CHECK TEST
九州大学 英語の特徴と対策確認問題集
九大型の確認問題21問。科学の長文で前置詞・和訳・字数指定の説明・抜き出し・30語の英語要約、約100語の英作文と図表要約。
〔1〕次の英文を読み、設問に答えよ
[1] When most people imagine a scientist, they picture someone in a white coat working in a laboratory. Yet some of the most valuable scientific data today are collected by ordinary people with no formal training. Birdwatchers count the species they see in their gardens, hikers photograph wildflowers, and students measure rainfall at their schools. This kind of public participation, known as "citizen science," has grown rapidly ( 1 ) the spread of smartphones and the internet. [2] The main advantage of citizen science is scale. A small research team can visit only a limited number of places, but thousands of volunteers spread across a country can observe far more. For example, changes in the timing of spring flowering or in the range of a particular butterfly species can be detected only by watching many locations over many years. Such long-term, wide-ranging records would be almost impossible to obtain if scientists had to rely on their own observations alone.(A) [3] Critics, however, have raised doubts about the quality of the data. Volunteers may misidentify(ア) species, record observations carelessly, or report only what they find interesting. To deal with this problem, many projects ask participants to submit photographs, which experts or computer programs can check. Others compare volunteers' reports with those of trained researchers ( 2 ) order to estimate how reliable they are. Studies of this kind have found that, with clear instructions and simple tasks, volunteers can produce data that are nearly as accurate as those of professionals. [4] Perhaps the most important benefit, though, is not the data at all. People who take part in such projects often say that they have begun to notice things around them that they had never paid attention to before.(B) A volunteer who has spent a year recording the birds in a local park is likely to care about what happens to that park. In this way, citizen science contributes ( 3 ) public understanding of science and may encourage people to protect the environment.
本文の訳を見る
[1] たいていの人は、科学者と聞くと、白衣を着て実験室で働く人を思い浮かべる。しかし今日、最も価値のある科学データの中には、正式な訓練を受けていない普通の人々によって集められたものもある。野鳥観察をする人は自分の庭で見た鳥の種類を数え、ハイキングをする人は野草の写真を撮り、生徒たちは学校で降水量を測る。「市民科学」として知られるこうした一般の人々の参加は、スマートフォンとインターネットの普及(1)とともに急速に広がってきた。
[2] 市民科学の主な利点は規模である。少人数の研究チームが訪れられる場所は限られているが、国じゅうに散らばる何千人ものボランティアなら、はるかに多くを観察できる。例えば、春に花が咲く時期の変化や、ある種のチョウの生息範囲の変化は、多くの場所を何年にもわたって観察することによってしか見つけられない。(A)そのような長期にわたる広範囲の記録は、もし科学者が自分たち自身の観察だけに頼らなければならないとしたら、ほとんど手に入れることができないだろう。
[3] しかし、批判する人々はデータの質に疑問を投げかけてきた。ボランティアは種を(ア)見誤ったり、記録をいい加減にしたり、自分が面白いと思うものだけを報告したりするかもしれない。この問題に対処するため、多くのプロジェクトでは参加者に写真の提出を求め、専門家やコンピュータープログラムが確認できるようにしている。また、どの程度信頼できるかを見積もる(2)ために、ボランティアの報告を訓練を受けた研究者の報告と比べるプロジェクトもある。この種の研究で、明確な指示と簡単な作業があれば、ボランティアは専門家とほぼ同じくらい正確なデータを出せることがわかっている。
[4] しかし、おそらく最も大きな利点は、データではまったくない。(B)そのような活動に参加する人々は、以前には一度も注意を払ったことのなかった身の回りの物事に気づき始めたと、よく口にする。地元の公園の鳥を1年間記録してきたボランティアは、その公園がどうなるかを気にかけるようになるだろう。このようにして、市民科学は一般の人々の科学への理解(3)に貢献し、人々に環境を守るよう促すかもしれない。
