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【2026年度決定版】早稲田大学法学部 英語 最強対策ガイド|過去4年傾向徹底分析&合格戦略!~時間配分からおススメ参考書まで!~ 

早稲田大学法学部英語入試(2022〜2025年度)徹底分析と2026年度対策

早稲田大学法学部の入試では英語が60点を占め、国語50点・歴史・公民または数学40点よりも比重が大きくなっています。試験時間は90分で、大問数は年度によって6〜8題に変動します。読解量が非常に多く、標準レベルの問題に加え独自形式の設問や自由英作文が課されるため、正確さとスピードの両立が重要です。この記事では2022〜2025年度の出題傾向を振り返り、2026年度に向けた予想と学習戦略を詳述します。

1. 入試概要と出題形式

法学部の英語試験は年度によって大問数が6〜8題と変動しますが、長文読解・文法語法・自由英作文の3本柱は一貫しています。各大問の目安時間と概要を次のように整理しています。

大問 内容 推奨時間 特徴
大問Ⅰ・Ⅱ 長文読解(総語数約1,900語) 50分前後 段落要旨・内容一致/不一致・空所補充・同意表現・発音/アクセント問題など。段落要旨は12個の選択肢から選ぶ独特の形式。
大問Ⅲ〜Ⅴ 文法・語法・語句問題 15分 空所補充、正誤判定(ALL CORRECTあり)、資料読み取り型の空所補充など。知識問題は得点源。
大問Ⅵ 課題英作文 5〜10分 目的達成型。Eメールや案内文を90〜100語程度で作成。
大問Ⅶ 自由英作文 10〜15分 2025年度から資料分析型に変更。80〜120語で意見を述べる。

読解量が非常に多く、総語数1,900語前後の超長文を限られた時間内で処理する必要があります。文法問題は標準的ですが、「ALL CORRECT」という選択肢があるため慎重さが求められます。自由英作文は2025年度に大きく変わり、従来の風刺画問題から地図やグラフを読み取る資料分析型になりました。

2. 過去4年(2022〜2025年度)の出題傾向

2.1 年度別の変化と特徴

年度(入試実施年) 大問数 主な変更点・特徴
2022年度 7題 長文読解は難しい内容が含まれ、文法空所補充・誤文訂正・語句整序など知識問題が出題。自由英作文は伝統的な風刺画形式で、自分の考えを約100語でまとめる。
2023年度 8題 長文は標準レベルだが語彙・表現が難しく、語句整序がなくなり、条件付き英作文(レストラン予約メール)と風刺画自由英作文の2題構成に。発音・アクセント問題も定番で、イディオム知識が問われた。
2024年度 7題 長文読解2題(総語数約1,900語)に加え、文法・語法問題3題、条件付き英作文(列車の乗換案内)と自由英作文(風刺画)。長文の段落要旨問題は12個もの選択肢から選ぶ独特の形式。
2025年度 6題 大問数が1つ減り、風刺画自由英作文が廃止されて資料分析型に変更。課題英作文は継続し、文法空所補充が1題減少。全体量が少し減ったが、超長文読解や文法問題の難易度は維持。

2.2 過去問から見える共通点と変化

形式の安定性 — 長文読解2題、文法・語法問題3題前後、英作文2題という基本構成は維持されています。ただし、2025年度は大問数が6題に減少し、効率化が図られました。

超長文読解の継続 — 総語数1,900語前後という分量は一貫しており、段落要旨問題では12個の選択肢から選ぶという独特の形式が続いています。

自由英作文の大幅変更 — 2022〜2024年度まで続いた風刺画問題が2025年度に廃止され、地図やグラフを読み取る資料分析型に変わりました。これは論理的思考力をより重視する方向への転換と考えられます。

文法問題の特徴 — 「ALL CORRECT」という選択肢がある正誤判定問題は法学部の特徴的な出題形式で、消去法が使えないため確実な文法知識が必要です。

課題英作文のテーマ — 2023年度はレストラン予約メール、2024年度は列車の乗換案内など、実用的なコミュニケーション場面が設定されています。

2.3 2025年度問題の詳細分析

第1問:長文読解(文学作品)

項目 内容
テーマ マレーシアを舞台にした小説(日本人庭師と元判事の物語)
語数 約1,200語
設問形式 内容一致2問、NOT true選択6問、推論6問、語彙・発音5問
特徴 文学的な描写と心理描写が豊富。”marooned”、”laudatory”など高度な語彙。時系列の整理が必要
難易度 難。文学的読解力と細部への注意力が必要

第2問:長文読解(AI倫理)

項目 内容
テーマ パターン認識とAIの「両刃の剣」的性質(Times Literary Supplementより)
語数 約1,000語(著作権により一部省略)
設問形式 内容一致3問、空所補充5問、要旨選択1問、主題選択1問、語彙4問、発音2問
特徴 深層学習、化学兵器、鳥インフルエンザなど現代的・科学的話題。”detriment”、”lurking”など抽象語彙
難易度 やや難〜難。科学的リテラシーと批判的思考力が必要

