本文へスキップ
本体サイト 原田英語.com に戻る

原田英語.com 別館

TED FOR LEARNERS

チンパンジーより物知らず?|Hans RoslingのTED英語

統計学者Hans Roslingが、データの見せ方だけで『発展途上国』という思い込みを打ち砕く2006年のTEDトーク。序盤で、自分の学生に出したクイズの結果として『スウェーデンのトップ学生は、チンパンジーより世界を知らない』と言い放ちます。

The best stats you've ever seen

統計に隠された、世界の本当の姿/Hans Rosling(国際保健学教授(スウェーデン・カロリンスカ研究所))・2006年・約20分 字幕つきで見る ↗

なぜ、これほど届いたのか

このトークが強いのは、スポーツ実況のような早口と熱量で、統計データをまるでスポーツの試合のように語るところです。難しい専門用語をほとんど使わず、短く言い切る文を積み重ねていくので、内容が高度でも文としては追いやすくなっています。話の序盤、自分の学生に出したクイズの結果を見せたうえで"Swedish top students know statistically significantly less about the world than the chimpanzees."(スウェーデンのトップ学生は、チンパンジーよりも世界について知らない。偶然とは言えないほどはっきりと)と言い切り、そのあとにデータという証拠を積み上げていくという構成です。びっくりする一言を早めに置き、理由をあとから説明する型は、英語のプレゼンでよく使われます。

名台詞

Swedish top students know statistically significantly less about the world than the chimpanzees.

The concept of developing countries is extremely doubtful.

和訳 スウェーデンのトップ学生は、チンパンジーよりも世界について知らない。しかも、その差は偶然では説明できないほどはっきりしている。『発展途上国』という概念は、極めて疑わしいものです。

ここが聞き取れない

短い言い切り文の連続
Roslingは1文を長く伸ばさず、事実を1つずつ短く言い切っていきます。1文が短いぶん、聞き取れなかった単語があっても、次の文でまた仕切り直せます。
驚きの一言を早めに置く構成
"chimpanzees"(チンパンジー)という具体的で聞き取りやすい単語を、話の序盤に置いています。本格的な数字の話に入る前に、耳に残る一言を置くことで、そのあとの話にも興味を持って耳を傾けられます。
スポーツ実況のような抑揚
データが動くたびに、声のトーンが上下に大きく揺れます。単調な棒読みではないので、数字の意味が分からなくても『何か重要なことが起きている』と感じ取れます。

この1本の使い方

  1. まず字幕なしで、冒頭30秒だけを聞き、"Swedish" "students" "world" のような聞き取れた単語だけを紙に書き出してみる。
  2. 上の2つの引用を、意味を確認したうえで音読する。特に1つ目は、区切りごとに間を置いて、実況風に強弱をつけて読んでみる。
  3. 自分の学校や身の回りで『思い込みと違った』出来事を1つ思い浮かべ、"I thought ~, but actually ~."(〜だと思っていたが、実際は〜だった)の形で、英語で1文書いてみる。

今日は、この2つの引用を音読するところまでで十分です。明日は、字幕なしで最初の1分間だけをもう一度聞いて、Roslingが数字を言うときに、声のスピードや高さをどう変えているかに注目してみてください。聞き取れた数字が1つでもあれば、そのまま声に出して真似してみてください。

よくある質問

このトークはどんな内容ですか?

統計学者Hans Roslingが、データの見せ方を工夫することで、『発展途上国』という言葉に対する思い込みを崩していく、2006年のTEDトークです。序盤で、自分の学生に出したクイズの結果を示し、スウェーデンのトップ学生はチンパンジーより世界を知らないと言い切ります。

英語学習には、どんな点で役立ちますか?

短く言い切る文を積み重ねる話し方なので、1文ずつ聞き取る練習に向いています。驚きの一言を先に置いて、理由をあとから説明する構成も、英語のプレゼンの型として参考になります。

TEDで英語(原田英語の視点で読む)をもっと読む 万バズしたTEDを、英語学習の教材として解剖する 一覧へ → Haradaeigo.com 原田英語.com(本体サイト)へ戻る 英語コラム、スラング辞典、英検対策、授業実践。 20年ぶんの記事が本体サイトにあります。 原田英語.com を見る