ストレスを味方にする方法|Kelly McGonigalのTED英語
健康心理学者Kelly McGonigalが、『ストレスは体に悪い』という自分自身の長年の教えを覆す2013年のTEDトーク。3万人を8年間追跡した研究をもとに、ストレスへの『考え方』が結果を左右すると語ります。
How to make stress your friend
ストレスを味方にする方法/Kelly McGonigal(健康心理学者(スタンフォード大学))・2013年・約14分 字幕つきで見る ↗
なぜ、これほど届いたのか
このトークが強いのは、McGonigal自身が『ストレスは敵だ』と長年教えてきた張本人だと、冒頭で正直に告白するところから始まるからです。自分の失敗を認めたうえで、"How you think about stress matters."(ストレスをどう考えるかが重要だ)という短い一文を、形を変えながら何度も繰り返します。専門用語をほとんど使わず、3万人・8年間・43%のように、具体的な数字をそのまま英語で言い切るので、内容が難しくても数字だけで話の規模がつかめます。個人の体験談から統計データへ、また体験談へと戻ってくる構成なので、話の温度が下がりすぎません。
名台詞
How you think about stress matters.
Your stress response has a built-in mechanism for stress resilience, and that mechanism is human connection.
You can trust yourself to handle life's challenges.
和訳 ストレスをどう考えるかが重要です。あなたのストレス反応には、ストレスに強くなるための仕組みがもとから備わっていて、その仕組みとは人とのつながりです。人生の試練に対処できると、自分を信じていいのです。
ここが聞き取れない
- 同じ骨組みの文の繰り返し
- "How you think about stress matters." という骨組みの文が、形を変えながら何度も出てきます。最初の1回で聞き取れなくても、繰り返されるうちに耳に残るので、後半になるほど聞き取りやすくなります。
- 数字がそのまま話の山場になる
- "30,000 adults"(3万人の成人)"eight years"(8年間)"43 percent"(43%)のように、大きな数字が次々と出てきます。数字さえ拾えれば、詳しい単語が分からなくても、話の規模の大きさが伝わります。
- 『告白』から始まる導入
- McGonigalは "I have a confession to make."(告白したいことがあります)と切り出し、"For years I've been telling people, stress makes you sick."(私は何年も、ストレスは人を病気にすると言い続けてきました)と、過去の自分の発言を否定するところから話し始めます。この『実は間違っていました』という切り出し方は、英語のプレゼンでよく使われる型です。
この1本の使い方
- まず字幕なしで、冒頭1分だけを聞き、"stress" "health" "bad" のような聞き取れた単語だけを紙に書き出してみる。
- 上の3つの引用を、意味を確認したうえで音読する。特に "How you think about stress matters." は、強く読む単語を変えながら3回読んでみる。
- 自分が最近感じたストレスを1つ思い浮かべ、"This stress means I care about ~."(このストレスは、私が〜を大切にしている証拠だ)の形で、英語で1文書いてみる。
今日は、この3つの引用を音読するところまでで十分です。明日は、字幕なしで最初の3分間だけをもう一度聞いて、McGonigalが自分の過去の発言をどう否定しているか、その言い回しに注目してみてください。聞き取れた一言があれば、そのまま声に出して真似してみてください。
よくある質問
このトークはどんな内容ですか?
健康心理学者Kelly McGonigalが、『ストレスは体に悪い』という自分自身の長年の教えを覆す、2013年のTEDGlobalでのトークです。3万人を8年間追跡した研究をもとに、ストレスへの考え方しだいで健康への影響が変わると語ります。
英語学習には、どんな点で役立ちますか?
"How you think about stress matters." のように、同じ骨組みの短い文が繰り返し出てくるので、後半になるほど聞き取りやすくなります。数字がそのまま話の山場になる構成も、リスニングの練習に向いています。