第3問:文法・語法(誤り指摘)

項目 内容
設問数 6問
特徴 “coping to”→”coping with”、”few chance”→”little chance”など、前置詞や可算・不可算の区別を問う
難易度 標準〜やや難。細かい文法知識が必要

第4問:空所補充(文脈理解)

項目 内容
テーマ ヴィクトリア朝時代のロンドンの人口増加
語数 約150語
設問形式 空所補充5問
特徴 “used to be”、”from…to”など慣用表現の理解
難易度 標準。文脈理解と慣用表現の知識

第5問:英作文(Eメール)

項目 内容
形式 教授への課題提出期限延長依頼メール
条件 目的(締切延長願い)と理由(腕の骨折による入院)を含める
特徴 フォーマルなビジネスメールの書式が必要
難易度 標準。実用的な英作文能力

第6問:図表説明(記述式)

項目 内容
テーマ アフリカの国別面積比較地図と人口ピラミッド
形式 英語のパラグラフで図表の内容を説明
特徴 地理的知識と数値データの英語表現力が必要
難易度 やや難。図表読解力と英語での説明力

3. 時間配分と試験中の戦略

3.1 セクション別の時間配分

合格者向けの指導では次のような時間配分が推奨されています。

文法・語法(15分) — 知識問題は得点源なので先に解いて確実に点を稼ぎます。大問3〜5を15分で片付け、残り時間を長文と英作文に充てます。

自由英作文(20分) — 課題英作文5〜10分、自由英作文10〜15分が目安です。早い段階で書き上げることで精神的余裕が生まれます。

長文読解(50分前後) — 最も時間がかかるセクションです。段落ごとに要旨を把握しながら、設問に対応していきます。

余裕時間(5〜10分) — 見直しや迷った問題の検討に使います。長文の難易度に応じて適宜調整します。

3.2 解答順序の戦略

文法→英作文→長文 — 文法・語法問題で確実に得点し、英作文を済ませてから長文に集中する順序が推奨されています。知識問題と英作文を先に済ませると、残り時間を長文読解に充てられます。

得意分野から着手 — 長文を先に読んだ方が集中できる受験生もいます。自分の得意・不得意を考慮して順序を決めましょう。

4. 大問別攻略法

4.1 大問Ⅰ・Ⅱ:長文読解

パラグラフ・リーディングを徹底 — 英語の論説文は「1段落1メッセージ」の原則で書かれています。段落ごとに主張をメモし、12個から選ぶ段落要旨問題に対応します。

ディスコースマーカーに注目 — however, therefore, on the other handなどの論理マーカーや指示語に注意し、話の展開を追います。

