単語帳?文法書?英会話アプリ?YouTube?
選択肢が多すぎて、始める前から疲れてしまう──。
実は、この「何から始めればいいかわからない」こそが、挫折の最大の原因です。
1衝撃のデータ──英語学習者の87%が3ヶ月以内に挫折する現実
「今年こそ英語をやるぞ!」と決意したのに、気づけば参考書にホコリが積もっている──。あなただけではありません。ビズメイツが社会人を対象に行った調査によると、英語学習経験のある社会人の87.4%が「挫折したことがある」と回答しています。
さらに衝撃的なのは、その挫折までの期間です。
では、なぜこれほど多くの人が挫折するのか?挫折理由のトップ3を見てみましょう。
注目すべきは、3位の「上達を感じられなかった」という回答。これは多くの場合、「何から始めればいいかわからず、効果の薄い学習をしてしまった」ことが原因です。
つまり、学習の「順番」を間違えると、どれだけ時間を費やしても成長実感が得られず、モチベーションが下がり、挫折する──という負のループに陥るのです。
逆に言えば、「正しい順番」で「小さく」始めれば、87%の挫折組に入らずに済むということ。この記事では、第二言語習得研究と脳科学に基づいた「科学的に正しい学習順序」をお伝えします。
2科学が示す「最強の学習順序」──なぜ順番が全てなのか
第二言語習得(SLA: Second Language Acquisition)の研究では、言語を効率的に習得するためには「インプット → 気づき → 内在化 → アウトプット」という段階を踏むことが重要だとされています。
言語学者スティーブン・クラッシェンは「理解可能なインプット(i+1)」の重要性を提唱しました。つまり、今の自分のレベルより少しだけ上の内容を大量にインプットすることが、言語習得の鍵だということです。
最新の神経言語学の研究では、さらに踏み込んで「受動的なインプットだけでなく、能動的な関与や実践が脳の可塑性を促す」ことが明らかになっています。
これらの研究を総合すると、最も効率的な英語学習の順序は以下のようになります。
重要ポイント:これは「完全に順番通り」という意味ではありません。文法と単語は同時並行で進めてOK。ただし「発音を最初にやる」「インプットが先、アウトプットが後」という大原則は守りましょう。多くの人が最初からオンライン英会話を始めて挫折しますが、これは基礎インプットが不足しているからです。
3STEP1:発音──すべての土台はここから始まる
「え、発音から?単語や文法が先じゃないの?」と思った方、多いでしょう。しかし、発音を最初にやるかどうかで、その後の学習効率が劇的に変わります。
なぜなら、英語には日本語に存在しない音が大量にあるからです。「L」と「R」、「th」の音、「æ」と「ʌ」の違い──これらを認識できないまま単語を覚えても、リスニングで聞き取れず、スピーキングでも通じないという二重の壁にぶつかります。
→ リスニングで聞き取れない
→ 話しても通じない
→ 学び直しが必要になる
→ 単語を「音」とセットで記憶
→ リスニング・スピーキングに直結
→ すべての学習が加速する
🎯 具体的にやること(目安:2〜4週間)
4STEP2:中学英文法──たった15パターンで英語の8割をカバー
「文法」と聞くだけでアレルギー反応が出る人もいるかもしれません。しかし、安心してください。日常英会話に必要な文法の大部分は、中学3年間で習う内容だけでカバーできます。
重要なのは、「完璧に理解すること」ではなく、「パターンとして身につけること」です。
📋 まず押さえるべき15の基本パターン
「参考書は1冊を完璧に」が鉄則
5STEP3:英単語──1,000語で日常会話の85%を理解できる
「英単語をたくさん覚えなきゃ…」と気が重くなるかもしれませんが、実は日常会話で使われる単語数は意外と少ないのです。
つまり、中学レベルの英単語をマスターするだけで、日常会話の大半を理解できるということです。「ゼロから1万語覚えなきゃ」と思う必要はまったくありません。
🎯 効果的な単語の覚え方
現実的な目標設定:ゼロからスタートする場合、まずは1ヶ月で100語(1日約3〜4語)を目標にしましょう。1年で1,200語──これは中学英語の語彙数とほぼ同じ。十分に達成可能な数字です。
6STEP4:リスニング──「聞き流し」では永遠に聞き取れない科学的理由
「とりあえず英語を聞き流していれば、いつか聞き取れるようになるだろう」──これは、最も多くの人が陥る英語学習の幻想です。
クラッシェンのインプット仮説は「理解可能なインプット」の重要性を説いていますが、ここでのキーワードは「理解可能な」という部分。意味がわからない英語をBGMのように流し続けても、脳はそれを「ノイズ」として処理してしまいます。
・映画を字幕なしでただ観る
・ネイティブの高速英語をいきなり聞く
→ 脳は「ノイズ」として処理
・スクリプト(文字)を確認してから聞く
・シャドーイングで能動的に参加する
→ 脳が「言語」として処理
🎧 シャドーイング──最強のリスニング訓練法
シャドーイング(Shadowing)とは、英語の音声を聞きながら、影のように追いかけて発声する練習法です。「先生の後について繰り返す」リピーティングとは異なり、音声とほぼ同時に発声します。
この練習法が効果的な理由は、「聞く」と「話す」を同時に行うことで、脳が音声処理と発話処理を統合的に鍛えられるからです。
7STEP5:スピーキング──アウトプットの「最適タイミング」とは
多くの人が犯す間違いの一つが、「英語を話せるようになりたい → だからまずオンライン英会話を始めよう」という判断です。
気持ちはわかります。しかし、基礎的なインプット(発音・文法・単語・リスニング)がないまま英会話レッスンに飛び込むと、講師の言っていることが聞き取れず、自分の言いたいことも言えず、沈黙の時間が続く──これが自信喪失と挫折の最大のトリガーになります。
ではいつスピーキングを始めるべきか?
目安は「中学英文法の基本がわかり、1,000語程度の語彙があり、簡単なリスニング素材を7割程度聞き取れるようになったタイミング」です。期間にすると、毎日30分〜1時間学習した場合で約2〜3ヶ月後が一つの目安です。
🗣️ スピーキング練習のステップ
8「1日30分」を習慣にする科学的メソッド──行動経済学の知恵
ここまで「何をやるか」を解説してきましたが、最も重要なのは実は「続けること」です。学研のスキルアップ研究所の調査によると、英語学習の習慣化にはある明確なパターンがあることがわかっています。
驚くべきことに、1日3時間以上学習した人の半年以上継続率は0%です。やりすぎは逆効果。「1日30分〜1時間を週4日以上」が科学的にベストな学習ペースです。
🧠 行動経済学が教える「続ける技術」
IIBC(TOEIC運営団体)の調査に携わった行動経済学者は、英語学習が続かない原因として「現在バイアス」を指摘しています。人間は遠い将来の利益(英語が話せるようになる)より、目の前の快楽(SNSを見る、テレビを観る)を優先してしまう性質があるのです。
まとめ──「正しい順番」×「小さな継続」が最短ルート
英語学習は、才能ではなく「戦略」と「習慣」の問題です。
正しい順番で、小さく始めて、長く続ける──それだけで87%の挫折組から抜け出せます。
「英語を勉強したい」と思った今日が、あなたのスタートライン。
まずは今日、5分だけ──フォニックスの動画を1本観てみませんか?
