英語質問箱【教えて原田先生!】

【保存版】英語発音をネイティブにする方法|「口の形・大きさ・舌の位置」3秘訣&Westlifeで学ぶ完全ガイド

🎤 PRONUNCIATION MASTERY

なぜ日本人の英語は通じないのか?
答えは「口の中」にある

ネイティブ発音の正体は「①口の形 ②口の大きさ ③舌の位置」
耳ではなく “目” で発音を盗む完全ガイド【Westlife 動画つき】

何年勉強しても、なぜか発音だけが伸びない。
シャドーイングをしても、リスニングを聞き込んでも、口から出てくる音はやっぱり「カタカナ英語」。
──その理由は、あなたの “耳” ではなく “口” にあります。
正確には、口の形・口の開き・舌の位置の3点。この3つを変えない限り、ネイティブの音は出ません。
📮 教えて原田先生のコーナーより

「とにかく発音をネイティブのようにするには、どうすればいいですか?」

── 朝活英語講座 80期生より

1日本人の英語が通じない本当の理由──「耳」ではなく「口」だった

「リスニングを毎日聞いているのに発音が良くならない」
「シャドーイングを1年続けても、ネイティブには程遠い」
──そんな経験、ありませんか?

実は、これには明確な理由があります。多くの日本人は 「音を耳から入れて、口から出そうとする」 練習をしています。けれど、これだけでは絶対に発音は変わりません。なぜなら、そもそもネイティブと口の形が違うから、いくら音を真似しても同じ音は出ないのです。

💡

真実:人間の脳には「発音できない音は聞き取れない」という特性があります。つまり、発音ができなければ、リスニングも上達しない。発音は “音” の問題ではなく “身体” の問題なのです。

日本語は、口をほとんど動かさなくても話せる、世界でも珍しい言語です。試しに鏡の前で「おはようございます」と言ってみてください。唇はほぼ動いていません。一方、英語の “Good morning!” は、唇も舌も顎も、全身運動レベルで動いています。

つまり、英語は 「目で見える発音」。だからこそ、ネイティブの口元を観察するだけで、発音の謎の半分は解けてしまうのです。

2Westlife “Seasons in the Sun” で観察する “ネイティブの口”

ここで、最強の “教材” を紹介します。アイルランド出身の5人組ボーカルグループ Westlife(ウエストライフ)の名曲、“Seasons in the Sun”

死を前にした主人公が、幼なじみの親友、父、そして愛する人へ──それぞれに別れを告げていく、切なく美しいバラード。原曲はジャック・ブレル(Jacques Brel)の “Le Moribond”で、その後、テリー・ジャックスを経てWestlifeがカバーした名曲です。

ですが今回、注目してほしいのは 歌詞でも歌唱力でもありません
5人の “口の動き” です。

🔍 観察ポイント:2番のShane Filan(シェーン・ファイラン)のソロ

動画の1分10秒付近から始まる “Goodbye Papa, please pray for me…” のパート。

Shaneの口に注目してください。縦にも横にも、グワッと大きく開けています。日本人ではまずやらないレベル。「そこまで動かす?」と驚くほど。これがネイティブの口です。

そして、これはShaneだけの話ではありません。Westlifeの5人全員が、誰のパートでも同じように “口を大きく動かして” 歌っているのです。これは演出ではなく、英語ネイティブの “標準装備”。

逆に言えば、このレベルで口を動かさない限り、ネイティブの音は絶対に出ないということです。

🎤 原田先生のひと言

前任校で生徒たちにものすごく好評だった名曲です。歌詞の世界観も美しいんですが、それ以上に「英語の口の動かし方の教材」として、これ以上のものはなかなかありません。文京高校生にも、ぜひ “口元だけ” を凝視しながら見てほしいんです。

