要約文完成問題の解き方|本文と同じ単語の選択肢ほど疑う
本文を読んだあと、要約文の空所に合う語句を選ぶ問題で、選択肢の中に本文と同じ単語を見つけて安心していませんか。要約文は言い換えられているのが前提なので、その選び方はむしろ危険です。
たぶん、こう解いています
多くの生徒は、要約文の空所を見たら、本文の中から同じ単語を探しにいきます。見つかった単語を含む選択肢があれば、それを選んで安心してしまう。
しかし出題者は、要約文をわざと本文とは違う単語で作ります。本文の単語をそのまま使った選択肢は、たいてい「それらしく見えるけれど、意味が対応していない」ひっかけです。「同じ単語を探す」というやり方そのものが、この問題形式では裏目に出ます。
原田英語式手順
- 要約文の
空所の 前後だけを 先に読み、 本文の どの部分の 話か見当を つける 本文をすべて読む前に、要約文の空所の前後だけに目を通します。「誰が」「何について」の部分かが分かれば、本文の中で探すべき段落が絞れます。
- 本文の
該当箇所を 見つけたら、 いったん 自分の 言葉で 空所の 中身を 考える 選択肢を見る前に、空所に入りそうな内容を、自分の言葉で一度言い換えてみます。ここで「本文にあった単語」をそのまま思い浮かべたら、それは要注意のサインです。
- 選択肢の
中の「本文と 同じ単語を 使っている もの」を 疑う 選択肢に本文と同じ単語がそのまま使われている場合、その単語の意味する範囲が要約文の文脈とずれていないかを確認します。単語が同じでも、指しているものが違うことがよくあります。
- 選んだ
選択肢を 空所に 入れて、 要約文だけを 通して 読み直す 最後は必ず、本文をいったん離れて要約文だけを読み、日本語で訳したときに違和感がないかを確かめます。
やってみる
次の英文は、この記事のために書き下ろした練習用の文章です。あとの要約文の空所に入る最も適切なものを選びましょう。
Riverside Library used to close at 6 p.m. on weekdays.
Many students said they could not use it after their school clubs ended.
Last month, the library extended its weekday hours until 8 p.m.
Since then, the number of visitors after 6 p.m. has almost doubled.
The head librarian says students now stay to finish their homework instead of rushing home.
次の要約文の空所に入る最も適切なものを選びなさい。 "Riverside Library began closing later than before, and as a result, more students now stay there to ( ) rather than heading straight home."
選んでみてください。押すと、答えと解説が出ます。
正解は ①
英文の意味
リバーサイド図書館は、以前は平日午後6時に閉まっていた。多くの生徒が、部活動が終わったあとには利用できないと言っていた。先月、図書館は平日の開館時間を午後8時まで延長した。それ以来、午後6時以降の来館者数はほぼ2倍になった。図書館長は、生徒たちが急いで帰る代わりに、宿題を終わらせるまで残るようになったと話している。
空所の前後を先に読むと、「図書館の閉館時間が遅くなった」「その結果、生徒がまっすぐ帰らずに図書館に残る」という話だと分かります。この時点で、本文5文目の「宿題を終わらせるために残る」という内容が対応しそうだ、と見当がつきます。
ここで選択肢を見ると、②③④には本文とまったく同じ語句が入っています。②の school clubs は本文2文目、③の the number of visitors after 6 p.m. は4文目、④の rush home は5文目に、そのままの形で出てきます。本文と同じ単語を探すやり方だと、この3つのどれかで手が止まります。
ですが、意味を見ると3つとも本文とずれています。②は「部活のあとは図書館を使えない」と生徒が言っていた話で、残ってすることではありません。③は図書館側に起きた結果であって、生徒がすることではありません。④は「まっすぐ帰らずに」と書いてある要約文と、正反対です。
正解の①には、本文と同じ語句がほとんどありません。本文の "stay to finish their homework instead of rushing home"(宿題を終わらせるために残り、急いで帰らない)を、homework は schoolwork に、「残って終わらせる」は on the spot に置き換えた別の英語になっています。見るべきは単語の一致ではなく、本文の1文全体の意味が、要約文の空所と対応しているかどうかです。
要約文完成問題で見るべきは、本文と同じ単語があるかどうかではなく、本文の1文全体の意味と、要約文の空所が対応しているかどうかです。単語だけを頼りに選ぶと、もっともらしい別の選択肢に引っかかります。
明日、この形式の問題を解くときは、選んだ選択肢を、本文の該当する1文と並べて読み比べるところまでやってみてください。
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1問だけ
要約文完成問題で、選択肢を選ぶときに最も注意すべきことは?
よくある質問
要約文完成問題で、本文と同じ単語の選択肢を選ぶと、なぜ失敗しやすいのですか?
出題者は要約文をわざと本文と違う単語で作るため、本文と同じ単語がそのまま使われている選択肢は、意味の範囲がずれた「ひっかけ」であることが多いからです。単語の一致ではなく、文全体の意味が対応しているかを確認する必要があります。
空所に入りそうな内容が思いつかないときは、どうすればいいですか?
要約文の空所の前後だけを先に読み、本文のどの段落・どの文の話をしているのか見当をつけてから、その部分を本文でもう一度読み直してください。全文を読み直す前に対象範囲を絞ることが大切です。