超長文への対策 — 総語数1,900語という分量に慣れるため、国際教養学部の過去問や『やっておきたい英語長文700・1000』などで演習量を増やします。

時間管理 — 段落要旨問題は選択肢が多く時間がかかるため、解けない問題は後回しにして、確実に解ける問題から処理します。

4.2 大問Ⅲ〜Ⅴ:文法・語法・語句問題

空所補充は消去法 — 確信のあるところから埋め、残りの選択肢を絞っていきます。文脈に適合するか必ず確認します。

正誤判定は慎重に — 「ALL CORRECT」のケースがあるため、4つの下線部すべてを丁寧にチェックします。代名詞の指示対象や時制の一致に特に注意します。

基礎知識の徹底 — 『Next Stage』『全解説頻出英文法・語法問題1000』などで基礎を固め、短時間で処理できるようにします。

イディオム対策 — 『速読英熟語』『解体英熟語』で前置詞のイメージを理解し、未知の表現でも推測できる力を養います。

4.3 大問Ⅵ:課題英作文

指示の確認(1分) — 何を求められているか正確に把握します。

日本語メモ作成(2〜3分) — 含めるべき要素を箇条書きでまとめます。

執筆(5〜7分) — フォーマルな表現を使い、簡潔に要点を伝えます。

見直し(2〜3分) — 文法ミスやスペルミスをチェックします。

4.4 大問Ⅶ:自由英作文

三部構成を意識 — 導入・本文・結論の構成で論理的に展開します。

資料分析型への対応 — グラフや地図から客観的事実を読み取り、その解釈と自分の意見をバランスよく述べます。

語数管理 — 80〜120語という制限内で、無駄のない表現を心がけます。

採点基準 — 構成力・内容の的確さ・論理性・英語表現・書式遵守の5要素が評価されることを意識します。

5. 語彙・文法・読解の学習法

5.1 単語・熟語の覚え方

基本語彙の完成 — 『ターゲット1900』レベルを完璧にし、『英検準1級でる順パス単』で上級語彙を補強します。

音源付き教材の活用 — 『速読英単語[必修編・上級編]』『システム英単語Premium』など音源付きの教材で、聴覚も使って定着させます。

語源学習 — 同じ語根・接頭辞を持つ単語をまとめて覚えると、未知語の意味推測に役立ちます。

5.2 文法・語法の強化

標準問題集の徹底 — 『Next Stage』で基礎を固めた後、『全解説頻出英文法・語法問題1000』で入試レベルの演習を行います。

正誤問題対策 — 『スーパー講義英文法・語法 正誤問題』で、法学部特有の「ALL CORRECT」形式に慣れます。

文法の体系的理解 — 単なる暗記ではなく、なぜそうなるのかを理解することで応用力がつきます。

5.3 長文読解力の養成

英文解釈の基礎固め — 『英文解釈の技術100』『ポレポレ英文読解プロセス50』で構文把握力を身につけます。

音読の習慣化 — 復習時に意味のまとまりを意識しながら20回程度音読すると、読解スピードが向上します。

要約練習 — 読んだ長文を日本語で要約する練習をすると、論理構造の把握力が向上します。

5.4 英作文力の向上

基本例文の暗記 — 『英作文ハイパートレーニング 和文英訳編』で基本的な表現パターンを身につけます。

自由英作文の型を習得 — 『大学入試 英作文のトレーニング自由英作文篇』で、論理的な文章の書き方を学びます。

添削の活用 — 自分で書いた英文は必ず添削を受け、ミスのパターンを把握します。

6. 2026年度の出題予想と対策

6.1 予想される出題傾向

過去の傾向分析から、2026年度も以下の形式が継続すると予想されます。

資料分析型自由英作文の定着 — 2025年度に導入された新形式は、法学部が求める論理的思考力と合致するため継続するでしょう。

超長文読解の維持 — 総語数1,900語前後という分量は変わらず、段落要旨問題の12個の選択肢も継続すると考えられます。

文法問題の安定 — 「ALL CORRECT」形式を含む正誤判定問題は法学部の特徴として残るでしょう。

実用的な課題英作文 — 日常生活やビジネス場面でのコミュニケーションを題材とした問題が出題される可能性が高いです。

6.2 2026年度に向けた学習計画

基礎固め(〜夏) — 単語・熟語・文法の基礎を徹底的に固めます。特に文法は「ALL CORRECT」形式に対応できる確実な知識が必要です。

読解力強化(夏〜秋) — 超長文に慣れるため、週3〜4本のペースで1,000語以上の長文を読みます。

英作文対策(秋〜冬) — 資料分析型の問題に慣れるため、グラフや図表を使った英作文練習を重点的に行います。

過去問演習(冬〜直前) — 時間配分を意識しながら、過去5年分の問題を繰り返し解きます。

7. 推奨教材一覧

学習領域 教材 特徴
単語 『ターゲット1900』『英検準1級でる順パス単』 基本語彙から上級語彙まで段階的に学習可能。
熟語 『速読英熟語』『解体英熟語』 前置詞のイメージから熟語を理解できる。
文法・語法 『Next Stage』『全解説頻出英文法・語法問題1000』 基礎から入試レベルまで網羅的に学習。
正誤問題 『スーパー講義英文法・語法 正誤問題』 法学部特有の形式に対応。
長文読解 『やっておきたい英語長文700・1000』 超長文対策に最適。
英文解釈 『英文解釈の技術100』『ポレポレ英文読解プロセス50』 構文把握力を養成。
英作文 『英作文ハイパートレーニング』シリーズ 和文英訳から自由英作文まで体系的に学習。

8. まとめ

早稲田大学法学部の英語試験は、超長文読解・特徴的な文法問題・実用的な英作文という3つの柱で構成されています。2025年度の自由英作文形式の変更は、より実践的な英語力を求める方向性を示しています。合格のためには、1,900語という膨大な英文を効率的に処理する読解力、「ALL CORRECT」形式にも対応できる確実な文法知識、そして論理的で説得力のある英作文を書く力が必要です。

2026年度も形式の大きな変更は予想されませんが、各分野でバランスよく高得点を取ることが求められます。早期から計画的に学習を進め、過去問演習を通じて時間配分の感覚を身につけることが合格への近道です。

2026年度入試に向けては以下の能力が必要です:

文学作品を読み解く読解力と高度な語彙力
現代的テーマに関する背景知識と批判的思考力
実用的な場面で使える英作文力
データを正確に英語で説明する表現力
90分で多様な問題形式に対応する時間管理能力

法学部の英語は、将来の法曹や公務員に必要な「正確な読解力」「論理的思考力」「実務的表現力」を問う試験となっています。幅広いジャンルの英文に触れ、バランスの取れた英語力を養成することが合格への道となるでしょう。