3秘訣①:口の “形”──日本語と英語は別の楽器

ネイティブ発音の第一の秘訣は、「口の形」です。
日本語と英語の口の使い方の違いを、まずは表で見比べてみましょう。

項目 🇯🇵 日本語 🇺🇸 英語
唇の動き 最小限。ほぼ動かさない 最大限。常に動いている
顎の動き 小さく開閉 縦に大きく開く
舌の動き 前後にほんの少し 前後・上下・巻く・突き出す
母音の数 5個(あいうえお) 20個以上(細かく区別)
使う筋肉 口周りはほぼ休眠 表情筋・舌筋がフル稼働

つまり、英語と日本語は 「同じ口でも、まったく別の楽器」 なのです。バイオリンとギターを同じ弾き方で鳴らそうとしても、当然うまくいかない。発音も同じです。

例えば、英語の “see [siː]” と “she [ʃiː]” の違いを見てみましょう。

口の形チェック
“see” [siː] の口
唇を横に思いっきり引く。「ニッ」と笑顔を作るイメージ。歯がしっかり見える状態。
“she” [ʃiː] の口
唇を前に突き出す。「ウ」を言う時のような、少しすぼめた形。タコの口に近い。

この2つの音、日本人には「シー」と「シー」で同じに聞こえます。でもネイティブには 口の形が違うので、まったく別の音 に聞こえている。音の違いではなく、口の形の違い──これがネイティブ発音の本質です。

4秘訣②:口の “大きさ”──「開きすぎ?」が正解

ネイティブ発音の第二の秘訣は 「口の大きさ」
これも日本人と英語ネイティブで決定的に違うポイントです。

特に重要なのが、日本人を最も苦しめる音──“æ”(アとエの中間音)

魔の音 “æ”

“cat” [kæt] / “apple” [ǽpl] / “bag” [bæg]

正しい口の形:「エ」を言う口の形のまま、口を縦に “指1本分” こじ開けて「ア」と発音する。
失敗例:普通の「キャット」「アップル」になる。これでは絶対に通じない。
成功例:「キェァト」「ェアプル」のような、ちょっと変な音に聞こえれば正解。

ここでのキーワードは 「自分が思っているより、もう一段階大きく開ける」。「開きすぎかな?」と感じるくらいで、ようやくネイティブの口の大きさに追いつきます。

逆に、口の開きが小さい音もあります。例えば [u:](”food”, “moon” など)の音は、唇を思いっきり前に突き出して、小さく丸めるのが正解。「ウ」を言う時よりもさらにすぼめて、タコの口を作る。

結論:英語は、口を大胆に “大きく / 小さく / 横に / 前に” 動かす言語。 中途半端なサイズでは、どの音も曖昧になってしまうのです。

🎯

原田流チェック法:鏡の前で英語を発音してみてください。日本語と同じ口の動きで話していたら、それは絶対に通じない発音です。「日本語を話している時の自分」と「英語を話している時の自分」は、別人の顔になっていなければなりません。

5秘訣③:舌の “位置”──英語は5箇所、日本語は2箇所

ネイティブ発音の第三の秘訣は 「舌の位置」
これは多くの日本人が最も意識していない、しかし最も差がつくポイントです。

驚くべき事実をお伝えします。
日本語で舌を使う位置は、わずか「2箇所」。これに対して、英語では「5箇所」もあります。

舌の位置 対応する音 具体例
①上下の歯の間 [θ] [ð](th音) think / this / mother
②上の歯の裏 [l](L音) light / love / play
③上の歯茎の内側 [t] [d] [n] [s] [z] top / day / nine / see
④口の中で浮かせる(どこにも触れない) [r](R音) right / read / car
⑤上あごの奥 [k] [g] [ŋ] cat / go / sing

