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原田英語の沼 Harada Eigo no Numa

TED FOR LEARNERS

会場に蚊を放ったBill GatesのTED英語(約18分)

マイクロソフト共同創業者のBill Gatesが、2009年のTEDでマラリア対策と教育について語った約18分のトーク。話の前半で、瓶に入れた蚊を会場に放ち、『貧しい人だけがこの体験をする理由はない』と言い切る場面が出てきます。

Mosquitos, malaria and education

蚊とマラリアと教育/Bill Gates(マイクロソフト共同創業者、ゲイツ財団会長)・2009年・約18分 字幕つきで見る ↗

なぜ、これほど届いたのか

このトークが強いのは、マラリアという遠い国の問題を、聴衆自身の体に起こることとして体験させてしまう点です。マラリアの歴史をひととおり話したあと、Gatesはステージの上で瓶のふたを開け、会場に蚊を放ちます。"There's no reason only poor people should have the experience."(貧しい人だけがこの体験をする理由はない)というひと言のあと、会場がざわつくのを待ってから、その蚊は病気に感染していないことを明かします。恐怖と安心を一瞬で切り替えるこの場面をはさんで、Gatesはマラリアで苦しむ人の数を示し、後半では教育の質が子どもの将来にどれほどの差を生むかへと話をつなげていきます。派手な仕掛けのあとに、地に足のついた統計が続く構成が、このトークを記憶に残るものにしています。

名台詞

There's no reason only poor people should have the experience.

Over 200 million people at any one time are suffering from it.

A top quartile teacher will increase the performance of their class — based on test scores — by over 10 percent in a single year.

和訳 貧しい人だけがこの体験をする理由はありません。常に2億人以上の人が、この病気(マラリア)に苦しんでいます。上位4分の1に入る教師は、テストの成績で見て、たった1年でクラスの成果を10パーセント以上も引き上げます。

ここが聞き取れない

瓶のふたを開けて蚊を会場に放つ場面
言葉で説明する前に、行動そのものでテーマを見せる導入です。英語が全部聞き取れなくても、この場面だけで「これは他人事ではない」という主張が伝わります。
"There's no reason only poor people should have the experience." のあとの間
ひと言を言い切ったあと、すぐには説明を続けず、会場のどよめきが収まるのを待っています。この間の置き方を意識すると、後半の統計が並ぶ部分の緩急も追いやすくなります。
教育の数字を畳みかける終盤
"over 10 percent in a single year" のように、具体的な数字をそのまま英語で覚えておくと、統計が続く英語のスピーチ全般が聞き取りやすくなります。

この1本の使い方

  1. 上の3つの引用を、意味を確認したうえで音読する。"There's no reason only poor people should have the experience." は、言い切ったあと一拍おく気持ちで読んでみる。
  2. 蚊を放つ場面の前後だけを字幕なしで見て、放ってから"Those mosquitoes are not infected."(あの蚊は感染していません)と明かすまでの間を、英語を聞きながら確認する。
  3. 自分が誰かに何かを実感してもらいたいとき、説明より先に見せられる行動が無いか、1つ英語で考えてみる。

今日は、この3つの引用を声に出して読むところまでで十分です。明日は、蚊を放つ場面を字幕なしで見て、放ってから聴衆の空気が変わる瞬間がどこにあるか、探してみてください。

よくある質問

Bill Gatesは、このトークで何をしたのですか?

2009年のTEDで、マラリア対策と教育について語りました。話の前半で、瓶に入れた蚊をステージ上で会場に放ち、『貧しい人だけがこの体験をする理由はない』と述べたあと、その蚊は感染していないことを明かす、印象的な場面で知られています。

英語学習には、どんな点で役立ちますか?

蚊を放つという視覚的な仕掛けがあるため、英語が聞き取れなくても場面の意味をつかみやすいトークです。また、統計の数字をそのまま英語で覚える練習にも向いています。

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