言語学習の秘訣とは?Lýdia MachováのTED英語
9つの言語を学び、うち7つを流暢に保っている言語学習の指導者Lýdia Machováが、2018年のTEDで語った約11分のトーク。世界中のポリグロット(多言語話者)たちに取材した結果、彼らは天才ではなく、ただ『自分に合った方法』を見つけて楽しんでいるだけだと明かします。
The secrets of learning a new language
新しい言語を学ぶ秘訣/Lýdia Machová(言語学習の指導者。9つの言語を学び、うち7つを流暢に保つポリグロット(多言語話者))・2018年・約11分 字幕つきで見る ↗
なぜ、これほど届いたのか
このトークが強いのは、聞き手が最初に持っている『語学は才能がある人だけのもの』という言い訳を、冒頭ではっきり否定してから話を進める点です。Machováは世界中のポリグロットに取材した経験を根拠に使い、天才説を退けたあと、仲間のポリグロット『ベニー』が1日に200個も間違えることを気にしないという具体的な人物のエピソードを挟みます。抽象的な『間違いを恐れるな』という助言ではなく、実在の人物の行動として見せることで、聞き手の記憶に残る作りになっています。
名台詞
We are no geniuses and we have no shortcut to learning languages.
He doesn't mind making even 200 mistakes a day, because that's how he learns, based on the feedback.
Find effective methods which you can use systematically over the period of some time in a way which you enjoy, and this is how polyglots learn languages within months, not years.
和訳 私たちは天才ではありませんし、語学学習に近道もありません。彼は1日に200個も間違えることを気にしません。そのフィードバックをもとに学んでいるからです。自分が楽しめて、しかも長く続けられる効果的な方法を見つけること。ポリグロットたちは、そうやって言語を何年もかけずに、数か月で身につけているのです。
ここが聞き取れない
- スロバキア出身の話者による、はっきりした発音
- 母語が英語ではない話者らしく、1つ1つの単語をはっきり区切って発音しています。初めてTEDを英語で聞く人でも、単語の切れ目が比較的つかみやすい話し方です。
- "not X, but Y"のような対比の型
- 『天才ではなく、方法を見つけているだけ』のように、否定してから言い換える文の型が何度も出てきます。前半の否定される内容を聞き取れなくても、後半の言い換えを聞けば意味がつかめます。
- 実在の人物名を挙げるときの、少し声が弾むトーン
- 『ベニー』のように、取材した人物の名前を出すところで、声のトーンが少し明るくなります。ここから具体的なエピソードが始まる合図として聞くと、内容を追いやすくなります。
この1本の使い方
- 上の3つの引用を音読し、それぞれ誰の話をしている場面かを確認する。
- 自分が『天才じゃないから無理』と思い込んでいることを1つ思い浮かべ、英語で1文にしてみる。
- 1日にいくつまでなら間違えても気にしない、という自分なりの数を決めてみる。
今日は、この3つの引用を声に出して読むところまでで十分です。明日、英語で間違えるのが怖くなったら、1日に200個も間違えを気にしないベニーのことを思い出してください。それだけで、このトークを聞いた意味があります。
よくある質問
Lýdia Machováは、このTEDトークで何を語ったのですか?
世界中のポリグロット(多言語話者)に取材した経験から、彼らは天才ではなく、自分が楽しめる効果的な方法を見つけて続けているだけだと語っています。間違いを恐れずに学ぶ仲間のエピソードも紹介しています。
英語学習には、どんな点で役立ちますか?
母語が英語ではない話者らしい、はっきりした発音で話されるので、初めてTEDを英語で聞く人でも単語の切れ目をつかみやすいです。『否定してから言い換える』という文の型も、聞き取りの練習になります。