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YOUTUBE PICKS

ネイティブが見ている英語YouTube 4選

英語学習用のチャンネルは、どこまで行っても英語学習用です。英語圏の人が面白いから見ている4本を、やさしい順に並べました。

英語学習チャンネルの英語は、あなたのために速度が落としてあります。

親切です。でもその親切に慣れた耳は、本物の英語に当たった瞬間に固まります。空港のアナウンス、海外ドラマ、SNSに流れてくる普通のしゃべり。あれが本番です。

そこで今日は、英語学習チャンネルを1本も出しません。英語圏の人が、英語を学ぶためではなく面白いから見ているチャンネルだけを4本。

やさしい順に並べてあります。上から1本ずつ。全部登録しないでください。

No. 1

Kurzgesagt – In a Nutshell

学習用の英語から出る、最初の1歩に(英検2級くらいから)

ドイツ・ミュンヘンのアニメスタジオが作っている科学チャンネルです。1本8〜12分。宇宙、免疫、記憶、絶滅。扱う話がいちいち面白いので、英語を勉強しているという気持ちが途中で消えます。

英語として効くところは3つ。話し手が1人なので声が切り替わらない。発音がはっきりしている。そして絵が意味を支えている。単語を2つ3つ落としても、画面を見ていれば話から落ちません。

おまけに説明欄には、毎回 Sources & further reading(出典と、さらに読むための資料)のリンクが付いています。耳で聞いた話を、そのまま英語の文章で読み直せるということです。

まずこの1本

How Are Memories Stored Inside Your Brain? (Kurzgesagt – In a Nutshell) 記憶が脳のどこに残るのかの回。まずは字幕なしで、絵を見ながら1回

使い方:同じ1本を3回。1回目は字幕なし、2回目は英語字幕、3回目はまた字幕なし。3回目で「聞こえる」瞬間が来ます。

No. 2

TED-Ed

5分で1セット終わらせたい人(中学英語+αから)

TEDの教育部門が作る、1本4〜6分のアニメです。短いのに必ず1つ「へえ」が残るように作られています。

ただ、本当の値打ちは動画の外にあります。公式サイトの ed.ted.com には動画1本ごとにレッスンのページがあって、Think(内容の確認問題)、Dig Deeper(もっと知るための資料)、Discuss(読者どうしの議論)が並んでいます。

見たら、英語のまま問題を解く。聞き流しがいちばん起きにくい形が、最初から用意されているわけです。

まずこの1本

The fastest way to board a plane, according to mathematics (TED-Ed) 飛行機にいちばん速く乗り込む順番を数学で出す回。明日、人に話したくなります

使い方:動画を1本見たら、必ず ed.ted.com のレッスンページで Think を開く。ここまでやって1セット、10分で終わります。

No. 3

Veritasium

台本のない英語に耐えられるようになりたい人(中級〜)

物理教育の研究で博士号を取った Derek Muller が作る、科学の検証チャンネルです。

学習に向くのは、1本の中に2種類の英語が入っているから。ナレーションは台本なので整っています。ところが研究者へのインタビューや、街で人に質問する場面になると、急に速くなり、言い直しが入り、um(えー)や you know(ほら)が挟まってくる。

この落差が教材になります。整った英語は聞けるのに、生の会話だけ急に分からなくなる。あの感覚の正体が、1本の中で確かめられます。

まずこの1本

Why does every mammal get 1 billion heartbeats in their life? (Veritasium) どの哺乳類も一生の心拍がおよそ10億回だという話。台本と生の会話が交互に来ます

使い方:インタビューの場面だけを3回。ナレーションは飛ばしてかまいません。聞き取れなかった1文だけ、字幕を出して書き取ってください。

No. 4

Vox

ニュースの英語を、速さのまま浴びたい人(仕上げに)

アメリカの解説ジャーナリズムです。1本6〜15分、地図やグラフを次々に出しながら「なぜそうなっているのか」を説明していきます。

ここまで来ると速度は落ちません。話し言葉のまま、詰まらずに進む。教材の英語しか聞いていない耳には、最初は速すぎます。

でも画面が助けてくれます。大事な語は文字でも出るので、耳が追いつかなくても筋を見失いません。この「耳7割・目3割」で追える状態が、英語のニュースを普通に見られる一歩手前です。

まずこの1本

Can you build a blue zone? (Vox) 長寿の人が多い地域「ブルーゾーン」の回。まずは速さそのものに慣れてください

使い方:1本を2回。2回目だけ英語字幕を出して、気になった1文だけ書き写す。全部分かろうとした時点で続かなくなります。

最後に、このコーナーで毎回書いていることをもう一度。チャンネルを増やすほど、英語は伸びません。新しいチャンネルを探している時間は、英語を聞いていない時間だからです。

今日の4本も、上から1本ずつでいい。そのうえで、分からないままでいいというのが今日いちばん言いたいことです。学習用チャンネルを卒業するというのは、8割しか分からない英語を前にしても、平気でいられるようになることですから。

よくある質問

学習用のチャンネルは、もう見なくていいのですか?

発音を直したい時期は、学習用がいちばんの近道です。ただ、そこから出る日を決めておかないと、いつまでも整えられた英語しか聞けません。週に1本だけ、こちらを混ぜてください。

速すぎて全然聞き取れません。

0.75倍速にしてください。YouTubeの速度変更は音の高さを変えないので、発音はくずれません。3回目で等倍に戻すと、驚くほど遅く聞こえます。

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