- 1空所( 1 )に入る最も適切なものを選べ。
答えb with
訳「市民科学」として知られるこうした一般の人々の参加は、スマートフォンとインターネットの普及とともに急速に広がってきた。
解説grow with ~ は「~とともに伸びる・広がる」で、スマホとネットの普及につれて市民科学が広がった、という意味になる with が正解。to は grow to ~(~になるまで成長する)で意味が違う。of と at は grow と組んでこの意味をつくらない。前置詞は前後の動詞・名詞とのセットで決める。
【覚える】with=~につれて(With age, ~./grow with ~)。 - 2空所( 2 )に入る最も適切なものを選べ。
答えb in
訳また、どの程度信頼できるかを見積もるために、ボランティアの報告を訓練を受けた研究者の報告と比べるプロジェクトもある。
解説in order to do(~するために)の in が正解。order と組んで目的を表す前置詞は in だけ。ボランティアの記録を研究者の記録と比べるのは信頼性を見積もるため、という目的の流れにも合う。for・by・on は order to do の形をつくらない。
【覚える】in order to do = so as to do(~するために)。否定は in order not to do。 - 3空所( 3 )に入る最も適切なものを選べ。
答えd to
訳このようにして、市民科学は一般の人々の科学への理解に貢献し、人々に環境を守るよう促すかもしれない。
解説contribute to ~(~に貢献する・~の一因となる)の to が正解。to の後は名詞(public understanding of science)。for・with・on は contribute と組んでこの意味をつくらない(contribute A to B=AをBに寄付する、も to)。
【覚える】contribute to/lead to/result in ~(~につながる)。to は前置詞で後ろは名詞。 - 4下線部(ア) misidentify species の意味として最も適切なものを選べ。
答えa mistake one species for another
訳ボランティアは種を見誤ったり、記録をいい加減にしたりするかもしれない。
解説misidentify は mis-(誤って)+identify(特定する)で「見誤る・取り違える」。よって mistake one species for another(ある種を別の種と間違える)が正解。写真を提出させて専門家が確認する、という対策とも対応する。discover a new species(新種を発見する)、count species too slowly(数えるのが遅い)、refuse to record rare species(珍しい種の記録を拒む)は意味が違う。
【覚える】mis-=誤って:misunderstand・mislead・misuse。mistake A for B=AをBと間違える。 - 5本文の内容と一致しないものを1つ選べ。
答えc Critics believe that volunteers' data are generally more accurate than those of professionals.
訳問:本文の内容と一致しないものを1つ選べ。
答:批判者は、ボランティアのデータは一般に専門家のデータより正確だと考えている。解説批判者はデータの質を疑っている側で、研究でわかったのも nearly as accurate as(ほぼ同じくらい正確)であって「より正確」ではない。主語(批判者)と比較の向きの二重のすり替えなので、これが一致しない。The spread of smartphones has helped ~(スマホの普及が後押し)、Some projects ask volunteers to send photographs ~(写真の提出)、Volunteers' reports are sometimes compared ~(研究者の報告と比較)は本文と一致する。
【覚える】nearly as ~ as=ほぼ同じくらい~(より~ではない)。
〔2〕〔1〕の英文について、次の問いに答えよ
- 6下線部(A)を日本語に訳せ。
答えそのような長期にわたる広範囲の記録は、もし科学者が自分たち自身の観察だけに頼らなければならないとしたら、ほとんど手に入れることができないだろう。
解説採点ポイントは①Such long-term, wide-ranging records を「そのような長期にわたる広範囲の記録」と修飾関係を正しく訳す②would be … if S had to ~ は仮定法過去で、現実にはボランティアがいることを前提にしている③almost impossible to obtain は「ほとんど入手不可能」④alone は「~だけ」で、their own observations alone は「自分たち自身の観察だけ」。
【覚える】A alone=Aだけ(名詞の後の alone)。仮定法は「もし~なら…だろう」と訳出する。 - 7下線部(B)を日本語に訳せ。
答えそのような活動に参加する人々は、以前には一度も注意を払ったことのなかった身の回りの物事に気づき始めたと、よく口にする。
解説採点ポイントは①主語は People who take part in such projects(そのような活動に参加する人々)②say that 節の中の have begun to notice(気づき始めた)③things around them を that 以下が修飾し、paid attention to の to が残る形(目的格の関係代名詞)④had never ~ before は過去完了で「以前には一度も~なかった」。often say は「よく口にする」。
【覚える】pay attention to ~ の目的語が関係詞になると、to が文末に残る。 - 8第3段落の内容に基づいて、データの質に対する批判と、それへの対策を70字以内の日本語で説明せよ。
答えボランティアは種を見誤ったり記録が雑だったりするという批判に対し、写真を提出させて確認し、研究者の記録と比べて信頼性を確かめている。
解説採点ポイントは①批判=ボランティアが種を見誤る・記録が雑・面白いものだけ報告する(1〜2点でよい)②対策1=写真を提出させて専門家やプログラムが確認する③対策2=研究者の記録と比べて信頼性を確かめる。指定された第3段落から要素を拾い、70字以内に過不足なくまとめる。最後の「ほぼ同じくらい正確」は対策の結果なので字数に余裕があれば入れてよい。
