
⚖️ about
判定基準・出典ポリシー
この図鑑の判定ラベルの意味と、出典の扱いです。
この図鑑について
「ありえへん英語学習法図鑑」は、英語・語学の学習法を、論文や一次情報にもとづいて判定する図鑑です。判定は、公開されている論文・メタ分析の結論を編集部がまとめたもので、特定の個人による評価ではありません。日本の定番学習法から、世界の“ありえへん”学習法、メタ分析で効果が確かめられた方法までを収録しています。
ページでは「研究の結論」(判定の根拠)と「先生の感想」(原田先生のひとこと)を見た目で分けています。
判定ラベルの意味
- 研究で
支持 :複数の研究やメタ分析で効果が確認されています。 - 部分的に
支持 :一部の要素・条件でだけ支持されているか、うたい文句が誇張ぎみです。 - 根拠うすい:その方法そのものを直接確かめた研究が見当たりません。「効かない」
と いう 意味ではありません。 - 怪しい:主張が研究と食い違うか、検証で否定的な結果が出ています。
- 実証済み:論文(多くはメタ分析)で効果が確かめられた方法です。
「ありえへん度」(★1〜5)は、方法そのものの“変わり具合”を編集部が付けたもので、効果とは別の軸です。
出典ポリシー
- すべてのエントリーに出典(論文のDOI、公式サイト、百科事典の項目など)を付けています。
- 効果量(d・g など)は、原典で数値と比較条件を確認できたものだけを表示します。確認中の数値は表示しません。
- 出典の確認作業中の項目には「出典確認中」バッジを付け、クイズ・診断には出しません。
- 出典が学習者コミュニティの掲示板だけのものには「コミュニティ発(出典弱)」と表示しています。
- 母語(L1)や一般的な学習の研究を根拠にしているものには「L1・一般学習の研究」と表示しています。外国語学習への当てはめには注意が必要です。
- 商用サービス・教材は「直接の検証研究が見当たらない」という書き方で統一し、断定的な評価はしません。
- 同じ方法が別名で複数あるものは1つにまとめ、判定をそろえています。
音声について
この図鑑には音声・読み上げ・録音の機能はありません。シャドーイングなどの学習法も、文章とイラストで説明しています。
判定の根拠について
判定は、個人の好みや経験ではなく、公開されている論文・メタ分析・一次情報の結論にもとづいています。各エントリーに出典を載せているので、元の研究をたどって確かめられます。
変更履歴
- 2026-10-10:公開(学習法197件・実証済み論文51件)
イラストについて
イラストはすべてこの図鑑のために作ったオリジナルです。実在の人物の似顔絵、企業・サービスのロゴは描いていません。
姉妹サイト
- 原田英語のマジカ!?サイエンス:論文でウラ取りした、マジか!?な雑学
- 原田英語のマジか!?ことば:辞書と論文で確かめる、ことばの雑学
用語ミニ辞典
本文で点線の下線がついた言葉は、タップすると説明が開きます。ここでまとめて見ることもできます。
- メタ分析
- たくさんの研究の結果を集めて、全体として効果があるか、どれくらい効くかを数字でまとめる分析。1本の研究より信頼しやすい。
- 効果量
- 「どれくらい効いたか」の大きさを表す数字。d や g で表す。一般的な目安は 0.2 で小さめ、0.5 で中くらい、0.8 で大きめ。外国語学習の研究では、もう少し厳しく 0.4・0.7・1.0 を目安にすることも多い。
- 分散学習(分散練習)
- 同じ量の練習を一度にまとめてやらず、間を空けて何回かに分けるやり方。まとめてやるより長く覚えていられる。
- 間隔反復
- 覚えた度合いに合わせて、復習の間隔をだんだん広げていく方法。Anki などの単語アプリはこの仕組みで次の復習日を決めている。
- 検索練習(想起練習)
- 答えを見て覚え直すのではなく、答えを隠して「思い出す」練習。思い出そうとするほど記憶に残りやすい(テスト効果)。
- インプット
- 英語を聞いたり読んだりして、取り込むこと。
- アウトプット
- 英語を話したり書いたりして、自分から使うこと。
- 第二言語(L2)
- 母語のあとに身につける言語。研究では、外国語として学ぶ英語もふくめてこう呼ぶ。
- 明示的な指導
- ルールや仕組みを、言葉ではっきり説明して教えるやり方。
- 暗示的な指導
- ルールは説明せず、たくさんの例にふれるなかで自然に気づかせるやり方。
- リキャスト
- 学習者の間違いを、先生がさりげなく正しい形で言い直す訂正のしかた。会話は止まらないが、直されたことに気づかれにくい。
- コロケーション
- よくいっしょに使われる語の組み合わせ。make a mistake、heavy rain など。
- チャンク
- いくつかの語がひとかたまりで使われる表現。How about ~? や I'm afraid that ~ など。
- コーパス
- 新聞・会話・小説などの実際の英語を大量に集めたデータ。どの語がどれくらい、どう使われるかを調べられる。
- 脳波
- 頭につけた電極で測る、脳の電気的な活動。眠りの深さや、起きているかどうかがわかる。
- 追試
- 別の研究者が同じ実験をもう一度行い、同じ結果が出るかを確かめること。追試で同じ結果が出ない研究は、信頼度が下がる。
- プラセボ効果
- 効く成分のない“にせ物”でも、「効くはず」という思い込みだけで良くなったように感じること。
- 臨界期
- ことばを身につけやすい時期には年齢の区切りがある、という考え方。どこまで当てはまるかは、いまも議論が続いている。
- 相関と因果
- 「相関」は、2つのことがいっしょに増えたり減ったりする関係。「因果」は、片方がもう片方の原因になっている関係。相関があっても、原因だとは限らない。
- 対照群(比較群)
- くらべるために、その方法を使わなかったグループ。これがないと、伸びたのが方法のおかげかどうかわからない。
- 有意
- 偶然だけでは説明しにくい差がある、という統計の判断。差が「大きい」という意味ではない。
- 無作為に分ける
- 参加者をくじ引きのように偶然でグループに分けること。グループの差が方法のせいだと言いやすくなる、信頼性の高いやり方。
- 準実験
- もとからあるクラスどうしを比べるなど、くじ引きで人を分けずに行う実験。手軽だが、グループの元の差が結果に混ざりやすい。
- CLIL
- 理科や社会など教科の内容を、英語を使って学ぶ授業のやり方(内容言語統合型学習)。
- i+1
- 今の力(i)より少しだけ難しい(+1)英語を理解することで身につく、というクラッシェンの考えを表す記号。
- 気づき仮説
- 英語の形や違いに学習者自身が「気づく」ことが、身につける第一歩だという考え(シュミットの説)。
- ワーキングメモリ
- 情報を少しの間だけ覚えておきながら作業する、頭の中のメモ帳のような働き。
- 海馬
- 脳の奥にある部分で、新しい記憶をつくるのに欠かせない。
- 査読
- 論文が雑誌にのる前に、同じ分野の専門家が内容をチェックすること。