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Lazy Jack

なまけもののジャック
★★★☆☆4分701語朗読 Joy Chan原文そのまま一致率 97.3%

なまけもののジャックは、もらったお礼をいつもへんなはこび方でだめにしてしまいます。でも、そのへんてこさが思わぬしあわせをよんで……。

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なまけもののジャックの場面のイメージ

Once upon a time there was a boy whose name was Jack, and he lived with his mother on a common.むかしむかし、ジャックという男の子がいて、村はずれの野原でおかあさんとくらしていました。 They were very poor, and the old woman got her living by spinning, but Jack was so lazy that he would do nothing but bask in the sun in the hot weather, and sit by the corner of the hearth in the winter-time.二人はとてもまずしく、年とったおかあさんは糸をつむいでくらしをたてていました。けれどもジャックはとてもなまけもので、暑いときはひなたぼっこばかり、冬はだんろのすみにすわってばかりで、何もしようとしませんでした。 So they called him Lazy Jack.それでみんなはジャックを「なまけもののジャック」とよんでいました。 His mother could not get him to do anything for her, and at last told him, one Monday, that if he did not begin to work for his porridge she would turn him out to get his living as he could.おかあさんがいくら言っても、ジャックは何も手つだおうとしません。とうとうある月曜日、おかあさんは、自分のおかゆの分くらいはたらきはじめないなら、家から追い出して、自分でなんとかくらしをたてさせるよ、と言いました。

This roused Jack, and he went out and hired himself for the next day to a neighbouring farmer for a penny; but as he was coming home, never having had any money before, he lost it in passing over a brook.これにはジャックもあわてて、外へ出ていき、次の日1ペニーで近くのお百姓さんのところではたらくことにしました。ところが家に帰るとちゅう、それまでお金を持ったことがなかったので、小川をわたるときにそのお金をなくしてしまいました。 “You stupid boy,” said his mother, “you should have put it in your pocket.”「ばかな子だねえ」とおかあさんは言いました。「ポケットに入れておけばよかったのに。」 “I'll do so another time,” replied Jack.「こんどはそうするよ」とジャックは答えました。

On Wednesday, Jack went out again and hired himself to a cow-keeper, who gave him a jar of milk for his day's work.水曜日、ジャックはまた出かけていって、牛かいのところではたらきました。牛かいは一日のはたらきのお礼に、ミルクの入ったつぼを一つくれました。 Jack took the jar and put it into the large pocket of his jacket, spilling it all, long before he got home.ジャックはつぼを受けとると、上着の大きなポケットに入れたので、家につくずっとまえに、ミルクは全部こぼれてしまいました。 “Dear me!” said the old woman; “you should have carried it on your head.”「あれまあ!」とおかあさんは言いました。「頭にのせてはこべばよかったのに。」 “I'll do so another time,” said Jack.「こんどはそうするよ」とジャックは言いました。

So on Thursday, Jack hired himself again to a farmer, who agreed to give him a cream cheese for his services.そこで木曜日、ジャックはまたお百姓さんのところではたらきました。お百姓さんは、はたらいたお礼にクリームチーズをくれるとやくそくしました。 In the evening Jack took the cheese, and went home with it on his head.夕方、ジャックはチーズを受けとると、頭にのせて家に帰りました。 By the time he got home the cheese was all spoilt, part of it being lost, and part matted with his hair.家につくころには、チーズはすっかりだめになっていました。とちゅうでおちてなくなったところもあれば、かみの毛にからまってしまったところもありました。 “You stupid lout,” said his mother, “you should have carried it very carefully in your hands.”「このおばかさん」とおかあさんは言いました。「手でそうっと気をつけてはこべばよかったのに。」 “I'll do so another time,” replied Jack.「こんどはそうするよ」とジャックは答えました。

On Friday, Lazy Jack again went out, and hired himself to a baker, who would give him nothing for his work but a large tom-cat.金曜日、なまけもののジャックはまた出かけていって、パン屋さんではたらきました。パン屋さんは、お礼に大きなオスネコを一ぴきくれただけでした。 Jack took the cat, and began carrying it very carefully in his hands, but in a short time pussy scratched him so much that he was compelled to let it go.ジャックはネコを受けとって、手でそうっと気をつけてはこびはじめました。けれども少しすると、ネコがひどくひっかいたので、はなすしかありませんでした。 When he got home, his mother said to him, “You silly fellow, you should have tied it with a string, and dragged it along after you.”家に帰ると、おかあさんは言いました。「おばかさんだねえ、ひもでむすんで、うしろに引っぱってくればよかったのに。」 “I'll do so another time,” said Jack.「こんどはそうするよ」とジャックは言いました。