【覚える】「批判と対策」のように観点が2つある設問は、両方を必ず答案に入れる。 - 9第4段落で筆者が the most important benefit と呼ぶものは何か。40字以内の日本語で説明せよ。
答え参加者が身の回りの自然に目を向け、科学への理解や環境を守る意識が高まること。
解説採点ポイントは①参加者が身の回りのことに気づくようになる②その場所や自然を大切に思い、環境を守る意識が高まる③科学への理解が深まる。直前に not the data at all(データではまったくない)とあるので、データの量や正確さを書くと誤り。40字以内なので鳥の記録の具体例は省く。
【覚える】not A at all の後には、筆者が強調したい本当のポイントが続く。 - 10第2段落から、「無償で活動に参加する人」を意味する1語を抜き出し、単数形で書け。
答えvolunteer
解説第2段落の thousands of volunteers spread across a country の volunteers(ボランティア)が「無償で活動に参加する人」にあたる。本文は複数形なので、設問の指示どおり単数形 volunteer に直して書く。形の指示も採点対象なので、volunteers のまま書くと減点される。
【覚える】抜き出し問題は「品詞・単数形・○語で」などの形の指示まで守る。 - 11筆者の主張を約30語の英語でまとめよ。
答えThe author argues that citizen science not only provides large amounts of fairly reliable data that scientists could hardly collect alone but also can help people care more about science and nature.
訳解答例訳:筆者は、市民科学が、科学者だけではほとんど集められない大量のかなり信頼できるデータをもたらすだけでなく、人々が科学や自然をもっと大切に思うよう促すこともできると主張している。
解説採点ポイントは①The author argues that で始める②2つの利点(データの規模と信頼性/人々の関心の高まり)を not only A but also B でまとめる③鳥やチョウなどの具体例は省く④約30語に収める⑤本文の控えめな言い方(may)を can などで残す。fairly reliable(かなり信頼できる)は nearly as accurate を言い換えたもの。
【覚える】英文要約は The author argues that ~ not only A but also B. の型が便利。
〔3〕英語で書け
- 12What are three things high school students should do to stay healthy? Give three things and explain each, using about 100 words in total.
答えThere are three things high school students should do to stay healthy. First, they should get enough sleep. Many students stay up late studying or using their phones, but without sleep they cannot concentrate in class. Second, they should eat breakfast every day. A good breakfast gives them the energy they need for morning lessons. Third, they should exercise regularly, even for a short time. For example, walking or cycling to school is an easy way to stay active. If students keep these three habits, they will be able to enjoy both their studies and their school life.
訳問:高校生が健康でいるためにすべきことを3つ挙げなさい。3つを挙げてそれぞれ説明し、全体で約100語にすること。
解答例訳:高校生が健康でいるためにすべきことが3つある。第一に、十分な睡眠をとるべきだ。多くの生徒は勉強したり携帯電話を使ったりして夜更かしをするが、睡眠が足りないと授業に集中できない。第二に、毎日朝食を食べるべきだ。しっかりした朝食は午前の授業に必要なエネルギーを与えてくれる。第三に、短い時間でも定期的に運動すべきだ。例えば、歩いたり自転車に乗ったりして通学するのは、体を動かす簡単な方法だ。この3つの習慣を続ければ、勉強も学校生活も楽しめるだろう。解説採点ポイントは①3つを必ず挙げる(2つだけ詳しく書くのは条件違反)②First/Second/Third で区切って読みやすくする③各項目に理由か例を1文ずつ添える④導入文とまとめの文を入れる⑤約100語に収める。項目は睡眠・朝食・運動のように重ならないものを選ぶと書きやすい。
【覚える】There are three things ~. First, ~. Second, ~. Third, ~. If ~, they will ~. - 13次の表(架空の調査)は、20代がニュースを得る主な手段の割合である。表の内容を約80語の英語で要約せよ。 2010年:テレビ60%・新聞25%・インターネット15% / 2025年:テレビ30%・新聞5%・インターネット65%
答えThe table compares the main ways in which people in their twenties got news in 2010 and 2025. In 2010, television was the most common source, used by 60% of them, followed by newspapers at 25%. By 2025, however, the internet had become the main source, rising sharply from 15% to 65%. By contrast, the proportion relying on television fell by half, and newspapers dropped to only 5%. Overall, the data show a major shift toward online news.
