬 多読(語彙)、研究ではどうなの?
多読をしなかったグループとの比較と、多読の前後の比較を、Nakanishiは分けて集計しました。大事なのは、しなかったグループと比べても多読側が上回った点です。前後比較の大きな数字だけを見ると、効果を大きく見積もりがちです。話す力への効果や、必要な読書量を一律に示した結果ではありません。
🤔 なぜ見落とされがち?
単語は単語帳で覚えるもの、という意識が強く、読書で語彙を増やすのは遠回りに見えがちです。伸びがゆっくりで実感しにくいことも、続かない理由です。
英語学習あるある単語帳の単語に本で再会して、謎の感動。
原田先生のひとこと 先生の感想
単語帳で覚えた単語に本の中で再会すると、ちょっと嬉しい。多読はその“再会の場”を量産する方法です。
📎出典
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最終確認日 2026-10-11/判定基準・出典
