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英検2級 📖 約10分

✍️ 英検2級ライティング「字数稼ぎ」の正解:80〜100語に届かない人・超える人へ

ライティングで最も多い悩みが「語数が足りない」「書いたら多すぎた」です。ここで大事なのは、語数を増やす作業ではなく、情報量を規定の大きさまで積み上げる作業だと考えること。同じ「字数稼ぎ」でも、評価される答案と減点される答案がなぜ分かれるのかを、具体例で確認しましょう。

2級ライティングの出題と語数の目安

2級のライティングは、次の2問です。

  • 要約:与えられた英文を読み、45〜55語で要約する
  • 意見論述:質問に対して自分の意見と理由を80〜100語で書く

語数が規定に届かなかったり、大幅に超えたりすると、内容や構成の評価にも影響が出るおそれがあります。かといって、語数を合わせるためだけに無意味な文をつけ足すのは逆効果です。この記事では、意見論述は「足す」、要約は「削る」という基本方針で説明します。

補足S-CBTでは、キーボードで英文を入力します。手書きと違って、画面に語数が自動表示されるとは限りません。自分で数えられる書き方を、練習のうちに身につけましょう。

減点される字数稼ぎ/評価される字数稼ぎ

字数稼ぎの良し悪しは、表現の種類ではなく、次の1つの基準で決まります。

判定基準その語(文)を消したとき、読み手が受け取る情報が減るなら、それは「情報を積み上げる」字数稼ぎ。消しても何も変わらないなら、ただの水増しです。
悪い例:I think school uniforms are good. I think so because they are good.

2文目は1文目の言い換えにすぎず、消しても情報は変わりません。これは語数が増えても、内容の評価にならない典型です。

良い例:I think school uniforms are good. For example, students do not need to spend time choosing what to wear every morning.

「朝に服を選ぶ時間がいらない」という具体的な情報が加わっています。語数もほぼ同じだけ増えますが、意見を支える材料になっています。

12の語数調整テクニック

語数を調整する手段は、大きく2つに分かれます。A群は情報が増えるので積極的に使う方法、B群は最後の数語を合わせるための微調整です。

A群:情報を足す

  1. 具体例を足す(+4〜6語):such as sports and music のように名詞を並べる
  2. 例示の1文を足す(+8〜14語):For example, ... で1文書く
  3. 結果を足す(+8〜12語):As a result, ... で影響を説明する
  4. 主語を関係詞で具体的にする(+5語前後):People who live in cities
  5. 比較を足す(+4〜5語):than in the past
  6. 譲歩を入れる(+10〜15語):Some people say ..., but ...
  7. 結論に副詞句を添える(+3語前後):in the long run

B群:微調整

  1. that を省略せずに書く(+1語)
  2. 短縮形を開く:don't → do not(+1語)
  3. can → be able to(+2語)
  4. because → This is because(+2語)
  5. 結論の合図を長くする:Therefore → For these reasons(+2語)
コツ先にA群で大きく合わせ、残り5語以内になってからB群を使うと、文章の質を落とさずに済みます。

実例:骨組みから80語超へ増やす

次は、意見論述の骨組み(約50語)です。

I agree that more people should use bicycles. First, bikes are cheap. Second, bikes are good for health. For these reasons, I think more people should use bicycles.

ここに、次の操作をします。

  1. 理由1に結果を足す:so people can save money every month
  2. 理由2に具体例を足す:For example, riding to school every day is a good exercise.
  3. 理由2に、比較を使った1文を足す:In addition, people who ride bikes often feel less stressed than those who drive.
  4. 譲歩と反論の1文を足す:Some people say that bicycles are not safe on busy roads, but cities can build special lanes for them.
I agree that more people should use bicycles. First, bikes are cheap, so people can save money every month. Second, bikes are very good for our health. For example, riding to school every day is a good exercise. In addition, people who ride bikes often feel less stressed than those who drive. Some people say that bicycles are not safe on busy roads, but cities can build special lanes for them. For these reasons, I think more people should use bicycles.

骨組みは約28語でしたが、追加によって約81語になり、80〜100語の範囲に入りました。追加したのはすべて「結果」「具体例」「比較」「譲歩」で、それぞれ情報が増えています。自分でも、理由に対して「結果」か「例」を1つ足す練習をしてみましょう。

やってはいけない字数稼ぎ5つ

  1. 同じ主張の言い換えの繰り返し:内容の評価が上がらず、語彙も同じ表現の反復で不利になる
  2. 問題文の丸写し:自分の言葉で書いたとは評価されにくい
  3. 意味のないつなぎ言葉の連打:論理関係を示さない Moreover / Also の連続は語数稼ぎにしか見えない
  4. 自信のない難しい構文:文法ミスで減点されるリスクのほうが大きい
  5. 理由を3つ以上並べる:設問は通常2つの理由を求めており、1つあたりの説明が薄くなる
注意語数が超えたら即0点になるわけではありませんが、超過分が加点されるわけでもありません。100語を大きく超えるより、80〜100語に収めて見直しの時間を残すほうが得です。

要約問題は「足す」ではなく「削る」

要約は意見論述と逆で、原文をそのまま書くと語数を超えてしまいます。基本の型は次のとおりです。

  • 原文の段落ごとに、要点を1文ずつ抜き出す
  • 1文あたり15〜18語で、3文にまとめる
  • 語数調整は、文を足すのではなく、語のレベルや文の形を変えて行う

削る方法の例を挙げます。

  • a large number of → many(4語削減)
  • 具体例や数字の細部は落とす
  • 2文を関係詞や分詞で1文にまとめる
要約でやりがちな失敗自分の意見を入れる、原文の文を丸写しする、第3段落の要点を落とす、の3つです。とくに最後の1つは、内容の点が大きく下がります。

本番での語数管理と時間切れ対策

本番では、語数を1語ずつ数えている時間はありません。次の3つを習慣にしましょう。

  1. 1行あたりの語数を決める:手書きなら「1行8語前後」と決めて、6行で約48語と見当をつける。
  2. 短縮形は最初から使わない:don't は do not と書く。数え間違いが減り、B群の調整も不要になる。
  3. 目標は100語ではなく90語前後:ぴったり狙うと超えやすい。余裕を持たせる。

S-CBTでは、入力欄の下に語数が表示されるかどうかを、説明画面で確認してください。表示されない場合は、メモ用紙に「1文あたりの語数」を書き、合計で見積もります。

時間切れになりそうなとき結論の1文を必ず書き切ることを優先します。理由2の説明を短くしても、構成の評価は保てます。

チェックリスト

  • 書いた文を消したとき、情報が減るか
  • 理由ごとに「結果」か「例」を1つ足したか
  • 短縮形を使わずに書いたか
  • 意見論述は80〜100語、要約は45〜55語に収まったか
  • 結論の文で終わっているか
  • 時間が余ったら、主語と動詞の一致、冠詞、複数形を確認したか
合格ポイント語数は目的ではなく、内容を十分に書けたかを測る物差しです。「1文追加の型」を数個持っておくだけで、慌てずに語数が整います。