原田先生の英語授業アイデア玉手箱

【英語教師必見】生成AIを使った 「生徒が前のめりになる」 英語授業アイデア30選!文部科学省も推進する「AI×英語教育」の最前線── 明日から教室で使える実践アイデアを完全網羅

🤖 AI × ENGLISH EDUCATION

【英語教師必見】生成AIを使った
生徒が前のめりになる
英語授業アイデア30選

文部科学省も推進する「AI×英語教育」の最前線──
明日から教室で使える実践アイデアを完全網羅

「AIなんて使ったら、生徒が自分で考えなくなるのでは?」
──その不安、よくわかります。
しかし2025年、文部科学省はモデル校150校を指定してAI英語教育を推進中。
実際の現場では、AIを使った授業の方が生徒の発話量が増え、学習意欲が上がっているのです。
──では具体的に、どんな授業をすればいいのか? 30のアイデアをすべてお見せします。

1なぜ今「AI×英語授業」なのか?──データが示す衝撃の効果

「生成AIを授業に取り入れる」と聞くと、まだ抵抗を感じる先生も少なくないでしょう。しかし2024年、文部科学省はガイドラインVer.2.0を公表し、「生成AIの利活用を通じた英語教育の抜本強化」を明確に打ち出しました。これは「使ってもいいよ」ではなく、「積極的に使っていこう」という国のメッセージです。

実際、全国のモデル校から報告されているデータは驚くべきものです。

3倍↑
生徒の発話量が増加
(AIとの対話練習導入後)
150校
文科省が指定した
AI英語モデル校
400人
全国で任命された
AI英語活用リーダー

なぜAIが英語教育と相性がいいのか? その理由は明確です。

従来の英語授業の課題 AIがどう解決するか
40人学級で一人ひとりに話す時間がない 全員が同時にAIと英会話練習できる
英作文の添削に膨大な時間がかかる AIが即座にフィードバックを返す
生徒が間違いを恐れて発言しない AI相手なら「恥ずかしさ」がゼロ
生徒の習熟度にバラつきがある AIがレベルに合わせて自動調整
教材作成に時間がかかりすぎる AIが数秒でオリジナル教材を生成
💡

ECCの実証研究では、小中学校18校・3,275人の児童生徒を対象にAI会話練習を導入したところ、発話量の増加と英語を話すことへの自信の醸成が確認されています。「間違えても恥ずかしくない」環境が、生徒の心理的ハードルを劇的に下げるのです。

ここからは、すぐに教室で使える30のアイデアを、スキル別にご紹介します。

2🗣️ Speaking編──AIで「話す」が爆発的に増える10のアイデア

日本の英語教育で最も課題とされてきた「スピーキング」。生成AIの音声機能を使えば、40人全員が同時に英会話練習できるという、従来では不可能だった環境が実現します。

01
初級〜
🎭 AIロールプレイ会話
AIに「レストランの店員」「空港の係員」「ホテルのフロント」などの役割を与え、生徒が客として英語でやり取りする。ChatGPTの音声機能を使えば、実際の会話に近い体験ができる。
💻 プロンプト例:“You are a waiter at an Italian restaurant. I am a customer. Take my order and make small talk. Use simple English suitable for Japanese junior high school students.”
02
中級〜
⚔️ AI英語ディベート
AIに「賛成派」または「反対派」の役割を設定し、生徒がAIと1対1でディベートする。長崎北高校の実践では、AIを「Devil’s Advocate(悪魔の代弁者)」に設定して、多角的な視点から自分の考えを見直す活動が行われている。
💻 プロンプト例:“Play devil’s advocate. I will argue that school uniforms are necessary. You argue against them. Keep your responses under 3 sentences.”
03
初級〜
🎤 英検面接シミュレーション
AIに英検の面接官役をさせ、本番さながらの練習を行う。級別にレベルを設定でき、終了後にフィードバックをもらえる。クラス全員が同時に面接練習できる画期的な方法。
💻 プロンプト例:“You are an Eiken Grade 3 interview examiner. Conduct a mock interview following the standard format. After the interview, give me feedback on my answers.”
04
初級〜
🌍 バーチャル海外旅行
「あなたは今ニューヨークにいます」という設定で、AIに現地の人役をさせる。道を聞く、お土産を買う、電車に乗るなど、旅行のシチュエーション別に実践的な英会話を体験。生徒の旅行先の希望に合わせてカスタマイズ可能。
05
中級〜
🧑‍💼 プレゼンテーション練習&フィードバック
生徒が英語プレゼンの原稿をAIに読み聞かせ、「内容」「構成」「表現力」の3観点でフィードバックをもらう。AIに「厳しめの聴衆」役を設定すれば、想定質問の練習にもなる。
06
初級〜
📸 Picture Description Challenge
教科書の写真やイラストをAIに見せ(マルチモーダル機能)、生徒が英語で描写した内容とAIの描写を比較する。「同じ絵を見て、どれだけ違う表現が出てくるか?」を楽しむ活動。語彙力と発想力の両方が鍛えられる。
07
中級〜
🕵️ ミステリー解決ゲーム(英語版)
AIに「謎の事件の目撃者」役をさせ、生徒が英語で質問して事件を解決する。Yes/Noクエスチョン、5W1Hの質問力が自然に身につく。毎回異なるストーリーが生成されるので、何度でも新鮮に楽しめる。
08
初級〜
🔄 3行リレー英会話
生徒がAIと交互に3行ずつ英語で会話を続ける。「30ターン続けられたらクリア」などゲーム要素を加えると盛り上がる。AIが自然に新しい話題を振ってくれるので、会話を続ける力が養われる。
09
上級
📰 即興ニュースレポーター
AIにニュースのキーワードだけ提示し、生徒がその場でニュースキャスターとしてレポートする。AIが「視聴者からの質問」を投げかけ、即興で答える。アドリブ力と論理的な説明力が同時に鍛えられる。
10
初級〜
🎵 洋楽歌詞ディスカッション
好きな洋楽の歌詞の一部(タイトル程度)をAIに伝え、その曲のテーマについて英語で語り合う。「この曲は何について歌っていると思う?」とAIに問いかけさせ、自分の解釈を英語で表現する練習。

