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原田英語の沼 Harada Eigo no Numa

DAILY ENGLISH

パラントロプス・ボイセイの足跡は、140万年前に8人で歩いた跡でした

ケニア北部のトゥルカナ湖畔で、140万年前の足跡化石21個が見つかりました。研究チームは足の形と歩き方から、絶滅した人類の親戚パラントロプス・ボイセイのものと特定し、これまでの推定より大きな体格と、ほとんどが成人男性の集団で移動していた可能性を明らかにしました。

1.4-Million-Year-Old Footprints Reveal a Group of Ancient Human Relatives

Scientists have found 1.4-million-year-old footprints in northern Kenya that belonged to eight individuals of Paranthropus boisei, an extinct relative of modern humans.

The tracks were left on a muddy lakeshore near Lake Turkana, in the Koobi Fora area.

Researchers identified 21 footprints and used a method developed in 2024 to work out the species from foot shape and the way the group walked.

The findings, published in PNAS on July 27, 2026, suggest some individuals stood up to 1.8 meters tall and weighed around 75 kilograms.

That is far larger than earlier estimates based on the few bones ever found.

The footprints suggest a group made up mostly of adult males, traveling without females or children.

Paranthropus boisei is nicknamed Nutcracker Man for its huge jaw and molars.

Until now, this species was known mainly from its skulls and teeth, not its social life.

(144 words)

出典:Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology|Fossil footprints show large body size and group dynamics in 1.4-million-year-old human relatives

今日の語句

fossil 化石 the preserved remains or traces of an ancient living thing
extinct 絶滅した no longer existing as a living species
identify 特定する、正体を突き止める to work out exactly what or who something is
relative 親戚、近縁種 a species that shares an ancestor with another
nickname あだ名 an informal name given to someone or something, often based on a notable feature

全文和訳

科学者たちが、ケニア北部で140万年前の足跡化石を発見した。現生人類の絶滅した親戚、パラントロプス・ボイセイの8個体分のものだった。その足跡は、トゥルカナ湖の近く、クービ・フォラ地域のぬかるんだ湖畔に残されていた。研究チームは21個の足跡を特定し、2024年に開発した手法を使って、足の形と集団の歩き方から種を突き止めた。2026年7月27日にPNAS誌で発表されたこの研究成果は、一部の個体が身長最大約1.8メートル、体重約75キログラムだったことを示唆している。これは、これまでに見つかったわずかな骨から推定されていたより、はるかに大きい。足跡は、ほとんどが成人男性からなる集団が、女性や子どもを連れずに移動していたことを示唆している。パラントロプス・ボイセイは、その巨大な顎と臼歯から「クルミ割り人間」というあだ名がついている。これまでこの種は、その頭骨と歯を通してしか知られておらず、社会生活までは分かっていなかった。

「クルミ割り人間」は、歯以外ほとんど知られていなかった

パラントロプス・ボイセイは、これまで頭骨と歯の化石を中心に研究されてきた種です。体の大きさは、断片的に見つかった骨から推定するしかありませんでした。今回、足跡そのものから体重や身長を割り出せたことで、これまでの推定よりずっと大きな、人間に近い体格を持っていたことが分かりました。

8人が一緒に歩いていた、というだけで分かること

この発見が興味深いのは、体の大きさだけでなく「誰と一緒に歩いていたか」まで読み取れる点です。足跡の大きさと歩幅から、8人とも大人で、そのほとんどが男性だった可能性が指摘されています。女性や子どもを連れない集団で移動していた、ということです。骨だけでは分からない、集団としての行動の痕跡が、泥に残った足跡から読み取れるようになってきました。

動画で見る

Fossil footprints shed light on early human 'Nutcracker Man' (KARE 11) アメリカのローカルニュース局が、この足跡発見のニュースを短くまとめて伝えています。

1問だけ

本文の内容として正しいものはどれですか?

よくある質問

この足跡は、いつ・どこで見つかったのですか?

ケニア北部、トゥルカナ湖近くのクービ・フォラ地域で見つかりました。足跡そのものは約140万年前のもので、研究成果は2026年7月27日にPNAS誌で発表されました。

なぜパラントロプス・ボイセイの足跡だと分かったのですか?

研究チームが2024年に開発した分析手法を使い、足の形と、8人が集団で歩いた際の歩き方の特徴から、この種の足跡だと特定しました。従来は頭骨と歯の化石が中心の研究材料でした。

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