✍️ 英検2級ライティング「字数稼ぎ」の正解:80〜100語に届かない人・超える人へ
ライティングで最も多い悩みが「語数が足りない」「書いたら多すぎた」です。ここで大事なのは、語数を増やす作業ではなく、情報量を規定の大きさまで積み上げる作業だと考えること。同じ「字数稼ぎ」でも、評価される答案と減点される答案がなぜ分かれるのかを、具体例で確認しましょう。
2級ライティングの出題と語数の目安
2級のライティングは、次の2問です。
- 要約:与えられた英文を読み、45〜55語で要約する
- 意見論述:質問に対して自分の意見と理由を80〜100語で書く
語数が規定に届かなかったり、大幅に超えたりすると、内容や構成の評価にも影響が出るおそれがあります。かといって、語数を合わせるためだけに無意味な文をつけ足すのは逆効果です。この記事では、意見論述は「足す」、要約は「削る」という基本方針で説明します。
減点される字数稼ぎ/評価される字数稼ぎ
字数稼ぎの良し悪しは、表現の種類ではなく、次の1つの基準で決まります。
2文目は1文目の言い換えにすぎず、消しても情報は変わりません。これは語数が増えても、内容の評価にならない典型です。
「朝に服を選ぶ時間がいらない」という具体的な情報が加わっています。語数もほぼ同じだけ増えますが、意見を支える材料になっています。
12の語数調整テクニック
語数を調整する手段は、大きく2つに分かれます。A群は情報が増えるので積極的に使う方法、B群は最後の数語を合わせるための微調整です。
A群:情報を足す
- 具体例を足す(+4〜6語):such as sports and music のように名詞を並べる
- 例示の1文を足す(+8〜14語):For example, ... で1文書く
- 結果を足す(+8〜12語):As a result, ... で影響を説明する
- 主語を関係詞で具体的にする(+5語前後):People who live in cities
- 比較を足す(+4〜5語):than in the past
- 譲歩を入れる(+10〜15語):Some people say ..., but ...
- 結論に副詞句を添える(+3語前後):in the long run
B群:微調整
- that を省略せずに書く(+1語)
- 短縮形を開く:don't → do not(+1語)
- can → be able to(+2語)
- because → This is because(+2語)
- 結論の合図を長くする:Therefore → For these reasons(+2語)
実例:骨組みから80語超へ増やす
次は、意見論述の骨組み(約50語)です。
ここに、次の操作をします。
- 理由1に結果を足す:so people can save money every month
- 理由2に具体例を足す:For example, riding to school every day is a good exercise.
- 理由2に、比較を使った1文を足す:In addition, people who ride bikes often feel less stressed than those who drive.
- 譲歩と反論の1文を足す:Some people say that bicycles are not safe on busy roads, but cities can build special lanes for them.
骨組みは約28語でしたが、追加によって約81語になり、80〜100語の範囲に入りました。追加したのはすべて「結果」「具体例」「比較」「譲歩」で、それぞれ情報が増えています。自分でも、理由に対して「結果」か「例」を1つ足す練習をしてみましょう。
やってはいけない字数稼ぎ5つ
- 同じ主張の言い換えの繰り返し:内容の評価が上がらず、語彙も同じ表現の反復で不利になる
- 問題文の丸写し:自分の言葉で書いたとは評価されにくい
- 意味のないつなぎ言葉の連打:論理関係を示さない Moreover / Also の連続は語数稼ぎにしか見えない
- 自信のない難しい構文:文法ミスで減点されるリスクのほうが大きい
- 理由を3つ以上並べる:設問は通常2つの理由を求めており、1つあたりの説明が薄くなる
要約問題は「足す」ではなく「削る」
要約は意見論述と逆で、原文をそのまま書くと語数を超えてしまいます。基本の型は次のとおりです。
- 原文の段落ごとに、要点を1文ずつ抜き出す
- 1文あたり15〜18語で、3文にまとめる
- 語数調整は、文を足すのではなく、語のレベルや文の形を変えて行う
削る方法の例を挙げます。
- a large number of → many(4語削減)
- 具体例や数字の細部は落とす
- 2文を関係詞や分詞で1文にまとめる
本番での語数管理と時間切れ対策
本番では、語数を1語ずつ数えている時間はありません。次の3つを習慣にしましょう。
- 1行あたりの語数を決める:手書きなら「1行8語前後」と決めて、6行で約48語と見当をつける。
- 短縮形は最初から使わない:don't は do not と書く。数え間違いが減り、B群の調整も不要になる。
- 目標は100語ではなく90語前後:ぴったり狙うと超えやすい。余裕を持たせる。
S-CBTでは、入力欄の下に語数が表示されるかどうかを、説明画面で確認してください。表示されない場合は、メモ用紙に「1文あたりの語数」を書き、合計で見積もります。
チェックリスト
- 書いた文を消したとき、情報が減るか
- 理由ごとに「結果」か「例」を1つ足したか
- 短縮形を使わずに書いたか
- 意見論述は80〜100語、要約は45〜55語に収まったか
- 結論の文で終わっているか
- 時間が余ったら、主語と動詞の一致、冠詞、複数形を確認したか