現場の声:佐賀県武雄市立川登中学校では、AI導入により授業中に全員が最低3回のスピーキング練習機会を確保。従来は教員1人で40人をカバーすることが物理的に困難だった個別フィードバックが実現しました。

3✍️ Writing編──AIで「書く力」が劇的に伸びる8のアイデア

AIを使ったライティング指導で最も大切なのは、「AIに書かせる」のではなく「AIと一緒に推敲する」という姿勢です。生徒自身が書いた英文をAIにフィードバックさせ、そこから学ぶプロセスが重要です。

11
初級〜
📝 3段階AI添削法
①生徒が英作文を書く → ②AIに添削させる → ③AIの修正箇所を見て「なぜこう直されたのか」を自分で考え、最終版を完成させる。「AIの修正をそのまま写す」のではなく、「AIが直した理由を言語化する」ことで学びが深まる。長崎北高校で実践され、メタ認知力の向上が報告されている。
12
中級〜
🔀 「AI vs 自分」ライティングバトル
同じテーマで生徒とAIが別々に英文を書き、クラスで「どちらがより良い文章か」をディスカッション。意外にも、AIの文章より生徒の文章の方が「気持ちが伝わる」と評価されることも多く、「AIにはない人間の強み」を実感できる。
13
初級〜
🌱 パラフレーズ・チャレンジ
AIが出した英文を「意味を変えずに違う言い方で書き直す」練習。AIに複数のパラフレーズ例を出させ、表現の引き出しを広げる。同じ意味を5通りで表現できるようになれば、ライティング力は飛躍的に向上する。
14
中級〜
📧 リアル英語メール作成
「海外の姉妹校に修学旅行の招待メールを書く」など、実際のシチュエーションを設定。AIに「受け取った相手」役をさせ、「このメールを受け取ったらどう感じるか?」のフィードバックをもらう。形式的な英文レターの書き方が実践的に身につく。
15
初級〜
📖 AI共同ストーリーテリング
AIと交互に1段落ずつ英語の物語を書いていく。AIが予想外の展開を加えるので、生徒は即興で対応する力が鍛えられる。クラス全員の作品を共有すれば、同じAIの出だしから全く違う物語が生まれる面白さも体験できる。
16
上級
🔍 AIエラー探偵
あえてAIにわざと間違いを含む英文を生成させ(プロンプトで「5つの文法ミスを入れて」と指示)、生徒が間違いを見つけて修正する。「AIも間違える」ことを体感しつつ、文法力が楽しく身につく。
17
中級〜
🎨 画像生成AI×英語描写
茨城県立竜ヶ崎第一高校で実践されたアイデア。生徒が英語で場面を描写し、その英文を画像生成AIに入力。「自分の英語がどう解釈されたか」を視覚的に確認でき、正確な描写力を高めるモチベーションになる。
18
初級〜
📊 レベル別リライト比較
同じ内容を「小学生向け」「中学生向け」「ビジネス向け」の3レベルでAIに書き直させ、どう表現が変わるか比較する。語彙や構文のレベル感を「目で見て実感」できる。自分の英文がどのレベルに近いかを客観的に把握する力も養える。