注目すべきは ④の “どこにも触れない” という位置。日本人が苦手な R音 は、舌を巻くのではなく、「どこにも触れさせず、口の中で浮かせる」のが正解です。

ここで、多くの日本人が一生気づかない衝撃の事実をお伝えします。
日本語の「ラリルレロ」は、英語のLでもRでもなく、Lに近い別の音です。

⚠️

日本語のラ行:舌を上あごの真ん中あたりにつけて発音。
英語のL:舌を前歯のすぐ裏側+上の歯茎につけて発音。
英語のR:舌をどこにもつけずに浮かせ、唇を丸めて前に突き出す

つまり、日本語の「ラ」でRを発音しているつもりの人は、ネイティブにとっては「Lでも、Rでも、それ以外の何か」を聞かされている状態。だから通じないんです。

6日本人が絶対に押さえるべき “魔の6音”

すべての発音を完璧にする必要はありません。
ただ、この6音だけは確実に押さえてください。これらは「通じる / 通じない」の分岐点になる音です。

魔の音 ①
[r] R音
口:唇を丸めて前に突き出す(タコの口)
舌:どこにも触れさせず、口の奥に引く
例:right, red, road, very, sorry
⚠️ 巻き舌にしないこと!「ライト」ではなく「ゥライト」のような音。
魔の音 ②
[l] L音
口:少し口角を上げる
舌:舌先を上の歯のすぐ裏側(歯茎)にしっかり押し当てる
例:light, love, play, animal, simple
⚠️ 日本語の「ラ」より舌を前に。語末の “-l”(”simple”のような)は特に注意。
魔の音 ③
[θ] [ð] TH音(2種類)
口:軽く開く
舌:舌先を上下の歯の間に軽く挟んで息を出す([θ])or 声を出す([ð])
例:think / this, mother, breathe
⚠️ 「シンク」「ジス」と読んだら即アウト。鏡で舌が歯の間から見えていればOK。
魔の音 ④
[f] [v] F音・V音
口:上の前歯で下唇を軽く噛む
息:その隙間から息を勢いよく出す([f])or 声を震わせる([v])
例:food, fish / very, love, give
⚠️ 日本人は “v” を「ブ」と発音しがち。”very” を「ベリー」と言ったら通じません。
魔の音 ⑤
[æ] アとエの中間音
口:「エ」の口の形のまま、縦に指1本分こじ開ける
例:cat, apple, bag, man, happy
⚠️ 「キャット」ではなく「キェァト」のような変な音が正解。
魔の音 ⑥
[ə] シュワー(あいまい母音)
口:ほぼ動かさず、力を抜いて軽く「ア」
例:about [əbáut], banana [bənǽnə], the [ðə]
⚠️ 英語で最も頻出する母音。すべての音を強く発音すると、それだけでカタカナ英語になる。
🎯

この6音をマスターすれば、あなたの英語は劇的に通じるようになります。逆に、この6音を曖昧にしたまま単語をいくら覚えても、肝心な場面で「もう一回言ってもらえる?」と聞き返され続けます。

7今日から始める「目で盗む」3ステップ・トレーニング

では、具体的に何をすればいいのか?
原田流の 「目で盗む発音トレーニング」 を3ステップで紹介します。すべて、今日から無料で始められます。

STEP 1:ひたすら “口元” を観察する(インプット期)

まずは 「音を聞く」のではなく「口を見る」 練習から始めましょう。
おすすめは以下のソース。

  • 洋楽のMV:Westlife, Ed Sheeran, Adele など、口元がはっきり映る歌手
  • 洋画・海外ドラマ:会話シーンを音を消して口元だけ見るのも有効
  • YouTubeの英語Vlog:カメラに向かって話す動画は口元がドアップで見える
  • TEDトーク:プレゼン中のスピーカーの口元が大画面で観察できる

ポイントは 「あ、こんなに開けるの?」「舌、こんなに前に出てる!」 という驚きを発見すること。その瞬間に、あなたの脳の中で “発音回路” が組み変わり始めます。

STEP 2:鏡の前でモノマネする(コピー期)

観察ができたら、次は 「鏡の前で完コピ」
ここで大切なのは、「音を真似る」のではなく「口の形を真似る」 こと。

📋 鏡の前チェックリスト
  • 唇は前に突き出ているか?
  • 顎は縦に大きく開いているか?
  • 舌の先は見えているか?(特にth音)
  • 下唇を歯で噛んでいるか?(f/v音)
  • 表情筋は動いているか?