So on Saturday, Jack hired himself to a butcher, who rewarded him by the handsome present of a shoulder of mutton.そこで土曜日、ジャックは肉屋さんではたらきました。肉屋さんはお礼に、ヒツジのかた肉という、りっぱなおくりものをくれました。 Jack took the mutton, tied it to a string, and trailed it along after him in the dirt, so that by the time he had got home the meat was completely spoilt.ジャックはその肉をひもでむすんで、どろの中をうしろに引きずってきたので、家につくころには、肉はすっかりだめになっていました。 His mother was this time quite out of patience with him, for the next day was Sunday, and she was obliged to make do with cabbage for her dinner.こんどばかりは、おかあさんもすっかりがまんできなくなりました。次の日は日曜日だというのに、夕食はキャベツだけですませなければならなかったからです。 “You ninney-hammer,” said she to her son; “you should have carried it on your shoulder.”「このとんま!」とおかあさんはむすこに言いました。「かたにかついでくればよかったのに。」 “I'll do so another time,” replied Jack.「こんどはそうするよ」とジャックは答えました。

On the next Monday, Lazy Jack went once more, and hired himself to a cattle-keeper, who gave him a donkey for his trouble.次の月曜日、なまけもののジャックはもう一度出かけていって、牛かいのところではたらきました。牛かいは、ほねおりのお礼にロバを一頭くれました。 Jack found it hard to hoist the donkey on his shoulders, but at last he did it, and began walking slowly home with his prize.ジャックはロバをかたにかつぎあげるのに苦労しましたが、とうとうかつぎあげて、もらったロバをかついで、ゆっくりと家にむかって歩きだしました。 Now it happened that in the course of his journey there lived a rich man with his only daughter, a beautiful girl, but deaf and dumb.さて、その帰り道のとちゅうに、お金持ちの男の人が、ひとりむすめとくらしていました。むすめは美しい人でしたが、耳が聞こえず、話すこともできませんでした。 Now she had never laughed in her life, and the doctors said she would never speak till somebody made her laugh.むすめは生まれてから一度もわらったことがなく、お医者さんたちは、だれかがわらわせないかぎり、むすめはけっして話せるようにならないだろう、と言っていました。 This young lady happened to be looking out of the window when Jack was passing with the donkey on his shoulders, with the legs sticking up in the air, and the sight was so comical and strange that she burst out into a great fit of laughter, and immediately recovered her speech and hearing.ジャックが、ロバの足を空につきだしたまま、ロバをかついで通りかかったとき、むすめはちょうどまどから外を見ていました。そのすがたがあまりにもおかしくてへんてこだったので、むすめはぷっとふきだして大わらいし、たちまち話すことも聞くこともできるようになりました。 Her father was overjoyed, and fulfilled his promise by marrying her to Lazy Jack, who was thus made a rich gentleman.おとうさんは大よろこびして、やくそくどおり、むすめをなまけもののジャックと結婚させました。こうしてジャックはお金持ちのだんなさまになりました。 They lived in a large house, and Jack's mother lived with them in great happiness until she died.二人は大きなおやしきでくらし、ジャックのおかあさんもいっしょに、なくなるまでとてもしあわせにくらしました。

さいごまで よめたね!

「よめた!」をおすと、スタンプがもらえて おはなしの森 に木や動物がふえるよ。

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おうちの方・大人の学習者へ
「こんどはそうするよ」のくりかえしが楽しいお話です。曜日の英語(Monday〜Saturday)にも注目して、つぎは何をどうはこぶか、子どもに予想させながら読んでみてください。

出典台帳 — このページの「本物」の証明

英文
原文そのまま(1語も書きかえていません)。Project Gutenberg 電子書籍 #7439(Joseph Jacobs、1890年の本)
挿絵
この本(底本)には挿絵がありません。ページの絵は、場面をイメージして AI(Codex)で描いたものです(本の挿絵ではありません)。
朗読
Joy Chan(LibriVox のボランティア。English Fairy Tales「27 - Lazy Jack 」)。録音はパブリックドメインで、元のファイルをそのまま使っています(音質を落とす加工なし)。
照合
朗読を音声認識(Whisper)で文字起こしし、原文と1語ずつ照らし合わせました。一致率 97.3%
文が光るタイミングはこの照合で決めています。
和訳
和訳はAIと人が作成。AIは3重チェック。人の目でも順次確認しています。英文には一切手を入れていません。