“ChatGPTには特有の書き癖があり、それを抽出すると、正しい英語表現のテンプレートとして活用することが可能です。ChatGPTの英文よりも生徒が書いた英文の方が優れていることもありますよ。”

── 長崎北高校 上村洸貴教諭

4👂📖 Listening & Reading編──インプットを革新する6のアイデア

19
初級〜
🎧 パーソナライズド・リスニング教材
生徒の好きなトピック(大谷翔平、K-POP、ゲームなど)で、英検や教科書のレベルに合わせたリスニング教材をAIに作らせる。興味のある内容だから集中力が段違い。AIの音声読み上げ機能でそのまま聴ける。
20
中級〜
🌐 「世界の英語」聞き比べ
AIに「イギリス英語」「オーストラリア英語」「インド英語」などの特徴を説明させ、実際の違いを意識したリスニング練習を行う。「World Englishes」の概念を体感的に学べ、国際理解教育にもつながる。
21
初級〜
📚 AI要約チャレンジ
長文を読んだ後、生徒が自力で要約を作成。その後AIの要約と比較し、「どのポイントを拾うべきだったか」を分析。読解力と情報整理力を同時に鍛える。
22
初級〜
❓ AI質問生成リーディング
教科書の本文をAIに読ませ、理解度チェック問題を自動生成させる。生徒は問題に取り組んだ後、さらに「自分ならどんな問題を作るか?」を考えることで、より深い読解につながる。
23
中級〜
🔬 類義語ニュアンス探究
「lookとseeとwatchの違いは?」など、辞書では分かりにくいニュアンスの違いをAIに豊富な例文とともに解説させる。「中学生がわかるように、学校生活の例で説明して」とオーダーすれば、身近な文脈で理解が深まる。
24
初級〜
🎭 シェイクスピア現代語訳
古典的な英語テキストをAIに「現代の高校生の言葉で」翻訳させ、原文と比較しながら読む。アメリカの高校では、シェイクスピアの台詞をAIで現代英語に変換し、内容理解に集中する実践が広がっている。

5🎮 ゲーミフィケーション編──教室が沸く6のアイデア

研究によると、ゲーム要素を取り入れた英語学習は語彙の定着率を高め、参加意欲を大幅に向上させます。AIを組み合わせれば、毎回異なるコンテンツが生成されるので「飽き」がこないのが最大の強みです。

25
🏰 AI英語RPG(ロールプレイングゲーム)
AIに「中世ヨーロッパの冒険物語」のゲームマスター役をさせ、生徒が英語で指示を出しながら物語を進める。選択肢によってストーリーが変わるので、読む・書く・判断するが一体化した没入型学習が実現する。
26
🧩 AI脱出ゲーム(Escape Room)
AIが英語で謎を出し、グループで協力して解く。文法問題、語彙クイズ、リスニング課題を「脱出の鍵」として組み込めば、学習感ゼロで英語力がつく。制限時間を設けるとスリル倍増。
27
🎤 AI Mad Libs(穴埋めストーリー)
AIに穴埋め式のストーリーを生成させ、生徒が品詞(名詞、形容詞、動詞など)を指定された通りに英単語を入れていく。予想外の面白い物語ができ上がり、教室は笑いに包まれる。品詞の理解が自然に深まる人気アクティビティ。
28
🏆 ボキャブラリー・トーナメント
AIが出題する英単語クイズでクラス対抗トーナメントを実施。カテゴリー別(食べ物、職業、感情など)にAIに単語リストを生成させ、生徒が制限時間内にいくつ書けるか競争。AIのリストと一致した単語にポイント付与。
29
🎵 英語ラップ&ソング作成
単元で学んだ文法や語彙を使って、AIと一緒にラップの歌詞を英語で作る。アメリカの高校では、三角関数をラップにする実践で話題になった。韻を踏む作業が語彙力と音韻意識を飛躍的に高める。
30
🌟 「AIに勝て!」クイズショー
AIと生徒チームが同じ英語クイズに挑戦し、正答率で勝負する。AIの回答を先生が確認し、間違いがあれば「人間チームの勝ち!」AIはわざと間違うこともあるので、「AIを鵜呑みにしない」クリティカルシンキングも自然に育つ。

6⚠️ AI授業の3大落とし穴と回避法

AIを授業に取り入れる際、押さえておくべき重要な注意点があります。

落とし穴①:「AIに丸投げ」で思考停止

最大のリスクは、生徒がAIの出力をそのまま写して「学んだ気」になること。AIの出力を「たたき台」として使い、そこから自分で推敲・改善するプロセスを必ず組み込むことが重要です。