スマホで自撮りして、ネイティブの口元と並べて見るのも超有効。「全然違う!」と気づくことが、上達の第一歩です。

STEP 3:オーバーラッピング&シャドーイング(定着期)

口の形を意識できるようになったら、いよいよ 音と動きを同時に

手法 やり方
オーバーラッピング 音声と同時に声を出す。スクリプトを見ながらOK。
シャドーイング 音声の0.5秒後を追いかけて声を出す。スクリプトは見ない。
リップ・シンク 声は出さず、口の動きだけを完コピ。Westlifeで超有効。

特に リップ・シンク は、原田流イチオシ。「口だけ動かす」ことで、舌や顎の動きを意識しやすくなります。

🎵 教材選びのコツ

Westlifeのようなバラードは、テンポがゆっくりで口の動きが大きく、教材として最適。ラップやアップテンポの曲は上級者向けです。最初は「ゆっくり・はっきり・口が大きい」歌手を選びましょう。

8原田流・発音上達ロードマップ【初心者→中級→上級】

「結局、何から始めればいい?どこを目指せばいい?」
そんな疑問に答える、レベル別ロードマップです。

LEVEL 1:初心者(1〜3ヶ月)
フォニックス+6音の徹底
  • アルファベット26文字の音を完璧に
  • 魔の6音(R / L / TH / F / V / æ / ə)を1音ずつ攻略
  • 1日10分、鏡の前で口の形を確認
  • 洋楽1曲を口元だけ観察する習慣をつける
LEVEL 2:中級者(3〜6ヶ月)
単語→フレーズ→文章へ
  • リエゾン(音の連結)を学ぶ:”want to” → 「ワナ」, “get up” → 「ゲラップ」
  • 強弱リズムを意識する(内容語は強く、機能語は弱く)
  • 洋楽を1曲完コピする
  • シャドーイングを毎日10分
  • 録音して自分の発音を客観視する
LEVEL 3:上級者(6ヶ月〜)
プロソディとイントネーションの自在操作
  • 感情・意図に応じてイントネーションを使い分ける
  • flap T(パーティー→パーリー)など、ネイティブの音の崩しを習得
  • イギリス英語・アメリカ英語の違いを楽しむ
  • 「自分が話したい英語の話者」を一人決め、完全コピーする
  • TEDトークでスピーチを丸暗記&再現

“Pronunciation is not about being perfect. It’s about being understood and being yourself in another language.”

「発音は完璧を目指すものではない。
相手に伝わり、もう一つの言語でも “自分らしく” あることが目的だ。」

── 発音トレーニングの本質

まとめ──「耳」じゃなくて「目」で発音を盗もう

ネイティブ発音への扉は、すでにあなたの目の前にあります
YouTube、洋画、洋楽──どれも無料で手に入る最高の “口元教材” です。

発音の正体は「①口の形 ②口の大きさ ③舌の位置」の3つ
日本語と英語は別の楽器。日本語の口で英語の音は出ない
「開きすぎ?」が正解。中途半端な口の動きでは絶対に通じない
舌の位置は5箇所。特にRは “どこにも触れさせない”
魔の6音(R / L / TH / F / V / æ / ə)を制する者が発音を制する
Westlife “Seasons in the Sun” は最高の口元教材
「観察 → モノマネ → シャドーイング」の3ステップで定着

耳じゃなくて、目で発音を盗もう
あの “口の動き” が見えた瞬間、ネイティブ発音への扉は開く。

📩 質問、いつでも大募集中!

英語のことで気になることがあったら、いつでも原田まで!
「教えて原田先生」のコーナーで、あなたの質問をお待ちしています。

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