訳解答例訳:この表は、2010年と2025年に20代の人々がニュースを得た主な手段を比べたものである。2010年はテレビが最も一般的な情報源で、60%が利用し、新聞が25%で続いた。しかし2025年までには、インターネットが15%から65%へと急増し、主な情報源になった。対照的に、テレビに頼る人の割合は半分に減り、新聞はわずか5%に落ちた。全体として、データはオンラインのニュースへの大きな移行を示している。
解説採点ポイントは①何と何を比べた表かを最初に述べる②最大の変化(インターネット15%→65%)を強調する③対比(テレビは半減・新聞は5%)を By contrast で示す④Overall でまとめる⑤約80語に収める。表から言えない原因の推測(スマホの普及など)や自分の意見は書かない。
【覚える】The table compares ~. ~, followed by ~. rise sharply/fall by half/drop to ~. Overall, ~.
〔4〕空所に入る最も適切なものを選べ
- 14The heavy rain resulted the cancellation of the festival.
答えc in
訳大雨のため、祭りは中止になった。
解説原因 result in 結果(原因が結果をもたらす)の形で、大雨(原因)→中止(結果)なので in が正解。result from は向きが逆で、結果 result from 原因(結果が原因から生じる)。to と of は result と組んでこの意味をつくらない。
【覚える】A result in B(AがBをもたらす)= B result from A(BはAから生じる)。 - 15Her success resulted years of hard work.
答えc from
訳彼女の成功は長年の努力から生まれたものだ。
解説結果 result from 原因 の形で、成功(結果)は長年の努力(原因)から生じたので from が正解。in だと「成功が長年の努力をもたらした」となり因果が逆になる。to と of はこの意味をつくらない。in と from は主語が原因か結果かで決める。
【覚える】result from = come from = be caused by(~から生じる)。 - 16The committee consists ten members from different countries.
答えd of
訳その委員会は、さまざまな国から来た10人のメンバーで構成されている。
解説consist of ~(~から成る)が正解で、be made up of/be composed of と同じ意味。consist in ~ は「(本質が)~にある」で別の意味(Happiness consists in contentment.)。with と from は consist と組まない。consist は自動詞なので受け身にしない(is consisted は誤り)。
【覚える】consist of(~から成る)/consist in(~にある)/consist with(~と一致する)。 - 17The noise from the construction site prevented me sleeping.
答えb from
訳工事現場の騒音のせいで、私は眠れなかった。
解説prevent A from doing(Aが~するのを妨げる)の from が正解。無生物主語の文なので「騒音のせいで眠れなかった」と訳すと自然。keep/stop A from ~ing も同じ形。to・for・against はこの構文をつくらない。
【覚える】prevent/keep/stop/hinder A from ~ing=Aが~するのを妨げる。 - 18Whether the event is held outdoors will depend the weather.
答えc on
訳そのイベントを屋外で開くかどうかは、天気次第だ。
解説depend on ~(~次第だ・~に頼る)の on が正解。主語は Whether the event is held outdoors(イベントが屋外で開かれるかどうか)という名詞節。rely on・count on・be dependent on も同じ on。at・in・to は depend と組まない。
【覚える】depend on = rely on = count on。It depends on ~.=~による。 - 19She gave a speech behalf of all the graduating students.
答えa on
訳彼女は卒業生全員を代表してスピーチをした。
解説on behalf of ~(~を代表して・~に代わって)の on が正解。卒業生全員を代表してスピーチした、という意味に合う。in・for・at は behalf と組まない(米国英語の in behalf of はまれで、入試では on を使う)。
【覚える】on behalf of ~=~を代表して。in place of ~=~の代わりに。 - 20In of cost, traveling by train is cheaper than flying.
答えc terms
訳費用の点では、飛行機より電車で旅行するほうが安い。
解説in terms of ~(~の観点から・~の点では)が正解で、cost(費用)の観点で比べている。in case of(~の場合には)、in spite of(~にもかかわらず)、in place of(~の代わりに)も in ~ of の形なので、形ではなく意味で決める。
【覚える】in terms of ~=~の観点から(=from the viewpoint of)。 - 21The of smartphone owners among teenagers reached 90% last year.
答えd proportion
訳10代のスマートフォン所有者の割合は、昨年90%に達した。
解説90%は割合なので proportion(割合)が正解。number(数)は「人数」を表すので、The number ~ reached 90% とは言えない。amount(量)は不可算名詞に、sum(合計)は金額などに使う。図表の要約で number と proportion を取り違えるミスは頻出。
【覚える】割合:proportion/percentage/rate。数:the number of+複数名詞。
九州大学 英語の特徴と対策(A4 2枚)