回避法:「AIの添削結果をそのまま提出してはダメ。AIがなぜそう修正したのかを3つ説明しなさい」といった、メタ認知を促す課題設計にする。

落とし穴②:AIの回答を「正解」と思い込む

AIは文法的に正しくても、文脈にそぐわない表現や不自然な言い回しを生成することがあります。「AIが言ったから正しい」と盲信すると、かえって誤学習につながります。

回避法:「AIエラー探偵」(アイデア16)のような活動で、「AIも間違える」ことを早い段階で体験させる。教師がAI出力を事前チェックする習慣も重要。

落とし穴③:個人情報・著作権の無意識な流出

生徒が個人情報をAIに入力してしまうリスクがあります。また、AIが生成した文章の著作権問題も未整理です。

回避法:「AIに絶対入力してはいけない情報リスト」を教室に掲示。名前、住所、成績など個人情報は入力しないルールを事前に明確化する。文科省ガイドラインVer.2.0に準拠した校内ルールを作成する。

7文部科学省ガイドラインVer.2.0──押さえるべき5つのポイント

2024年12月に改訂された文部科学省のガイドラインVer.2.0は、「使っていいけど、使い方には注意して」というスタンスです。英語教師が特に押さえるべきポイントを整理します。

① 人間中心の原則
AIはあくまで「サポート役」。最終判断は教職員が行い、成果物に責任を持つ。
② 個人情報・著作権の保護
成績情報など機密データは入力せず、著作権にも配慮する。
③ バイアスチェック
AIの出力をそのまま信じず、偏見や誤りがないか必ず確認する。
④ 透明性と説明責任
利用目的やリスクを教職員・生徒・保護者に共有し、使用履歴を記録する。
⑤ 「たたき台」としての活用推奨
AIの出力をゴールにするのではなく、推敲・改善の出発点として使う。自分で考え、判断するプロセスを重視。

8明日から始める「最初の一歩」──おすすめツール&プロンプト集

「どのツールを使えばいいの?」という先生のために、目的別におすすめを整理しました。

目的 おすすめツール 特徴
スピーキング練習 ChatGPT(音声モード) 最も自然な会話体験。無料版でも利用可能
ライティング添削 ChatGPT / Claude 丁寧なフィードバックと改善提案
長文読解サポート Claude 長文の要約・解説が得意
発音練習 ELSA Speak AI発音評価に特化。日本人の発音課題に対応
教材作成 MagicSchool AI / Twee テスト・ワークシート・穴埋め問題を自動生成
クイズ&ゲーム Quizlet / Quizizz AI生成のフラッシュカードやリアルタイムクイズ
STARTER PROMPTS

明日の授業でそのまま使える!英語教師向けプロンプト5選

① 英会話練習用:
“You are a friendly English conversation partner for a Japanese junior high school student. Speak in simple English. If I make mistakes, gently correct me and explain why.”
② 英作文添削用:
“Please check my English essay. Point out grammar errors, suggest better vocabulary, and rate it on a scale of 1-10. Then explain what I should focus on to improve.”
③ テスト問題自動生成:
“Create a 10-question quiz on past tense verbs for Japanese 8th graders. Include 5 multiple choice and 5 fill-in-the-blank questions. Add an answer key.”
④ レベル別教材作成:
“Rewrite this text at three levels: CEFR A1, A2, and B1. Keep the same main idea but adjust vocabulary and grammar complexity for each level.”
⑤ ディベート練習用:
“Let’s debate in English. Topic: ‘Social media is good for teenagers.’ I will argue FOR. You argue AGAINST. Keep responses under 3 sentences. After 5 rounds, give me feedback on my arguments.”

まとめ──AIは教師の「最強の助手」になる

AIは教師の代わりにはなりません。
しかし、AIを使いこなす教師は、使わない教師よりもはるかに多くのことができる──
これが2026年の現実です。

AIで40人全員が同時にスピーキング練習できる時代
「間違いを恐れない環境」が生徒の発話量を爆発的に増やす
AIの出力は「ゴール」ではなく「たたき台」──推敲プロセスが鍵
ゲーミフィケーション×AIで「勉強感ゼロ」の英語学習が可能に
文科省ガイドラインを守りつつ、積極的に活用する姿勢が大切
小さく始めて、成功体験を積み重ねよう。まずは1つのアイデアから

「AIを使いこなせる英語教師」と「英語を使いこなせる生徒」。
その両方を実現する30のアイデアが、ここにあります。